昼「エッグスラットとカスピ海ヨーグルトのプレート」¥599
家に帰って一度、布団で寝た。お昼すぎにむくりと起き上がり、またジョイフルに向かった。
午後の時間帯なので、24時間注文ができる「まんぞくモーニング」のなかからヨーグルトとパンが中心のメニューを注文した。もちろんこれもパンかご飯が選べる。
和風っぽいお盆に乗っていて少し違和感があるけど、そんなこと気にせず澄ましているのがかわいい。
エッグスラットなるものに縁がなくて彼女のことをまったく存じ上げなかったのだが、簡単に言えば半熟卵の下に芋が埋まっているシンプルな料理である。トーストに乗せて食べるのが本来らしいが、そんなことは知らないので茶碗蒸し感覚でバクバク食べる。
単体で食べてもちゃんと美味しかった。小学3年生の頃に同級生のゴン君が教えてくれた、器に割った卵をレンジで1分間チンするだけのシンプルな料理に似た味だった。元気だろうか、ゴンくん。
隣のテーブルでは3歳くらいの女の子が「ちんちん!ちんちん!ちんちん!」と騒いでお父さんを困らせている。お父さんは怒れないタイプなのか「も~!だめっ!」と半笑いでなだめていて、僕はとても気分がいい。
そんな心意気でいたのだが、女の子の連呼するワードが「ちんちん」から「うんこ」に変わった途端にお父さんは子を抱えてそそくさと退店していった。基準がわからん。
夜「七種の和定食」¥699
昼を食べて車で家に帰り、夜まで寝た。そしてまたジョイフルに向かった。
24時間のモーニングがどうとかじゃなくて、同じファミレスに時間を分けて3回通う行動が少し変かもしれないとようやく気づく。
目玉焼き、鮭、ひじき、ポテサラ、キャベツ、ほうれん草のおひたし、大根おろし。旅館にありそうな豪華な朝ごはんである。いや、実家ならこういう晩ごはんもあるか?時間不詳の飯だな。
しかし、モーニングである。これはモーニングなのだ。ジョイフルの陽は24時間沈まないから。
ジョイフルの素朴な味は3食食べても疲れないのがいい。体への刺激が少ないのか、たて続けに食べても口内炎はできなかった。慶賀なことである。
飯食って口内炎ができなかったという角度の飲食店のレビュー、お好きですか。
そういうわけで3食連続でモーニングを食べた。なにか気の利いたまとめをしたいのだが、まず、同じ日に店と自宅を3往復すると疲れるということを伝えたい。疲れます。
また、モーニングメニューを食べたからといって別に朝らしい気分になることもなかった。モーニングって何なのだろう。分からないまま店に行き、分からないまま店を出た。どういうことだったのだろう。モーニング……。