1週間を振り返る(東京都心周辺)
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
さっそく梅雨の雨雲にほんろうされました
関東は、水曜(6日)の雨で梅雨入りとなったが、雨雲の広がりが思ったより早く、前日の夜から雨が降り出す。
梅雨は大気が湿っていることもあって、雨雲が我慢できず、雨があっさり落ちてくることがよくある。
火曜の夜も、西から来た雨雲が、予想外にサーっと広がってしまった。
予報が難解になる梅雨。
また今年も、雨雲にほんろうされる季節がはじまった。
梅雨は憂鬱になる人が多いと言うが、いちばん憂鬱なのは、雨雲の動きに頭を悩ます予報士かも!?
みなさん、今年の梅雨も、やさしい気持ちで予報を見ていただけると幸いです!
いつになったら「梅雨の予報ってラクなんです」っていう時代がくるのかな~。
【今週のみこみ】
今週の注目は、オホーツク海産の空気!
台風5号は、各地に雨を降らせて東海上へ。
本州からは少し離れた南海上を通っていったが、台風が北上してくるということは、それだけ季節は夏に近づいているということ。
しっかり晴れれば、関東より西は30℃くらいまで上がる日もある状況になってきた。
今週前半は、けっこう暑い日がありそうだ。
ところが、週末は一気に気温が下がる可能性がある。
キープレーヤーは、オホーツク海高気圧。
オホーツク海に高気圧が現れると、そこから冷たい空気を本州へ送り込む。
この予想のような気圧配置になるか?
とくに、関東から北の太平洋側は、春に戻ったの?というくらいヒンヤリすることも。
オホーツク海産の空気が、どれだけ強いか?どれだけ南に広がるか?
結果は来週!
今週の格言
『オホーツク海産の空気は、梅雨の影の主役。
関東から北の太平洋側は、梅雨寒(つゆざむ)になることも』
TEN-DOKU
前回(5/28)の出題は、「この天気図のときに起こったことはどれでしょう?」でした。
選択肢はこの4つ。
1)札幌で最低気温が30℃近い熱帯夜
2)東京で最低気温が30℃近い熱帯夜
3)静岡で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨
4)長崎で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨
2016年6月22日。気象庁天気図。
正解は「4)長崎で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨」でした。
東西に長々とのびているのは、梅雨前線です。
梅雨前線の南側は、気温・湿度が高い空気が充満しています。
とくに、梅雨前線のすぐ南は、南風や西風で流れ込んできた高温多湿の空気が、壁のような梅雨前線にぶつかって、行き場をうしないます。
つまり、大量に流れ込んできた湿気が、そこで大雨となって落ちやすいわけです。
このときも、梅雨前線のすぐ南で、積乱雲がつぎつぎと発生して、大雨を降らせました。
1)~3)は、いずれも梅雨前線の北側で、そこまで高温多湿ではないですね。
「低気圧と前線が移動せず、南からの湿った空気で雨雲がどんどん発生したと思います。(くにおさん)」
バッチリです!
「梅雨の季節の天気図と見ました。南から湿った風が入って前線近くでは大雨。(tosi-sさん)」
そう、まずは天気図から季節を読み取るのがコツの一つなんですよねー。
「梅雨末期の典型的な集中豪雨の天気図だと思います(みゅーさん)」
たしかに、梅雨末期はこういった豪雨が多いですね。
この問題は梅雨のなかばくらいなので、梅雨のなかばでも油断できないってことですね。
「4だと。1と2は前線の北側で暑い空気が無さそうなので熱帯夜は考えられないです。3は、前線からやや離れていて緩やかな高圧部が隠れてそうに見えますので、猛烈な雨の可能性は低いと除外。(ひろくんさん))」
消去法でも、もちろんOK!天気図の見方がGoodです!
今週の定石はこちら。
今週の定石
『梅雨なかば以降、梅雨前線のすぐ南側は大雨警戒』
(何も起こらないこともあります)
今回、正解したみなさんはこちら。
ベルヌーイさん、naraoさん、ミツマチヨシコさん、
かぽにょさん、くにおさん、雄大積雲さん、せうしらふさん、
syamu_weatherさん、シアーライン。さん、tosi-sさん、
おさかなマイスターさん、ニノさま、スズメさん、トムさん、
ジャックsakuraさん、金星さん、ひろくんさん、Fleurさん、
みゅーさん、ずん先生さん、メロポンさん。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今週の問題はこちら。
今週の問題
この天気図のときに起こったことはどれでしょう?
気象庁天気図
<答えはこの4つのどれかです>
1)7月上旬なのに青森で霜が降りて遅い記録に
2)7月上旬なのに関東でやっと梅雨入り
3)7月上旬なのに早くも青森で35℃超え
4)7月上旬なのに早くも関東で梅雨明け
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(6/25)に!
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。