懐かしの浜乙女CM
浜乙女は名古屋に本社のある海苔加工メーカー。そこの代表的な商品であるお茶漬け海苔は、昭和30年、名古屋駅付近で誕生し、地元では50年以上愛されつづけている。
東海地方でお馴染みのCM
日本中でお茶漬け海苔のCMといえば北島のサブちゃんが歌う「は〜るばる〜来たぜ鮭茶漬けぇ〜」だった頃、東海地方だけは、この民話風のでえたらぼっちのCMであったのだ。
夜行バスで実家の名古屋へ
それではさっそく実家に帰ろう、と乗り込んだ夜行高速バスは4列シート。
隣の席は、私と同年輩の男性だったが、私の領域にまではみ出して座る彼と期せずして密着するかたちとなってしまった。
名古屋着
そのままバスは出発し、7時間に及ぶ地獄のような一夜を過ごして名古屋に到着。
飛び降りるように降車し、名古屋駅の改札を通ると…
Suicaの残高も偶然758
であった。だから何だと言われても困るが。
実家着
懐かしの実家に到着すると、今年80歳になる母ちゃんが方々から集めた
銭蛙
たぬき
アメジスト
and more
などなど、縁起物の置物で溢れており、我が実家ながら絵に描いたような実家感を感じることになった。
浜乙女はスーパーにある
さて、それではさっそく浜乙女を買いに行こうとコンビニやドラッグストアに行ったが…
永谷園
永谷園オンリー
浜乙女が売っておらず、地元を離れている間に浜乙女は亡くなってしまったのかと焦ったものの
愛知のスーパーといえばナフコ
祈るようにして入ったスーパーには…
浜乙女健在!
きちんと浜乙女があった。さすがはフレッシュフーズのナフコチェーンだよなあ。
浜乙女と永谷園の比較
ふたたび実家に戻って浜乙女をよく見てみよう。
昔ながらのデザイン
配色は主に緑と黄色で、山、城、橋、笠、お茶のイラストが描いてあり、よくみると二つの笠にはそれぞれ「弥次」と「㐂夛」と書いてある。
東海道中の旅の途中で一休みどうですか的なイメージだろう。
では、中身もじっくり見てみよう。
中身
粉は、愛知県西尾産の抹茶を使用とのことである。
永谷園とならべてみると…
永谷園との比較
こうして比べてみると、浜乙女は永谷園のものよりも、海苔やあられがショートサイズ。その分あられの数が多い。
また永谷園の方が粉の方がはっきりした緑色である。
実食
それではいよいよ、浜乙女のお茶漬けを食べていこう。
ご飯にふりかけて
熱めのお湯を注ぐ
懐かしい海苔の香りがする。
うわあ、うちの実家だああ
お茶漬けはタイミングが肝であるので、素早く…
いただきます
サラサラサラ
これこれ
名古屋というとイメージ的に味が濃いと思われそうだが、逆にあっさりしている。名古屋メシ唯一の薄味メニュー。
永谷園と浜乙女の比較表
表にするとこんな感じなので参考にしてほしい。
世界の山ちゃんにあったメニュー
今は無くなってしまったが、何年か前まで手羽先で有名な世界の山ちゃんには、この浜乙女をご飯に混ぜ込んで作ったおにぎりがあった。
ご飯に混ぜて
おにぎりにする
このおにぎりだけでもじゅうぶん美味しいのだが、油まみれになった口の中をさっぱりさせる効果が抜群なので、手羽先とコンビを組むと最高である。
世界の山ちゃんには、この機会にぜひ復活を検討していただきたい。
母ちゃんに詰め寄られる
懐かしい味に再会できた。しかも実家で再会できたことが嬉しく、浜乙女は実家の一部だ、と母ちゃんが集めた置物と記念撮影。
浜乙女は実家の味
その後も「まったく、どんだけ開運したいんだよ」と実家の置物コレクションをパシャパシャ撮影していたら隣の部屋で寝ていた母ちゃん(一人称がワシ、もしくは俺。僕はいい歳をして、この人が怖い)が起きてきて
「お前さっきから何やってんだ!」
と詰め寄られてしまった。
「いや、ちょとお茶漬けをね、撮っていたんだよ」
と答えたら
「フンッ」
と答えて襖をピシャリと閉めて、再び寝に入った。
これもまた実家の味だ。