いよいよオジヤづくり
あとはこのスープを使ってオジヤを作ればいい。スープはほぼ固体になっているので少し水で薄めて土鍋で温めなおす。
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次にキャベツ、ベーコン、ご飯を投入する。
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そして、更に30分煮たらいよいよ完成である。
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な、ながかった…!!卵が固まっていない部分もあるが、真ん中の方は問題なく食べられそうだ。ちなみに味付けは原作準拠で塩胡椒だけ。
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3日のおあずけを食ってこちとらワクワクが止まらないんだ。食べてみようぜ。
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あらゆる具材の主張が互いに打ち消しあってゼロとなり、あとに残ったのは通り抜けていく風だけでした…みたいな味。風である風である風である。
そういえば安吾も「平凡な目立たない味」と言ってるじゃないか。そうだ。毎日食べても飽きないというのはそういうことなのだ。それを勝手な妄想でご馳走かのように思い込んで…やられた!!!!
何の感想も抱かず、淡々と、ただしかし、2杯ぺろりと平らげた。
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安吾が言及した店舗と思われる「ぎぼし」は今なお京都の四条通に店を構えている。その店の昆布を京都の実家に頼んで送ってもらったのだ。持つべきものは友と京都の実家である。
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昆布、うまぁ!!
美味そうな顔が作れないくらいうまい。単体で食べると塩っけがあるけど、昆布そのもののうまみにハマって何枚でも食べてしまいそうだ。これは純然たる、人間の食べ物ですよ。
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オジヤに乗せて食べると流石に相性抜群、昆布は塩気が目立たなくなってオジヤには旨味がプラスされてこりゃいいや。ああ、なにからなにまで安吾の思うツボじゃないか。
さて、オジヤの味そのものはあまり褒めなかったが、野菜と鶏肉がとけ込んだ薄味のスープが体に悪いわけもなく、食事としてはしっかり成立している。
「必要ならば寺社を取り壊して駐車場にでもすればいい」と言うくらいの実質主義者である安吾らしいと言えばらしい料理だと思った。
そして、ぎぼしの昆布はまだ買えるしうまい。それがわかっただけでも満足である。