通りの名前はヘイトアシュベリー
1960年代にサマー・オブ・ラブというムーブメントの舞台となった有名な場所である。ヒッピーカルチャー発祥の地と言われている。(
地図)
こんな建物ばかりである
売ってる服も絞り染めというレベルではない
シリコンバレーのサンフランシスコのイメージとはぜんぜん違う。観光地化しているが、「てめえ元気かバカヤロウ」(意訳)みたいな挨拶をしている地元の人も多い。
だいたい800mぐらいあるこのストリートを端から端まで歩いて、全身絞り染めになってみよう。
最初はプレーンな服装からスタートです
天井から床まで絞り染めの店
まずストリートのはじっこにあった洋服屋に入る。ここがほぼすべて絞り染めの店だった。
天井が絞り染めである
絞り染めのネクタイ
絞り染めのパンツ
床のコンセントのフタを隠すのも絞り染め
ここだけで全身絞り染めになってしまうのではないかと思ったが、ここでは抑え気味にシャツと靴下、ネクタイを購入。
今回の記事の写真、色数が多いなー
さっそく外で着替えて
やや絞り染めの先輩
うん、ヘイトアシュベリーっぽくなった。
実際、このシャツを着て歩いていると、店に入ったときに「I love your shirt!」と言われたり、すれ違った男(フラフラしてていろいろ危ない)に小声で「……nice shirt……」とつぶやかれたりした。すごい街だ。
自信が出たところでもっと絞り染めの先輩になりたい。
手芸用品も絞り染め
ヘイトアシュベリーには洋服屋だけではなく、バー、レストラン、書店、絵画、手芸用品の店などがある。
すごい服売ってるけど、絞り染めではないな…
ディスプレイが気になった手芸用品店
世界堂やユザワヤよりもちょっと派手
特筆すべきは絞り染めキットの充実っぷり
絞り染めの糸と絞り染め柄のガムテープを購入
最初の店で床に貼ってたのはこのガムテープだろう。こだわり。
だがここから絞り染め探しがやや難航する。ヘイトアシュベリーは絞り染めの服以外にチベットやオーセンティックな古着の服も多いのだ。
ここはいいけど絞り染めというよりもチベット
かっこいい服が多いけど絞り染めではない
そんななか、絞り染めの帽子発見。しかも入る!(僕は頭が大きい)
昨年もここでかぶった帽子は頭に入った。もしかしたらアメリカの帽子は大きいのかもしれない。それかラスタヘアの人でも入るようにか。
絞り染め度があがった
絞り染めの壁にぶつかる
絞り染めのジャケットや靴を探したのだが、そんなものは聖地でもなかなかない。絞り染めの先輩デラックスへの道は遠い。
絞り染めみたいな車は走っていた
カラフルな防災頭巾を勧められたが、絞り染めではないので却下
最初の店に戻る
最初の店が服のバリエーションが多かった気がする。素直に戻ろう。
ただいまー
この派手な布はなにかというと
試着室である。絞り染めの黒帯になったおれ登場。
店員さんにこのまま着て帰るからと伝え(何度か話して伝わった)、このまま店の外に出る。
帰り際に「絞り染め最高イエー!」(意訳)みたいなことを叫ばれて大いに照れる。
アメリカに何度か行って思ったのは、こういうときに日本人は皮肉を言ったりするが、どうもアメリカ人は素直にそう思って言ってるらしいということである。と信じたい。
このようになりました
写真を撮っている妻が「壁と一体化して見えない」と言っていたが、たしかにそうだ。これだけ派手なのに擬態しているのがすごい。
絞り染めの聖地だ。下北沢や高円寺にいる絞り染めの先輩もみんなくればいいのに。
靴だ
上の写真を見て惜しいのは靴である。絞り染めの靴は見当たらなかったが、レインボーカラーのブーツはあった。
すごい色のブーツがあった(しかも日本よりすごく安い)
これを買って全身写真を撮ろうとしたところで次の予定の時間になってしまった。急いで中心地に戻らなければならない。
わーっと車で移動して中心地で用事を終わらせてから撮った写真がこちら。
絞り染めの先輩 最終形態
デラックスなのだが、中心地は東京と変わらない雰囲気の街なので浮きまくりである。これじゃ大学になじめない絞り染めの先輩である。絞り染めが保護色になるヘイトアシュベリーが懐かしい。
絞り染めの先輩もそう思っていたのかもしれない。
いい話風になるかと思ったけどそうでもなかった。
絞り染めの「上がり」は近い
企画とはいえ、家に絞り染めの服が一気に増えた。いつ着るんだこれという服ばかりだが、たぶんちょいちょい着ていくだろう。さすがに全身あわせることはないだろうが。
このまま僕が絞り染めの先輩から絞り染めのおっさんになって、バーを開いてトイレにフランク・ザッパのLPを飾る日も近い。
店の名前は「Bar 絞り染めの先輩」にしよう。