特集 2018年4月16日

ラーメン作りは10分で十分、10分ラーメン選手権開催!

エントリーナンバー4:小松ヌンチャクの『10分ラオシャン』

4番手はイベントで大量のカレーを振る舞うことも多い小松ヌンチャクさん。第1回大会で30分以上も調理時間を使うという伝説を残した男であり、この武勇伝は今なお突っ込まれ続けている。

「前回が時間超過失格だったので、絶対時間内に作れるメニューで挑みます! 平塚の老舗店『老郷(ラオシャン)』の酢湯麺を、スーパーの食材で作れないか挑戦してみました。再現度は高くないですが、酸っぱい湯麺の雰囲気は味わえると思います」
競技時間に縛られない男、小松ヌンチャクさん。
競技時間に縛られない男、小松ヌンチャクさん。
材料は、新玉ねぎ1/4個、塩蔵わかめ、メンマ、ラード中さじ1、純米酢中さじ1.5、塩中さじ1、白ワイン中さじ1、ビーフコンソメ1/3個、中華スープの素小さじ1、昆布出汁の素小さじ1、お好みでラー油。

シンプルな材料ながらも、ダシの要素が複雑に絡み合う一杯になりそうだ。
和洋中が混ざった不思議な組み合わせで、味がまったく想像できない。
和洋中が混ざった不思議な組み合わせで、味がまったく想像できない。
1:丼にお湯を注ぎ、塩蔵わかめを戻す。
2:玉ねぎをみじん切りにする。
3:麺を茹で始める。
4:1のお湯を捨て、塩蔵わかめを切る。
5:丼にスープの材料を入れ、お湯を注ぐ。
6:麺が茹で上がったら5に入れ、具材を乗せて完成。

スープはお湯に調味料を溶かすだけという方式のため、タイムは8分30秒とたっぷり時間を余らせて完成。2回連続での大幅タイムオーバーを期待していたオーディエンスから、時間内で作ったことに対して強烈なブーイングが飛んでいた。きっと一生いわれるやつだ。
見た目はシンプルだが、果たしてその味は如何に。
見た目はシンプルだが、果たしてその味は如何に。
審査員からの寸評はこちら。

・見ためシンプルなのに味が複雑で奥深い。かなり好み!
・シンプルな味わいで具材の味が際立つ。手順の簡単さも魅力的。
・ラー油などで味の変化をつけられるのがおもしろい。 ワカメがしょっぱいので減点。

「ルールに従って競技するって大事ですよね! 塩蔵わかめの塩抜きが不十分で、しょっぱくなってしまったのが反省点です」

エントリーナンバー5:のそ子の『誰でも簡単安心安定の麻婆豆腐麺』

5番手は二人の子供を育てているのそ子さん。意気込みのコメントにいろいろな思いが込められていた。主婦って大変。

「人類と企業の叡智である麻婆豆腐の素を使った、誰でも簡単、初心者でも忙しくてもやる気なくてもブレないレシピです。しかもご家庭で家族にレトルト及び素だけだとめんどいこといわれる昨今の風潮に対して、舞茸の出汁でオリジナリティを、玉葱の食感でアレンジ感を出す、全方位に向けて無敵のレシピです」
子どもが作ったエプロン着用で参戦した、ニードルフェルト作家ののそ子さん。浮かれているようだがビールを持つ手は震えていたそうだ。
子どもが作ったエプロン着用で参戦した、ニードルフェルト作家ののそ子さん。浮かれているようだがビールを持つ手は震えていたそうだ。
材料は、豚挽き肉を好きなだけ、豆腐1/2丁、麻婆豆腐の素1食分、舞茸1/2株、玉葱1/4個、とろみが欲しければ片栗粉、好みで辣油や万能葱など。

『素』に万全の信頼を寄せたシンプルな材料。焦げつかすように炒めたニラを加えてもおいしいそうだ。
これがどのような麺料理になるのだろうか。
これがどのような麺料理になるのだろうか。
1:フライパンで挽き肉を炒める。
2:舞茸を刻み、玉葱は繊維を断つようにイチョウ切りにする(食感がよくなる)。
3:1に2を追加して火を通す。
4:3に麻婆豆腐の素と豆腐を投入し、ユルいようだったら水溶き片栗粉入れる。
5:麺を茹で、ザルにあけて水で洗ってぬめりをとる。
6:5を皿に載せて上から4をかけ、お好みで葱とラー油をかけて出来上がり。よく混ぜてお食べ。

