こんなふうになった
いきなりだが、できたものをご覧いただこう。
映画「ダイ・ハード」のエンドロールを紙で再現
長さは約5メートルだ。これを巻いてみたのがこちら。
回すための「エンドロール・スクローラー」にセット
エンドロール・・!
もうちょっと滑らかに回ってほしいところだが、これも味があると思うことにしよう。
映画「ダイ・ハード」は好きで何回も見たので、エンドロールが流れるだけで音楽が聞こえてくるようだ。ちょうど「レットイットスノウ」が流れてるんです。
なんかいいものを作ったという気がする。ていねいな暮らし。満足。
なんでこんなものを作ったか
画面は勝手にスクロールするんだから、手で回す必要はもちろんない。
ただ、昔は本当に巻物を回していたらしい、というのを知ってびっくりしたのだ。いまのながーいクレジットでやったら大変なことになるだろう。
映画ダイ・ハードでやってみたところ、A4の紙が16枚、長さは約5メートルになった。それだけ多くの人が関わっている制作物だということになるんだろう。
エンドロールに監督の名前がない
巻物を作るにあたってエンドロールをまじまじと見たところ、いろいろと初めて気がつくことがあって面白かった。
ダイ・ハードの1作め
穴が空くほど見た(エンドロールを)
たとえば、通常のヘアスタイリストと別に、主役専属のヘアスタイリストがいるのだ。
この部分(主役はブルース・ウィリス)
すごいな主役! ブルース・ウィリスはこの後、作を重ねるにつれヘアスタイルの余地は少なくなっていくように思うんだけど、それでも専属はついていたのか。ダイハード4くらいで確認してみたくなる。
そして、監督のジョン・マクティアナンの名前がどこにもないのだ! そんなことってあるんだ。映画の冒頭にでかく名前が出るからそれでいいってことなのかな。
エンドロールを見たら、パソコンでちまちまと再現する
文書作成アプリを使って、黒い背景に白い文字で再現していく。フォントもなるべく似たのを探す。
一枚印刷してみる。それっぽくなったかな。
長い・・!
これを巻物にして回すための機械、「エンドロール・スクローラー」も作った。
「エンドロール・スクローラー」です。
エンドロールを装着すると、セッティング完了となる
作って回してみると、回すという行為がそれだけで面白い。
同じように「スター・ウォーズ」も作ってみることにした。
スター・ウォーズのエンドロールは約3メートル
スター・ウォーズの第一作めを借りてきた。「新たなる希望」っていうやつだ。
ハリソン・フォードがでてるやつ
これも同様にエンドロールをまじまじと見て、パソコンでちまちまと再現した。
一枚印刷してみた。字が青い!
ぜんぶ並べてみたところ、長さは約3メートルになった。ダイ・ハードよりは短い。
スター・ウォーズ。左はダイ・ハード、どっちも長いけどね
エンドロール・スクローラーにセットして、回してみる。
スター・ウォーズのテーマが聞こえてくる・・かな?
うーん。
作るにあたって何度もエンドロールを見たので、これだけでぼくは音楽が聞こえてくる。
が、「スター・ウォーズはこんなんじゃないぞ!」という方ももちろんいるだろう。それはそれでいい。ぼくはちょっと感覚がおかしくなっている。
エンドロールだけをていねいに見ていると、ダース・ベイダーって人と声が別なんだなあ、とか、いくつか発見があった。
ダース・ベイダーは人と声が別
日本人のスタッフがいるっぽいけど「まさあき のりほろ」?
当時から日本の方がハリウッドで活躍してたんだねー。たぶんこれスターウォーズ好きならすごい知ってそうだ。
デイリーポータルZも縦スクロールしてるんじゃないか
これでやりたいことはだいたいやったんだけど、よく考えたらスクロールして読むものって他にもある。
他ならぬ当サイトがそうだ。パソコンやスマホで縦にスクロールさせているが、これも紙でやったほうがていねいなはずだ。
たとえばこの記事
縦に並べるとこんな感じ
せっかくなので、スマホをのぞいてる感じにしてみた。
ペリー来てます
読みにくい。
なるほど分かったことがある。ふだんスマホなりでスクロールさせるのは、べつに一定の速度でやるわけじゃない。画面を止めて読んで、ある程度読んだら少しスクロール、の繰り返しだったのだ。
エンドロールの作法で回しちゃいけないということだったんですね。
エンドロールは約4メートル
巻物にしたら長さはどれくらい?というのが最初の動機だったが、それはわかった。3から5メートルくらいだ。
ふだんスクロールさせるものをほんとに縦に並べたらすごい長さになるのだ。
ただ、それを紙に巻いて読みやすいかというと別だということもわかった。ていねいだと思ったんだけど。