自由ポータルZ 2022年1月7日

おでんラーメン・大晦日をもう一回~自由ポータルZ

あけましておめでとうございます! 編集部 石川です。
正月は数年ぶりに帰省しましたが、実家の圧倒的なあたたかさ(物理的な)に驚かされました。
ガンガンに暖房を焚く家なんですよね。あの家で育ったと思うと、自分が寒さに弱い理由もわかりました。

では今週の自由ポータルです!

自由ポータルZは毎週金曜日に更新の記事投稿コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。

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【もう一息】サッポロ一番みそおでんラーメンのために僕らはおでんを食べてもいいのかもしれない

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[投稿者]三戸 満平さん (note
[コメント]おせちの先には飽きがありますが、おでんの先には美味しいラーメンが待っています。一年で一番おでんが美味しい今、いかがでしょうか。

ishikawa.jpg

石川大樹のコメント

僕は出汁に対して「とにかくいろいろ煮出せばうまい」くらいの雑な認識でいるので、これはとてもおいしそうだなと思いました。

「具材はおでんの出汁を吸い込むと同時に、自らのうま味もまた、出汁に溶かしていく」っていうフレーズに膝を打ちましたね。なるほど…。

食べ物記事、特に美味しいメニューを紹介したい記事って「おいしそう!」と思わせる写真が大事なので、ちょっとレタッチするといいのではないかなと思います。

試しに1枚レタッチしてみました。

コントラストをちょっと上げる
彩度をほんのちょっと上げる
シャープを軽くかける
トーンカーブで若干だけ赤を上げる

ひと手間かけるだけでずいぶんよくなるので、ぜひ試してみてください!

 

before
before
after
after
hayashi.jpg

林雄司のコメント

これはうまそうですね。塩じゃなくてみそというのもまた魅力的です。

「正月太り界の必殺仕事人こと三戸満平です」という書き出しもいいですね。

さて、三戸さんはしょっちゅう送ってくれているのになかなか入選に選んでなくてすいません。
ちょっとアドバイスを項目立てて書きますね。

・「おでんの汁で味噌ラーメンを作るとうまい」を冒頭に

おせちに飽きる→そこでおでん→それでラーメンをつくるとうまい。と本題に入る前に2つあるんですよね。
発見に引きがあるのにこれはもったいない。まず冒頭に「おでんの汁で味噌ラーメンを作るとうまい」と本題を書いて、発見した経緯としておでんの話を入れる構成はどうでしょう。でも3行ぐらいで。

・うまさををもっと派手に

「これが、馬鹿みたいに美味しかったのですね。」「全然違う味の複雑さと濃厚さが舌にどんぶらことやってきます。」
ここの美味しさの表現はもう少しこだわってもいいかも。
おいしかった興奮がこの記事のサビだと思うので、「〇〇のよう」「思わず〇〇した」と派手にたとえると迫力がでます。「思わず〇〇した」は実際の身体の変化・行動であればベターですが、ここだけの話、オーバーに書いたうそでも構いません(「まぶたが熱くなる」「冷や汗が出る」とかも嘘ですからね)。
ひとつにつき10~20分ぐらい考えるといいのが出てきます(個人の感想です)。

・写真については石川が書いてたので割愛します。

よろしくおねがいします~!

 

【もう一息】大晦日をもう1回やりたい

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[投稿者]庭氏さん (帳尻を合わせるまで死ねない
[コメント]新年を迎えるとつい忘れてしまう大晦日の良さ。
あの年を越す時のワクワクを、年を越してからも味わいたい!
そんな強い思いでもう1回大晦日をやってみる記事です。

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古賀及子のコメント

1月2日を強引に大晦日として思い込みすごしてみる、良い企画ですね!

特に「3.場を整える」と「4.そして再び年を越す」からは、ささやかなタイムトリップ感がしっかりと伝わって興奮しました。

>youtubeで「年越し カウントダウン」と検索すると、大量のカウントダウン動画が出てきた。

ここからのくだりは、いつなんどきでも年越し体験ができる大いなるハウツーだと思います。

>足元が寒いのも、口の中に残るそばの風味も、これからお風呂入んなきゃな~という気持ちも、完全に再現している。

この文章に、しっかり年越しが実感として再現されたこともリアルに伝わりました。

冒頭で「大晦日がワクワクする理由」を箇条書きにしたり、全体を章分けしているところから、整理して書こうと難儀しながら工夫されているのを感じました。

確かに、やりたいこと、書きたいことがあふれていて全体的に若干混線しています。

たとえばリードのここ

>日本人はみんな正月が大好き。

いわゆる「大きな主語」は、自分がやりたいことを書く際に筋をわかりにくくします。このあとすぐ

>でも僕は、正月よりももっと好きなものがある。

と続きますよね。こんがらがっちゃう。読み返す際にこういうところを丁寧に削いでいくと読みやすくなります。

 

Tips:ゲストの匿名度を下げる

今週ライターさんと話していたことなのですが、例えば食べ比べ記事で友人にも参加してもらって感想をもらったり、対談ぽく会話を入れたりということがあるじゃないですか。そういう時に、「友人」とか「Aさん」みたいな呼称にしない方がいいと思うんですよね。
匿名性が強すぎて、感情移入しづらいからです。

私「おにぎりなのにちょっとパンの味がしない?」
Aさん「するする!パンの味する!」

だとちょっと顔が見えないというか、無機質な印象になりません?
仮名でもハンドルネームでもいいので、名前をつけたほうがいいです。あとで聞くのは面倒なので撮影の時に決めちゃいましょう。

私「おにぎりなのにちょっとパンの味がしない?」
佐藤さん「するする!パンの味する!」

私「おにぎりなのにちょっとパンの味がしない?」
にっしー「するする!パンの味する!」

ハンドルネームの場合は「にっしー」でも「裏表パンダ」でも「単三電池」でも何でもいいんですけど、記事の内容に干渉する名前だとわかりにくくなるので注意が必要です。

私「おにぎりなのにちょっとパンの味がしない?」
パン味のおにぎり「するする!パンの味する!」

おにぎりがしゃべった!!ってなりますよね。極端な例ですけど。
ではまた来週!

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