新聞切り抜き4コマを掛け軸に仕立てる～自由ポータルZ

古賀及子のコメント

新聞4コマと掛け軸がここまで好相性とは、完全にスクープですね……。めちゃくちゃに良いものができあがっていて目があきました。

まず冒頭写真で、あ！ っと思わせます。掛け軸と4コマ漫画のギャップが最高にキャッチーな状態で目に飛び込んできて読まざるを得ません。

やむを得ず描いたはずの「ムギちゃん」のシレッとした上手さや終盤に出てきた床の間の良い出来栄えと見せ場が続くのもおもしろかったです。

細かいところですが、地味に掛け軸の構成が丁寧に解説されるところ、慣れた抜かりなさでした。

マンガと写真で要所を抑えつつ文章も淡々としながら味わいがありました。

>夏は夏の4コマ、冬は冬の4コマをかけると四季を感じられます。

こういうひょうひょうとした地の文が効いています。

デイリーポータルZ様式になるかもしれないのですが、冒頭文でもう少し全体で何が起こる記事なのか見通せると安心して読みに入れるようになると思います。

石川大樹のコメント

今回、僕は工作ネタを２本選んでしまいました。

こちらは掛け軸だけでも素晴らしい組み合わせ＆完成度も高いのですが、最後のミニ床の間がまたいいですね。「本棚の一角を床の間にする」っていうので１本書けるくらいのアイデアだと思います。それでいて、床の間のメイキングなどはすっぱり割愛して、あくまで引き立て役として使うバランス感覚もナイスでした。

あと古賀もちょっと触れてますが、「ムギちゃん」が普通に面白くて笑いました。面白いだけでなく新聞４コマっぽさまで見事に再現されててすごい！

古賀及子のコメント

教わったことのメモを防水テープで腕にはりつけた写真が良いですね！ 「なんでこんなことに」という状況って本当に体験しないとわからないですよね。次の写真でどうも腕にはりつけたっぽい人がちゃんと象に乗って写ってるのに笑いました。

文章も要所で気が利いていて

>夜行バスで自分のベストポジションがなかなか決まらないあの感じ

ここ、あ～～～！ なるほど、と、象の乗り心地が伝わったのには感激しました。

体験談だけでレポートのテーマとしては十分なので、もし私が編集についたら、主軸は「象使いたちは今何をしてるのか」よりも、ラオスのどこで（地図をいれる）、どこへどういう申込みをして、お金はいくら払ってなど、脇の情報を固めた上で「象使いの資格を取った」ことそのものにしてもらうかな……と考えました。国家資格として「諸説あり」な点も詳しく書いてあると面白みになると思います！

ネタをどう企画に落とし込むかはいつも悩むところで、たしかに旅行のエピソードだともうちょいひねらねばと思うかもしれないのですが、象も現地の先輩もチャーミングだし的は絞っても良い気がします。

林雄司のコメント

象使い研修、魅力的ですね！

象が人間の言葉を理解して動いているのも意外でした。
ラオスで象使いになれること自体が引きがあるので、研修内容を詳しく書いてタイトルに持ってきてもいいかな…。

「あの日の象使いたちは今何をしてるのか」という情緒も捨てがたいのですが。
古賀が前者パターンでのアドバイスをしているので（賛成です）、情緒に振り切るのであればのコメントをしておきます。

・グラフとグーグルフォームは味気ないのでやめる
・コメントの横に顔写真を入れる
・「いまだにあのときの思い出が残ってます…」と文章に余韻をもたせる
・合間にラオスのいい写真を入れる
・文章はエモく

とかすると「あの日の象使いたち…」という山田太一っぽさが出るかもしれません。

石川大樹のコメント

トミカと都こんぶが似ているって一回も思ったことがなかったので、それだけでも発見でした。最初のトミカの棚のインパクトがすごかったです。これ完全に昆布！っていう。

オリジナルパッケージの完成度も高くて良かったです。こういうパロディは完成度が命になりますよね。

やっていることはよかったのですが若干、冗長かなという気もして、冒頭の似ていることの検証のあたりとかもう少しサクッと済ませてもよかったと思うんですよね。ここ長引かせると「いやそこまで似てないな…」って魔法が解けてしまうというか。

最初のトミカの棚の写真のインパクトが冷めないうちに、バババっと展開して駆け抜けてしまうと勢いで押せたネタかなと思いました。