記録していてよかった
4年前のレポートで「再開発が終わった後の高輪ゲートウェイは、それはそれはシュッとしているだろう」と書いていた。シュッとしすぎて声も出ないくらいである。
それもこれもゼロから「シティ」を作ってしまったからだろう。そのゼロに近い状態を記録していたから、変化の大きさがわかる。だから声も出なくなるのだ。記録していてよかった。
では改札を抜けて外に出てみよう。過去2回と同じく、北改札から外に出て駅舎を振り返ってみる。
絶句したのはわけがある。過去2回と地上の景色が違うのだ。なかった土地がある……。
どういうことか。2020年の開業当時の写真を見てもらいたい。
開業当時、高輪ゲートウェイ駅の改札は「2階部分」にあった。改札を抜けると道路をまたぐ橋につながっていて、その突き当たりに大階段があった。
2022年にはこうなる。
そして2026年。
橋はすっかりなくなった。その代わり、橋と同じ高さに広いフロアが作られて、新たな「土地」が生まれたのだ……!
景色がすっかり変わっている。かつてなかった土地に自分は立っている。「えっ……えっ……」としばらくうろたえた。タイムスリップした人ってこんな感じなんだ。そりゃ「いま何年ですか?」って聞くよな。
2年前のレポートでは駅前の道路も探索した。今回も同じルートを通ってみたい。そのためには真の「地上」に降りる必要がある。どこから降りたらいいんだ。
4年前はこの辺りに駐輪場があったのだけど、もちろん今の高輪ゲートウェイ駅前にそんな野ざらしの駐輪場はない。
というか、過去に駐輪場があった歩道自体がなくなり、歩行者が立ち入れないエリアになっていた。すっかり動線から変わっている。
2022年の駐輪場にはA4用紙に1枚ずつ「契」「約」「者」「専」「用」と印刷されていた。今はスタイリッシュな佇まいの高輪ゲートウェイにも、こんな野暮な時代があったのだ。勇気づけられる。
建物内を抜け、駅前を南北に走る道路に沿って北を目指してみる。4年前と同じルートだ。
令和7年、2022年(令和4年)のときは「まだまだ先だな!」と思っていた。もう去年のことだ。いま令和8年ですって。半年経ってるのにピンとこない。
さらに4年後に来たらどうなっているんだろう。もう変わらないのかな。また来ますね。
4年前のレポートで「再開発が終わった後の高輪ゲートウェイは、それはそれはシュッとしているだろう」と書いていた。シュッとしすぎて声も出ないくらいである。
それもこれもゼロから「シティ」を作ってしまったからだろう。そのゼロに近い状態を記録していたから、変化の大きさがわかる。だから声も出なくなるのだ。記録していてよかった。
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