2020年12月4日
こんにちは、編集部 石川です。
肉の卸業者の即売会があるというので、ちょっと見るだけ…と思って行ったらまんまと2000円分買ってしまいました。貧乏性なので家に帰ってすぐに市場価格を調べてしまうわけですが、3本1000円だったサラミがネット最安値で1本800円。完全に勝利を勝ち取ったことをここにご報告いたします。
そんな肉富豪がお送りする今週の自由ポータルです。
自由ポータルZは毎週金曜日に更新の記事投稿コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
［投稿者］とりもちうずらさん （とりもちうずらのnote）
［コメント］画家の友人にたのみ、プリクラに本気で絵を描いてもらいました。新しいゲームセンターの楽しみ方を開拓できました。
いい実験でした！
まずコンセプトからとてもよいと思ったのですが、この記事の一番良いところはその緩急だと思います。
たとえばこれを「絵のうまい人に来てもらってプリクラで絵をかいてもらいました。やっぱりうまいですねー」おしまい、だと全然面白くないと思うんですよ。うまい人がただうまい絵をかいてるだけだから。
そうじゃなくてこの記事は二人がはしゃいでる様子とか、映らないように試行錯誤してる様子がちゃんと登場してるんですよね。これでゲストも筆者も、ただの「絵のうまい人」ではなくてしっかりした人間になります。これで読み手の親近感が全然変わってくるんですよね。
記事のテンションとしても、「やっぱりうまいな」と思うシーンと「楽しそう」と思うシーンが交互に来るので、起伏があります。一本調子の記事って途中で飽きられちゃうので、これは素晴らしいなと思いました。
［投稿者］石井公二さん （蕎麦がき研究入門）
［コメント］知らない・映えない・バズらない。なのに昔から存在する不思議な食べ物、「蕎麦がき」に今、光を当てます。
蕎麦がき！ あまたある食から光をあてるのが蕎麦がきという意外性にまずだまらされました。
啓蒙記事はデイリーポータルZも鉄板ジャンルのひとつです。ある好きなものを愛情からほとばしる謎論理で推していく、人が愛を語るのを聞くのは読み手としてもおもしろいものです。
美味しさには「強さと速さ」があるというくだりにも唸らされ、人を巻き込んでの調味料試食もぬかりない展開でした。
冒頭「蕎麦がきを知っていますか」からはじまって、最初に出てくる写真が落ちた手袋というのが我が道を行く展開で笑ってしまいました。
書き手の確固たるパーソナリティなのでまったくアリですが、せっかくなのでこれまで食べてきた蕎麦がきの写真を冒頭に入れるなど、蕎麦がきファンであることを先に印象付けると「蕎麦がきとは片手袋である」という急展開にもより可笑しみがまして読みやすいかなと思います。
なんか前にも書いた気がするので2回目だったらすみません。
文って書き方によっては複数の意味に取れるじゃないですか。
ネットで有名な「頭が赤い魚を食べる猫」っていう文があるんですけど、作者の方のツイートを見てみてください。
クリックして図を拡大してもらうとよくわかるのですが、5とおりの解釈ができますよね。
こういう文が記事に書いてあっても、前後の文脈でどの意味か大抵わかるんですよ。でも、それって読者に推定の手間をかけている状態なので、読みづらくなります。読者は本来は記事の内容を楽しむための脳のリソースを文の解釈にとられるので、記事の本来のおもしろさが伝わらなかったりします。
文はできるだけ文脈に頼らず、文法レベルで一意になるように書きましょう。
元ネタが節だったのを文に変えちゃったのでちょっとずるい気もしますが、参考になればと思います！ではまた来週！
ではまた来週！
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