特集 2024年6月15日

一駅分の話題20選

9.けっこう前に読んだ本の話

本の話は盛り上がります。しかし、結構前に読んだ本だったらどうでしょう。

「そういえば、この前読んだ本がおもしろくて~内容は~あ~う~ん~~~~…」

数か月前に読んだ本の感想ほど難しいものはありません。最悪、タイトルすら出てこない可能性もあります。しかし、あと1駅しかないのであれば…。いまこそ、結構前に読んだ本の話をする時です。どんなに歯切れの悪い感想でもいいのです。どうせすぐ別れるんだから、消化不良の空気のまま逃げるように去りましょう。

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10.ディアロンリーガール(加藤ミリヤ)の冒頭の名前を言う

ギャルの寿限無ことディアロンリーガールの冒頭のアレを頑張って思い出している間に降車駅に着くことでしょう。

(※加藤ミリヤの『ディアロンリーガール』では、曲の最初と最後にひたすら人名を羅列するラップが歌われている)

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11.クレジットカードの不正利用

約半数の大人はカードの不正利用被害に遭ったことがあります。不正利用被害に遭ったことがない人でも、財布くらいは落としたことがあります。きっと、あるはずです。ほどほどのテンションでほどほどに話してとんずらこきましょう。

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12.MEGUMIのサインは簡易的

MEGUMIのサインは簡易的。共感性の低いあるある探検隊みたいですね。でも、これくらい本当に言っても言わなくてもいいことを口に出すのもまた一興です。

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13.手の甲で座席のシートを触る

手の甲で電車の座席シートを触ったことありますか?ありませんよね。触ってみてください。意外と、そう…意外と………普通なんです。その普通さが、胸に沁みますね。

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14.お蔵入りした写真を見せる

自分的には気に入ってるけど、他人に見せるタイミングが一生ない写真ってありますよね。そういう写真をSNSにアップするのもいいですが、あえて最後の一駅で、目の前の相手にだけにこっそり見せてみてはいかがでしょう。不特定多数にウケるより、たった1人のリアルな人間にウケた時の方が、うれしみは持続する気がします。

15.例1

でも、わたしは今ここで見せます。なぜなら、堪え性がないからです。

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見たことないコメダの看板

16.例2

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北海道を彫ったしいたけ

17.例3

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おっとっとの姿煮

18.雑学

雑学とは、中途半端な残り一駅のために存在します。

「ゆってぃの『ワカチコ』って『若さ・力・根性』の略なんだよ」
「へー…知ってた」
知ってても大丈夫。だってもうすぐ降車駅なんですから。
「ーじゃあ『ワカチコ』の元ネタが、少年隊のデカメロン伝説なことも?」
「うん」
「ゆってぃの設定が、『少年隊の2期後輩』だってことも?」
「うん」
「ゆってぃの名付け親がザキヤマなことも?」
「…うん。知ってるよ。」

この場合は、早急に次会う約束を交わしましょう。

19.正解のない質問をする

「なますとピクルスの境目ってわかる?」とか、「反省の色って何色だと思う?」とか、「何歳まで上向いて泣いてた?」とかです。相手を悩ませるだけ悩ませて間を持たすのもアリですよね。

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20.電車内広告の話題

ここにきてめちゃくちゃ初歩的で実用的なことを言います。電車内の広告を話題にしましょう。
きっと目の前には、ムーミンパークとか、藤子・F・不二雄ミュージアムの広告とかがありますよね(西武池袋線の場合)。取ってつけたような会話で繋ぎましょう。「藤子・F・不二雄ミュージアムってオバQの原画もあるのかなぁ」くらいの、調べたらわかることを言う、その連続が日常です。


終わりに

いかがだったでしょうか?参考になりましたか?意外と半分くらいは使えそうな感じがしませんか?
上記のような手も使えず、どうしようもない場合は、黙るのが一番いいと思います。わたしは大体黙ります。大抵の場合、電車内は異常なほどの静寂に包まれているからです。なんだか黙っていたほうが自然であるような気がしてくるのです。
それでも『なんか喋っとこうかな』と思う瞬間もあります。そういう時のために20個考えてみたのです。ただ、今ここで大発表してしまった手前、今後自分自身がこれらの話題を口に出すのは恥ずかしすぎるので、また一から考え直すことにします。

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