ハトヤの逃げる魚とは?
CMの最後の出てくるこれです。魚の活きがビチビチとすごく良い。
ハトヤのCMがわからない方は、
こちらを見ればバッチリです。
歴代懐かしのハトヤCMをダウンロードして見ることができます。
逃げる魚は「大漁苑篇」と「C・G篇」で確認できます。
見たあとはもれなく脳内にハトヤのCMソングが一日中流れますよ。
逃げる魚のぬいぐるみです!
さっそく逃げる魚のぬいぐるみを見てください。
これだけ見ると「ぬいぐるみ相手に何をそんなにワチャワチャしているんだ?」「大げさにやっているだけでは?」と読者の心の声が聞こえてきます。
仕組みのネタバラシ。仕組みはとても単純です。
読者の疑惑の声が大きくなってきたのでネタバラシをします。
ぬいぐるみの口部分にあるポケットに…
ダンベル(重り)をいれて、重心を前にします。
ぬいぐるみの前側に重りをいれることによって、ぬいぐるみの重心は前側になります。
ぬいぐるみの片側が重いなんて誰も想像できまい。
これを予告なしに渡します。渡された相手は「ただのぬいぐるみ」と油断しているので、前側が重いなんて予想もしていません。バランスを崩してワチャワチャする→魚のぬいぐるみが逃げているように見える!!という仕組みです。
魚を逃していたのは実弟です。
魚をとり逃していたのは私の実の弟でした。ちなみに撮影場所はボート池前です。
インターネットで体験者を募集したのですが、月曜日の真っ昼間に募集したので誰も応募が来ず。それを見かねた弟が名乗り出てくれたのです。
2人でこうして出掛けるのは実に3年ぶり。弟のスマートフォンの機種変更の付き添いにケータイショップへ出掛けたのが最後でした。
逃げる魚の感想は?
弟に感想を聞きます。
ぬっきぃ「魚は逃げたかな?どうだった?」
弟「そうだねー。てか、ぬいぐるみを落とすと姉ちゃん(私)に怒られると思ったから必死にぬいぐるみを追ったのだけど落としてしまって…」
ぬっきぃ「最後にニヤッと笑ったのはどうして?」
弟「それは魚が逃げてびっくりしたのと、ぬいぐるみを落としてよごして怒られるのかな?という恐怖と、俺はボート池前で何をやらされているんだろう?の顔かな」
撮影場所。右に少しアヒルボートが見える。このボート乗り場はアヒルの他にコアラボートがある。
「魚が逃げて」と言われたので、しかけは成功です!!
撮影後、弟から「ところでハトヤの逃げる魚って何?」と聞かれたのでびっくりしました。知らないでやってくれていたの?!はっぴを着せられているのに何も思わなかったのか。
CMに出演している子供が着ている青はっぴ。
これだよ。とハトヤのCM動画を見せたら「知らない」と言われました。
しかけがわかっていている自分でもいい画がとれます。
本家のビチビチ感はないですが夢は叶いました。魚を見事、逃しました。
逃げる魚の作り方
布を切って縫って…と、普通のぬいぐるみの作り方とあまり変わりはないのですが、絵に力を入れたのでそこに注目してください。
材料はこちら。
・ 布
・ 布用絵の具・筆
・ ミシン(それか、手で縫うぞ!という気合)
・ 重り
これらがあれば逃げる魚が作れます。
布は1m1000円のいい布を買いました。1m1000円が高いか安いか私にはわからないのですが、布売り場の相場が大体500~600円だったので高いと判断しました。
撮影が終わったら家でクッションとして使うので手触りにこだわりを。
絵は手描きで真剣一発勝負。
【ハトヤのCMの魚は養殖のハマチ】という情報をインターネットで手に入れました。
ハマチの画像を見ながら布に絵を描いていきます。
まずは布に鉛筆で下書きをします。
下書きの段階でいいハマチが描けました。問題は色塗りです。
布に絵の具を使うのが初めてなので緊張します。見えないところで試し塗りすらしないで挑みます。こういうのは勢いが大事ですし。
脳内BGMはオレンジレンジの「SUSHIたべたい」。
手触りがいい布を追求した結果、絵の具と相性が合いませんでした。凸凹している布を買ったので絵の具のノリがすごく悪かったです。
ちょっと不安になった途中の写真。
イエローゴールドラメの絵の具でテカリっぽいのをいれて色と色の境目をぼかして完成!ぼかせば絵はだいたい上手く見えます。
目をこだわりました。愛嬌のある目です。
ミシンで縫います。
絵が描けたところで満足しましたが、ぬいぐるみにしなければなりません。
結構な大きさなのでズレないようにマチ針をつけました。ハマチにマチ針。
縫い終わり。重りをいれるポケット分あけるのを忘れずに!
