特集 2018年6月4日

盗まれないビニ傘を作る3メソッド

雨の日に盗まれないための、新しいビニール傘のご提案。
雨の日に盗まれないための、新しいビニール傘のご提案。
雨の日は基本的にビニール傘を使っている。

以前は普通の傘も持っていたのだが、視界が暗くならない、どこでも手に入るなどメリットが多く、現在は積極的にビニール傘を愛用している感じだ。

ただ、安物というイメージがあるからか、気さくに盗むヤツがいる。

実はつい先日も、会社近くで昼食をとっている間に盗まれ、そのまま濡れて戻る羽目になってしまった。

許せない。悔しいので、「盗まれないビニール傘」を作ってみた。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。

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> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

どうすればビニ傘は盗まれないのか

そもそも傘泥棒をするやつが悪いのであって、本来であれば被害者側が対策を講じる必要はないと思っている。

思うのだけど、しかし現実問題として盗まれる以上、我々にも何らかの自衛手段も必要となるだろう。

僕が盗まれた傘には、目印兼「この傘はちゃんと意識して使っている傘ですよ」アピールとして柄の部分にマスキングテープを貼っていたのだが、それだとまだ足りなかったようだ。
マステの目印を貼ったビニ傘(盗まれたので、これは再現)。わりと盗難防止に効くなーと思っていたけど、ダメだった。
マステの目印を貼ったビニ傘(盗まれたので、これは再現)。わりと盗難防止に効くなーと思っていたけど、ダメだった。
以前にTwitterで「ビニール傘の柄に『お前のじゃない』と印字したラベルライターテープを貼る」という盗難防止メソッドが出回っていたのを見て感心したことがある。
なるほど、傘泥棒への威嚇である。これは効果があるかもしれない。
しかし傘を盗まれたばかりの今の僕の心境的には、それだけではまだ不安な気もする。
そこで今回はもう少し強いレベルで対策を取ることにした。
「物理的に盗みにくい」「心理的に盗みにくい」「呪術的に盗みにくい」のそれぞれ3パターンの工作を傘に施してみよう。

危険で痛い、物理的に盗みにくい傘

まずは、物理的に盗みにくい傘だ。
要するに、気軽にこの傘に手を伸ばすと怪我をするぜ、と危険性をアピールをすれば良いのではないか、という案である。

では物理的に危険というイメージってなんだろう?それはもちろん、スタッズ(鋲)に決まっている。
尖ったトゲトゲこそがバイオレンスの象徴だろう。触れると実際に痛いのもいい。
気軽に触れない傘にしてやるぞ、という意気込みで専門店からスタッズ購入。
気軽に触れない傘にしてやるぞ、という意気込みで専門店からスタッズ購入。
ところでスタッズってどこで買えるんだろう。手芸用品店あたりで買えるのか、と手芸好きの妻に訊ねてみたところ、その場でぽちぽちと検索をかけだした妻が「通販でスタッズ専門店ってあるみたいよ」と教えてくれた。
うおー、マジか。見てみると様々なサイズや形のスタッズを取りそろえており、価格も手ごろ。
世の中にはいろんな専門店があるものだと頭で分かってはいたが、実際にその例を目の当たりにすると驚きを禁じ得ない。
とりあえず傘の柄にびっしりと貼り付けていく。わかりやすいガード策。
とりあえず傘の柄にびっしりと貼り付けていく。わかりやすいガード策。
10㎜というサイズのスタッズをひとまず30個注文すると、サービスで様々なサイズのスタッズの入ったサンプルパックまでつけてくれた。
さすが専門店、バイオレンスなものを商っているわりにサービスも上々である。

このスタッズを、強粘着タイプのホットボンドでビニール傘の柄に接着していく。
びっしり30個を貼り付けたのが、こちらだ。
物理的に盗りにくいビニ傘,完成。もはや武器かというルックスだ。
物理的に盗りにくいビニ傘,完成。もはや武器かというルックスだ。
どうだろうか、この危険な感じ。
こいつはうかつに手を出せば怪我すること間違いなしだ。
とはいえこっちが傘を差す時まで痛くては役に立たないので、先端のカーブした部分にだけスタッズを密集させておいた。実用性も充分に担保している。
普通のビニ傘と物理的に盗まれにくいビニ傘の比較。
普通のビニ傘と物理的に盗まれにくいビニ傘の比較。
傘立てから抜き出そうと手をかけると、本当に痛い。
傘立てから抜き出そうと手をかけると、本当に痛い。
改造前の普通のビニ傘と比べてみると、その威嚇力は一目瞭然。
柄のカーブの内側にもびっしりとスタッズを植えているのは、うっかり手を出したヤツに間違いなくダメージを与えてやろうという、本気の現れである。
コンビニの傘立てなんかに並んで立ててあったとしたら、まずこちらに手を伸ばす泥棒はいないのではないだろうか。だって見るからに痛いし。
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