スーツを着てればビジネスなんじゃないか
奇妙な書き出しで始まったのはビジネスポータルZだからである。でもスーツを着ていれば、ビジネスサイトのまじめな記事のように見えるのではないか。
そんなチャレンジ精神とネタ不足が産んだ奇跡の企画である。
スーツだと漠然とした写真もフリー素材のように決まる
デパ地下はどら焼きだらけ
今回用意したのは7種類のどら焼きである。新宿のデパ地下を回って買ってきた。デパ地下の和菓子店、大福やおはぎはあったりなかったりだが、どら焼きだけはたいていある。
どら焼きエブリウェアである。
いつか食べ比べないといけないなと思っていた
まずは栄養がありそうなこの組み合わせからである。
榎並:思ったよりもバターは控えめですね。
バターどら
井上:バターはどこにあるんだろう
林:「チーズはどこへ消えた」の本の後追い本のタイトルみたいですね。
注:2000年ごろに大ヒットした自己啓発本。すごく売れたので「バターはどこに溶けた」「チーズはここにあった」「チーズは探すな」など後追い本が次々に出た。面白がって買ってたが途中で飽きてやめた。
井上:いまフランス人が大変なことになってます
注:「フランス人は10着しか服を持たない」という本が売れたため、今フランス人の本が続々と出ている。
「フランス人はバカンスを我慢しない」
「フランス人の部屋にはゴミ箱がない」
「フランス人は1割しかお嫁に行かない」
「フランスの子どもは夜泣きをしない」
「フランス女性は太らない」
フランス人をなんだと思っているのか、という状態である。
フランス人!(写真はイメージです)
井上:ほぼ栗
榎並:栗がすごい。
小野:高級感がすごい。
ライター榎並さんの事務所やじろべえ所属のライター小野洋平さん。これなら部下のモチベーションもあがる
林:桃栗3年というぐらいだから。
榎並:しかし柿は8年かかる割に安いですね。コスパ悪い
井上:火中の栗を拾う
林:リスクテイクですね
井上:スーツ着てるとどら焼きの感想もビジネスチックになりますね。
5等分しているのは撮影係の藤原くんの分があるから
榎並:皮とあんこの一体感がすばらしい。全体に柔らかい。
林:どら焼きのパッケージの中にある容器がどこも同じですね。
どら焼きが載っている容器
井上:これを作ってる会社は気になりますね
林:どら焼きブームに乗ってこんな産業も伸びているのかも
ひょうたんひとつが30度である
井上:社員が多い会社用だ
小野:抹茶が詰まっている。これは羊羹ですね。
榎並:皮が丁寧
あんこのみっちり感がほぼ羊羹
井上:高級感あります。これはお詫びに持って行くものですね。
榎並:お詫びに特化するのもビジネス和菓子的にはいいのかも。切腹最中というのがありますが。
林:しかしお詫び→切腹って重いですよね。ちょうどいいのないですかね「仕切り直し餅」ぐらいの。
井上:急にドラえもんの道具っぽくなりました
榎並:最中は合わさるのがいいと言われているんですよ。そういうストーリーが欲しいですね。
ビジョンを語るふりしてどら焼きを語る
林:稲穂が実るのにこうべを垂れるとか。
井上:米菓だ。せんべいを焼くときにひっくり返すから、状況をひっくり返すという意味もできますね。
井上:お詫びに行ったのに契約を倍にして帰って来る伝説の上司っていませんでした?
榎並:普段仕事はしてないけど電話一本でひっくり返すとか
林:僕は残念ながら知らないです。逆の上司はたくさん知ってますが
なるほど!(写真はイメージです)
林:うまい
榎並:これはすごい。思った以上になつみかん
小野:全然別物ですね
林:ナボナの中身じゃないですか
井上:ナボナは亀屋万年堂ですし、みかんクリームじゃなくてパインです。
何から何まで違ったが、うまい
林:ここは伊勢丹で行列ができてました。
井上:もっちもちだ
小野:しっかりしている
榎並:これは人気出ますね
井上:ちゃんとした和菓子だ。駄菓子かと思ったけど
直径5センチぐらいのこぶりなお菓子。写真はあれだけどうまいです。
デイリー式最強のどら焼き
イノベーションの方法として有名なデザイン思考ではディスカッションの現場にお菓子があることが多い。ポストイットとお菓子がシリコンバレーである。
日本発のイノベーションの源泉には日本のお菓子、どら焼きを勧めたい。
ただのお菓子食べ比べ記事もスーツで行えばもっともらしくなる。スーツも最強である。