特集 2024年2月13日

北見厳寒の焼肉祭りにまた行ってきた

なんでも凍るよ

ステージではカラオケ大会が開催されていた。一人目の参加者はアナ雪のテーマだった。こんなぴったりな曲を最初に歌われてしまって、次の人はどうするのだろうかと思ったが、打首獄門同好会や星野源を歌っていた。

そして横を見るとわが肉が冷凍庫の霜がついたようになっていた。この日、雪が降ったりやんだりしていた。

文字通りの霜降りだ。だじゃれだけではなく、この霜は焼肉の網を冷やすのに大活躍してくれた。冬の屋外で焼肉をやるメリットである。 

こうしてふたりで肉を焼いて食べていると、家と同じ状況ではあるのだが、
妻が凍りかかっているのが悪夢っぽい

会場でライター西村さんから連絡があり、指が出る手袋にかえて返信を打っていたら指がアップルペンシルみたいに固くなった。

カッカッカッカッ(スワイプ入力する音)。「それは、ハシダさんに、連絡して、クダサイ」
スマホの反応もおかしい。

-8℃の世界ではスマホ用に指が出るとかこじゃれた手袋は危険だ。
そういえば道が滑りやすいせいか歩きスマホをしている人を見なかった。デジタルデトックスしたい人は道東かもしれない。 

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冷えてきたよ!

昨日掲載のべつやくさんの記事にも書いてあるが、足が寒い。寒さは上からではなく地面から来るのだ。
北見の町の100円ショップに靴の中敷きのラインナップが多かったのはそのせいだったのか。

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そういうことだったのか……!!!(思い出している)

でも会場にはでかい火がある。

会場ではドラム缶の焚き火が人気

火はすごい。2万年前の先祖もそう思っただろう。その気持、分かりますよ!(先祖に送っている念)。そして火と同じぐらい感動したのが汁だ。 

「あったけえ」寒いところで汁を食べると人は誰でも田中邦衛になる
田中邦衛2
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ヘッドライトがあると肉が美味しく見えた

地元の飲食店でヘッドライトあったほうがいいと教えてもらった。

ライトつけたり消したりして比べてみた

ヘッドライトがなくても肉が焼けているのは見えるが、ライトがあったほうが肉がくっきり解像度が高く見えた。焼け具合を確かめるというよりも、肉が迫ってくるのを楽しむための装備だ。 

東京に戻ったら普段のごはんも照らして食べよう
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ちょっと寒いかもね

焼肉祭りは17時30分から20時までだが、地元らしき人たちは早めに撤収していた。常にラストオーダーまでいる僕は当然最後までいたが、だんだん首が短くなっていた。

寒くてどんどん寸詰まってきました

ここでタイムアップ。20時となったので片付けて隣の建物に入った。 

温かい場所に入ってまんがみたいな目になっていた。

厳寒の焼肉祭りは、寒い場所にいるのも楽しいし、一気にあたたまる瞬間もまたカタルシスである。「ととのう」ってこういうことだろうか。


魅力的、でも分からない

わざわざ一番寒い時期に外で焼肉を食べる。
そんなおかしなイベントなのに、湯気が舞う会場は幻想的なのだ。
どうやっても写真が映える。そして肉がうまい。

おもしろい・感動的・おいしい

ポジティブな異なる3つの要素がいっしょになっている。2回行っても楽しさの正体がつかめないイベントである。

スマホのレンズに肉の脂がつくともっと幻想的

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