今どうなっているんだろうか
この旅行記は、2022年7月のことを書いている。いろいろと予定が重なってごちゃごちゃしているうちに執筆がもたつき、11ヶ月も経ってしまった。この11ヶ月の間、2023年1月にダイヤ改正が行われ、列車の発着のほとんどが、フワランポーン駅から、バーンスー駅に変わったらしい。
ぼくが乗った列車はどうなったのだろうか。
バーンスー駅に変わったとしても、バイク搬送のサービスは続いていてほしい。
さて、チェンマイに到着して、めでたしめでたし……では済まない。バンコクまでどうやって帰ったのか気になる人も多いと思う。
これは、簡単にいうと寝台列車にバイクを乗せてバンコクまで帰った。タイの国鉄では、寝台列車にバイクを乗せて一緒に搬送してくれるという神サービスを行っている。
事前に調べた所、125cc以下のバイクしか搬送してくれないという情報があったので、レンタルバイク店で借りる時に110ccのバイクをわざわざ借りたのだ。
チェンマイ駅の貨物の受付所に行き、ネット予約した寝台列車の電子チケット、バイクの車検証、パスポートを出して手続きし、その場でお金を支払う。搬送代金は830バーツだった。寝台の料金もそれぐらいだった気がするので、合わせて1700バーツぐらいだろうか、7000円弱だ。
ほんとに列車に積み込まれたのかな? と、疑っているわけではないけれど、連結されている貨物車を見に行った所、ちゃんと載っていた。
しかし、バンコクからチェンマイまで、2日かけてきた距離を、一晩で、しかも寝ている間にバイクと一緒に運んでくれるなんて、夢のようなサービスだ。
寝台列車は2等寝台で、高級ではない方で取ったけれど、日本ではすっかり乗ることができなくなった「寝台列車」で移動できるというそれだけで十分だ。
寝台列車内に食堂車などは無かった。そのため、チェンマイの駅前の露店で買ってきたよくわからない粽のようなものを晩飯代わりに食べた。
中に甘いあんが入っており、うまいといえばうまいが、そうでもないといえばそうでもない。なんとも形容し難い味であった。量が足りなかったので、一緒に買ってきたポテチを食べてお茶を飲んでその日は寝てしまった。
翌朝。目が覚めると列車はすでにバンコク市内に近づいていた。
そして列車は静かに、終点のフワランポーン駅に到着した。
列車から降り、貨物車のところで待っていると、おじさんたちがバイクを下ろし始めた。三人がかりの人力である。おじさんありがとう!
何事もなく、無事に帰って来ることができてよかった。バイクのエンジンをスタートするさい、必ず「絶対安全運転!」と、かなりでかい声で発声し、気合を入れていたのがよかったかもしれない。安全運転、大事です。
この旅行記は、2022年7月のことを書いている。いろいろと予定が重なってごちゃごちゃしているうちに執筆がもたつき、11ヶ月も経ってしまった。この11ヶ月の間、2023年1月にダイヤ改正が行われ、列車の発着のほとんどが、フワランポーン駅から、バーンスー駅に変わったらしい。
ぼくが乗った列車はどうなったのだろうか。
バーンスー駅に変わったとしても、バイク搬送のサービスは続いていてほしい。
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