重りのポケット
いちばん大事なしかけ部分、重りを入れるポケットを作ります。
重りのダンベルが入るサイズに作ります。重りを入れるのでミシンの設定を3重縫いにしました。
ダイエット目的で買ったけど使わなくなったダンベル。こんなところに再利用できるとは。ポケットは適当です。いちばん大事。と言いつつ適当です。
重りを出し入れしやすいようにポケットにチャックを付けます。
チャックをつけたポケットをぬいぐるみの先に縫いつけます。
本当はミシンでダダっと縫いたかったのですが、適当にポケットとチャックをつけたのでうまくミシンで縫えませんでした。
絵を描き終わって絵の具の乾きを待っている間に集中力が切れてしまったのです。
手縫いの作業中。魚を掴んでワイルドに見えます。
逃げる魚のぬいぐるみ(ハマチ)完成!!
制作時間は1日半です。半分は絵の具が乾くのを待つ時間でした。
ハマチぐるみ。通常は重りを入れず、クッションとして使います。
この大きさ!!※私はハマチの大きさを知りません。
ハマチの絵に自信があったのでTwitterにハマチぐるみを載せて「なんの魚かわかるかな?」と聞いてみました。
即「ブリ」と回答が!
「ははは、みんな不正解~」と思ったけど念の為ブリを調べたら、ハマチは大きさによって呼び名が変わる出世魚でした。
この大きさではハマチじゃなくてブリです。答えてくださったみなさんありがとうございます。私は一つ賢くなりました。
この逃げる魚のしかけは性格によって向き不向きがあります。
実は成功ばかりではありません。
撮影で利根川に行ったときに撮影係りをしていた夫にもやってもらいました。
ナイスキャッチ!!魚は逃げませんでした、失敗。
このしかけは、ぬいぐるみを投げるときに「絶対に落とさないでね」と伝えて「落とすとなんとなくヤバイ」というのを相手に印象づけるところから始まります。
ちゃんと落とさずにキャッチしてくれました。間違ってはいません。
感想を聞きます
「本当はこういう風に魚が逃げる予定だったんだ」とやってみせました。
夫の感想は以下の通り。
・ 家にあるときからずっと口元のチャックがあやしいと思っていた。
・ 渡すときに裏でゴソゴソしていたから絶対なにかあると思った。
・ 「落とさないでね」と言われた瞬間、裏を読んで絶対キャッチしてやろうと挑んだ。
疑り深い性格の人は、このしかけに引っかかりませんでした。
帰るときに「仕組みはいいんじゃないか」とフォローをもらいました。
感想
このしかけを考えついたとき「単純ながらもなんて画期的アイディアなんだ!私は天才か?!」と興奮しました。
撮影場所は埼玉県川越市の水上公園、群馬県前橋県庁そばの利根川とどちらも海がない県での撮影です。そういえば生まれてからずっと海のない県に住んでいます。これも私がハトヤのCMに憧れた理由なのでしょう。
利根川撮影後、この水を自動販売機で買っていたら知らない子供に「ここは前橋だからそこの水飲み場も前橋の天然水だよ~!」と言われた。
ハマチのぬいぐるみは落として若干よごれてしまったけれど、私の腰の下でクッションとして生きています。