途中でビールをグビグビと飲みながら、7分45秒で余裕の完成だ。
麻婆丼ならぬ麻婆麺。
麻婆丼ならぬ麻婆麺。
審査員からの寸評はこちら。

・簡単、早い、うまい、ボリュームたっぷり。
・香りが豊か。途中で魅せたゆとりがかっこよかった。
・キノコの旨味を感じる。安心感のある家庭の味。

「麻婆豆腐はなるべく辛めにして、玉葱で甘みを出すと味わい深くなるのでおすすめ。正直5分でいけた。残り時間で洗い物すれば主婦として完璧だった。そして今日は人が作った料理をたくさん食べられて満足!」

エントリーナンバー6:ツジムラの『肉野菜つけ麺』

6番手は『付箋レシピ』という料理本も出されているプロダクトデザイナーのツジムラさん。趣味で居酒屋の一日料理長もやっちゃう本格派だ。

「身近な材料、作るのも簡単、そして家庭の日常食として充分に美味しいレシピを目指しました。あえて名前も普通です」
ナンプラーを出汁として使う男、ツジムラさん。のそ子さん以降、料理の途中でかっこよくビールを飲むというのがお約束になった。
ナンプラーを出汁として使う男、ツジムラさん。のそ子さん以降、料理の途中でかっこよくビールを飲むというのがお約束になった。
材料は、キャベツ1~2枚(80g)、長ネギ10センチ、 ミニトマト3個、 豚バラ肉スライス2枚(50g)、サラダ油小さじ2。肉の下味として塩、胡椒、片栗粉。スープにナンプラー小さじ1.5、醤油小さじ1.5、みりん小さじ1.5、豆板醤小さじ0.5、おろしニンニク小さじ0.5、おろしショウガ小さじ0.5。

今大会で唯一、つけ麺スタイルでのエントリーだ。
メインの具材はショウガ焼き定食みたいな材料だ。
メインの具材はショウガ焼き定食みたいな材料だ。
レシピを図にしたり、小道具を用意したり、万全の体制を整えてきた。
レシピを図にしたり、小道具を用意したり、万全の体制を整えてきた。
料理を作る姿が凛としていて、絶対に美味しいものが出てくる安心感がある。
料理を作る姿が凛としていて、絶対に美味しいものが出てくる安心感がある。
1:フライパンを中火にかけて油をひき、キャベツは2cm幅、長ネギは斜め1cm幅に切り、あまり動かさず焼き目がつくよう炒める。
2:豚バラは3~4cmの長さに切り、片面に塩・胡椒・片栗粉を振っておく。
3:麺を茹ではじめる。
4:フライパンに水200ccとスープの調味料を全て入れ、沸騰を保つ火加減に。
5:4に半分に切ったミニトマトを投入、さらに2を広げて上に並べ、蓋をして弱火にする。
6:麺の茹で加減を確認し、よければザルにあげて冷水で洗い、水気を切って器に盛る。
7:5のつけ汁を別の器に盛る。

10分ラーメンにしては複雑過ぎる工程に思えたが、そこはさすがの手際である。9分44秒で見事に完成させた。
試食中、これじゃ麺の量が全然足りないよとクレームが入るうまさだった。
試食中、これじゃ麺の量が全然足りないよとクレームが入るうまさだった。

審査員からの寸評はこちら。

・派手さはないが、家庭にあるものでここまでの味が出せるのはすごい。
・ トマトと豚のつゆが麺と絡んでおいしかった。でも再現できるかな……
・味のメリハリが素晴らしい。いくらでも食べられる。『味』の評価に満点以上をつけたい。

「自家製麺のラーメンを手軽にという趣旨の会なので、真似したくなる料理にしたいと考えました。焼いた野菜ってうまいよね」
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