函館のミスドは地元パン屋のおかげで安い

キングベーク、ただ者ではないパン屋だった

というわけで今でも五稜郭駅近くで営業しているキングベーク本店へとやってきた。

キングベークは全国チェーンであるミスタードーナツでも安価に提供してしまうくらい気概のある企業である。その本拠地であるこのお店が安くないわけがない。

いつも都内のパン屋でなかなかに可愛くない価格で朝ごはんのパンを買っている身からすると、安いパンが並んでいるというだけですごく楽しい。

もちろん安いだけでなく味も美味しい。しかもラインナップがかなり豊富なのでこれは地元にあったら足繫く通ってしまうこと間違いない。あと写真にある丸っこいボールみたいなやつがモチモチですごく美味しかったのだが、店内に塗り絵が置いてあり、次回来店時に塗って持ってくるとこのボールが1個無料でもらえるという地元っぽい還元もめちゃくちゃ良い。 函館に住んでいたら塗りまくっていた。

さらにここではパン以外にもフードメニューが充実している。 トーストセットやケーキセットだけでなく、豚丼やハンバーグステーキ、カレーまでなんでも揃っている。

前の人が頼んでいてめちゃくちゃ美味しそうだったのでカツサンドセットとカレーを頼んでしまった。あんなにパン食べたのに。

やわらかいカツにソースとマスタードのバランスが最高にちょうどいい。メニューよりデカいと話題のコメダ珈琲カツサンドと引けを取らないビックサイズ。何よりコーヒーや副菜もついて680円という圧倒的なコスパの良さである。

もちろん辛い中に美味さがあるタイプの辛さだ。それにしても350円ってどうなっているんだ。きっと色々と溶け込んでいるカレーだと思うが、煮込みすぎて何入れたか分かんなくなっちゃって350円で出してるんじゃないかと疑うレベルである。原価が溶けているな。

なんにせよ五稜郭でタワーに上っている場合ではない、 函館に来たらキングベークに行こう。

スタバよりキングベーク

五稜郭からタクシーでキングベークへと向かったのだが、タクシーの運転手さんに「なんでキングベークに行くの？」と聞かれた。どうやら函館へ観光にきてキングベークに行く人はほとんどいないようだ。

「口に合わなかったら駅前にスタバもあるから、そっち行ってもいいし」とも言われたが、それだけ地元の人にとっては当たり前の存在なのだろう。こういう場所を見つけるのが旅の面白さでもある。

これから5年くらいは誰かとミスドにいったら函館のキングベークの話をするおじさんになることを許してほしい。