フライデー写真の特徴を考える
フライデーの写真って、誰にでもわかりやすい偏った特徴があるように思う。フライデーで数多くの写真をみて、その傾向を私なりに考えてみた。
まず、やはり多いトピックはなんといっても”熱愛発覚”。誰もが食いつきやすく、見開きでトップにきやすい話題である。
これを習得すればフライデーマスターと言っても過言ではない。また、熱愛写真の特徴は他の写真とかなり似ているので、ほぼ全てのフライデー写真の特徴とも言える。
フライデー風の写真の極意を知るため、まずは熱愛発覚風の写真を撮ってみることに。
まずは熱愛発覚をマスターする
今回は相手役と遠くから撮るカメラマンが必要だったので、藤原さんと林さんに来ていただいた。ありがとうございます!!
熱愛発覚する芸能人はだいたい初期設定みたいな格好をしているという方程式がある。
若干の怪しさはあるが、芸能人はきっと普通にしていたら目立ってしまうので地味な格好をするのだろう。うまく特徴を捉えられている気がする...!
歩いているだけの写真をフライデー風にしてみる
フライデーレベル:★
まずは普通に歩いているだけの写真をフライデーっぽくする工程を見てもらいたい。
お店から出てきて歩いている写真を撮ってもらい、それを加工していく。
もうすでにフライデーっぽいですよね!
白黒にすれば大体怪しげになることがわかります。
これを構図をととのえて、文字を入れれば......
人の名前を大きくして、怪しげな文字を置けば簡単にフライデー風写真になる。
お気づきの通り、人とただ歩いているだけでもフライデー風写真になるのだ!
ページに書いてある文字は週刊誌を参考にしつつ適当に書いたが、自分でもまさかここまで上手く仕上がるとは思わなかったので嬉しくなった。
ここでわかったのは、距離感は大事だということ。芸能人たちは警戒しているのか、大抵はくっついて歩かないのだ。人二人分ぐらい空けて平行に並ぶとリアルさが増す気がした。
談笑している写真はより親密さが増す
フライデーレベル:★★
次は談笑しているシーンを撮ってみることに。
談笑していると、当然だが普通に歩くよりも親密な雰囲気が生まれてくるはずだ。
とりあえず目についたタピオカ屋で購入する一連の流れを撮影してもらうことにした。
ちなみにこの時藤原さんに「好きな食べ物は何ですか?」という世間話テンプレートvol.1みたいな質問をしたら真顔で「キャベツ」と答えられて困惑した。
素材は出揃ったので、これをフライデー風にしてみることに。複数素材がある場合は一つの紙面に散りばめるのもよくあるので作ってみる。
違う場所にいる写真を繋げる
フライデーレベル:★★★
フライデー写真は必ずしも一緒に写っていなくてはいけない、というわけでもない。一人ずつの写真でも成立させることができるのだ。
まずは場所を決めて、一人ずつ単体で写真を撮っていく。
そしてこれを編集すると....
一人ずつの写真であっても、組み合わせれば時間差で出てきたという演出が可能なのだ。
なおこれは紙面の見出し次第では全く違う場所のものを組み合わせても違和感がない。
ここまでくると「もはやなんでもアリだな」と思えてくる。
また、紙面を作る上で見出しのフォントは大きいものと小さいものを組み合わせるとよりリアルになることに気づいた。
路地裏はいかがわしさ満点スポット
フライデーレベル:★★★
路地裏はとにかくいかがわしさが爆増する場所のひとつだ。
大通りから少し奥まった路地裏で、大人2人が近い距離にいればフライデー感は強まる。
カラーで作るときのコツは、できるだけ派手な配色で配置すること。図形も一番頭を使わない簡単なものを配置すること。デザイン性が無ければ無いほどリアルになるのだ。
【豆知識】フライデーマークさえあればどんな写真でもいける
ここで紙面ではなく別のパターンを作ってみる。
フライデーといえば白黒のイメージだが、カラー写真が一般的になっている。
特にネットで出回る写真はカラーでフライデーのロゴが右下についているだけのものをよく目にする。
このマークを入れるだけで、どんな写真もフライデーになってしまうという不思議な現象がおこるのである!
ただロゴを配置しただけなのに急にいかがわしくなる。できた瞬間に、あ!これよくSNSとかでみるやつだ!と思ってしまった。
スーパーで買い物をする写真は真剣交際感が出る
フライデーレベル:★★★★★
これまた鉄板のシチュエーションが「スーパーでの買い物」。同棲中や真剣交際の場合に買い物中を撮られるのはよくある。人が多く、おそらく撮影側もいつもよりコソコソしなければいけないので、ブレていたり水平がとれていないことが多い。
自然体でなかなかいい感じに取れた。楽しくしていなさそうな感じから長い付き合いを感じさせられる。私たちの演技力もだんだん上がってきている...!
これを編集すると...
シチュエーションが特殊だからか、他の紙面よりもより親密さが感じられるのが面白い。
スーパー=家族に近い人と行く というイメージが強いからだろうか?
犬の散歩をすると金持ち芸能人夫婦っぽくなる
フライデーレベル:★★★★★★
芸能界の夫婦は全員犬を飼っているし、全員代官山で犬を散歩させているという法則がある。フライデーされる夫婦の多くが散歩中なのだ。
したがって犬の散歩を撮られれば金持ち芸能人夫婦っぽくなるのである。
早速散歩してみる。
この写真を編集すると...
高級マンションから出てきた感がプンプンする。芸能人は高級マンションを買いがちなのだ。犬の散歩をしているだけで妙にラフな雰囲気が出て信憑性が増す現象は一体何なのだろう。
さて、次からは熱愛ではありませんがよく出るトピックを紹介します。
ぼかしを使って闇組織とのつながりを表現
フライデーレベル:★★★★★★
フライデーにありがちなのが、闇組織との何かしらの交流を激写されるパターン。
ここではよりプライベートっぽい写真を撮ることが重要だ。
撮った写真をぼかして、文字を載せたらあっという間に...
ぼかすだけで怪しさが急激に増すのがすごい。だが、だんだん藤原さんに対して申し訳ない気持ちになってくる。
道端とお酒の掛け合わせは治安が劇的に悪くなる
フライデーレベル:★★★★
撮影中に道を歩いていると誰かが飲み残した缶ビールを発見。まったく捨てて帰りなさいよ...という話をしながら、せっかくなのでそばに座ってみる。
お騒がせ系芸能人の朝帰りみたいな写真になった。やはり道端でお酒を飲む行為は心配になるほど柄が悪く見えてしまう。
結局どうしても悪ぶることができない私たちなのでありました...
なんの変哲もない景色もフライデーになる
ただ歩いているだけだったり、仲良さげにしているだけでフライデー風の写真にすることができた。もちろんポーズにセオリーはあれど、要素さえ揃えばどんな写真もフライデー風にすることができるということに気づいた。
誌面の内容もかなり適当に書いたが成立したので、きっとフェイクニュースを作ることも簡単なのだろうな...と感じた。
この日撮影にきてくれた藤原さんとは今までほとんど話したことが無かったのにも関わらず、写真と誌面の演出でかなり親密な感じを演出できた。
最後の方は研究の成果もあってか、息を吐くようにフライデー風の誌面を作れてしまった。もはや私はフライデーマスターと言っても過言ではない!!