特集 2026年10月8日

沖縄の麻辣湯が沖縄風に進化している

近年の全国的なブームにのって、沖縄でも開店が相次いでいる麻辣湯専門店。

好きな具材を選べるのが楽しみのひとつだが、沖縄の店舗では限定食材としてゴーヤーや紅芋、もずくなどが並び、麺の種類では沖縄そばが選べたりする。麻辣湯の沖縄での進化具合を確かめてみた。

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DRAGON HOT POT(ドラゴンホットポット)

国際通りにある「DRAGON HOT POT(ドラゴンホットポット)」は、2026年3月にオープンしたオーストラリア発の麻辣湯専門店。本格的な麻辣湯専門店としては沖縄初だそうだ。

お店に入る前からかなり辛そうである。

こちらでは、好きな具材を自分で選んで麻辣湯を作る。料金はどの具材を選んでも1gあたり4円で、最低注文量は250g。つまり最低1,000円から。

まずはボウルとトングを持って、好きな具材を選んでいく。

野菜、きのこ、豆腐、練り物、肉、麺など、具材は100種類以上あるらしい。

そんな中に、沖縄らしくゴーヤーがある。

チキナー(からし菜)やツルムラサキ、ウンチェーバー(空芯菜)も。

豆腐や湯葉、きくらげ、麺類などが並ぶ中には、さりげなく島豆腐や沖縄料理のフーチャンプルーで使われる車麩(くるまふ)もある。

イナムルチこんにゃくまであった。
イナムルチは沖縄の伝統的な祝い料理のひとつで、かつてはイノシシの肉を使って作られていたという白味噌の汁物料理。イナムルチこんにゃくはその具材として使われる短冊状のこんにゃくだ。

もずくの横には沖縄そばも。テレビなどでおなじみのタレント「嫁ニー」の店、タイラ製麺所の生麺が使われている。ずらりと並んだ沖縄食材を見ていると、ここにあるものだけで沖縄料理が作れそうな気がしてくる。 

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あれこれ選んで、こんな感じになった。

麻辣湯っぽいものが半分、沖縄の具材が半分といったところだろうか。

選び終わったら重さを量ってお会計。3,000円ほどだった。楽しくて頼みすぎてしまった感がある。

このあとスープと辛さを選び、調理してもらう。

できた。

大きな洗面器なみの器で運ばれてきた。なかなかのボリュームである。

自分で選んだものしか入っていないので、当然だがどこを食べても好きなものしか出てこない。これは楽しい。

沖縄の具材では、沖縄そば、もずく、島豆腐、車麩は思った以上に馴染んでいた。

逆に「これは麻辣湯には合わないかも」と思うものもあったが、気になる具材を少量ずつ試せるのもこのスタイルのいいところ。

ほかの麻辣湯専門店にも沖縄の具材はあるのだろうか。

七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)

七宝麻辣湯

全国で人気の薬膳スープ春雨「七宝麻辣湯」は、2026年9月に沖縄1号店がオープンしたばかり。平日でも昼時は行列ができている。

こちらも店に入ると目の前にずらりと食材が並んでいる。

その一画に沖縄食材コーナーが。うりずん、オクラ、紅芋、ゴーヤー、青パパイヤ。うりずんはシカクマメというマメの仲間で、沖縄では天ぷらや和え物などにしてよく食べられている。
青パパイヤもツナと炒めたりみそ汁に入れたりして、家庭料理としておなじみの食材だ。

沖縄野菜を中心に、麻辣湯といえば外せないサーカス団子とブンモジャを添えて。

七宝麻辣湯では基本の春雨から+150円で麺の種類を変更することができるのだが、沖縄限定で沖縄そばが選べるようになっている。

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というわけでこちらがゴリゴリに沖縄カスタムをキメた七宝麻辣湯。具材が沈んでいてよく見えないが、長かったうりずんは半分にカットされて食べやすくなっていた。ちなみに味玉はLINEの友だち登録の無料特典で付けていただいたもの。

サーカス団子やブンモジャなど麻辣湯の定番具材の隣で、さも当然のような顔をして馴染んでいる紅芋や青パパイヤたち。

まず紅芋を食べてみたところ、けっこう歯ごたえがある食感だったので個人的にはもう少し煮込んであるほうが好みに感じた。青パパイヤ、ゴーヤーも同様。麻辣湯は選んだ具材をその場で煮込むものなので、そのあたりは火が通りにくい食材の宿命か。

オクラやうりずんはスープがよく染み込み、とてもおいしくいただけた。

そして具材の下に潜むは沖縄そば麺。ほどよくちぢれた麺にスープがよく絡み、もちっとコシのある食感とあいまってこれはもう最高においしい。沖縄そばのポテンシャルの高さがいかんなく発揮された逸品だ。食べ応えも抜群でしっかりおなかいっぱいになった。春雨でヘルシーさをとるか、沖縄そばで食べ応えをとるか。悩むところだ。

夢ノ弥(ゆめのや)

これまでの2軒は麻辣湯を沖縄の具材でカスタムするのに対し、逆に沖縄そばが麻辣湯化したケースも存在する。

夢ノ弥(ゆめのや)

こちらは沖縄県内に3店舗を展開しているラーメン店「夢ノ弥(ゆめのや)」。

元々はつけ麺が主流の店だったが、「ラーメン屋がつくる沖縄そば」というキャッチコピーで沖縄そばもメニューとして提供されるようになった。

そんな夢ノ弥が最近発売したのが「マーラータン沖縄そば」。バリエーションとしてソーキ(豚のあばら肉)がのった「マーラータンソーキそば」もある。

こちらが「マーラータン沖縄そば」。沖縄そばの基本である三枚肉、小ネギ、生姜の千切りに、麻辣湯の定番具材「サーカス団子」が加わりスープの色も赤みを帯びている。このビジュアルはまさに麻辣湯…!

スープはシビ辛の麻辣湯風なのだが三枚肉やスープにうっすら沖縄そばの名残が残っており、食べ進めていると「そういえば沖縄そばだった」とふと思い出す不思議な感覚に陥った。

先にも出てきていたがコシのある沖縄そば麺は麻辣湯によくあう。ちょっとイロモノ風を想像していたのだが、沖縄そば+麻辣湯はめちゃくちゃ相性がいいのかもしれない。


麻辣湯は沖縄でも進化中

ということで、沖縄の麻辣湯を巡ってみたら、ゴーヤーやもずく、島豆腐、紅芋など、沖縄の食材が麻辣湯の具材として当たり前のように並んでいた。
なかでも沖縄そば麺と麻辣湯の相性はかなり良かった。

ブームがこれからも続けば、さらに沖縄らしく進化するのかもしれない。
もしくは、これだけ沖縄食材と相性がいいのなら、そのうち首都圏などの麻辣湯でも、沖縄の具材が並ぶ日が来るのかもしれない。
これから麻辣湯がどう進化していくのか、楽しみである。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
沖縄にも麻辣湯が上陸したと聞き、すぐに記事にしてもらいました。
紅芋が歯ごたえがあったとのことで、食べてみないとわからなかったことです。
沖縄そばと絶対合うことはわかりますが、春雨のヘルシーさと比べるとどちらを選んでいいか迷いますね。(橋田)

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