広告企画♪ 2018年2月19日

「無礼部」はあなたの世代の無礼を実践します

オフィシャルな場面で無礼をはたらく

せっかく立ち上げた無礼部である。調査だけで終わってはもったいない。これまでに得られた知見をもとに、実際に無礼をはたらいてみて後世に爪痕をのこしたいと思う。つまりは卒業論文みたいなものだ。

体験者として選ばれたのはゆとり世代代表、ライター江ノ島くん。絶対安全な状況を作るので、公の場で無礼なことをしてみてもらえないか、とお願いしてある。
このプレス向け発表の最後にプロデューサーである開発会社社長の囲み取材があるので、そこで無礼な質問をしてもらうことになっている。
このプレス向け発表の最後にプロデューサーである開発会社社長の囲み取材があるので、そこで無礼な質問をしてもらうことになっている。
しかし、ただ無礼なだけだと他の人たちに迷惑がかかるかもしれない。最悪の事態を回避するため、あらかじめ制作代理店の人に企画趣旨を伝えておいた。根回しができていることで、安心して無礼をはたらけるというわけだ。

江ノ島くんから「本当に大丈夫なんですよね」と何度も念を押されたが、大丈夫である。これはいわばアトラクションとしての無礼なのだ。
これがのちのち大変なことになるとは思いもよらなかった。
これがのちのち大変なことになるとは思いもよらなかった。
エイリム社長高橋英士さん、広報のかおりんごさんらによるリリース会見がはじまった。会見はニコ生でも配信され、本作を待ち望んでいたファンから熱いコメントがたくさん寄せられていた。

そして今回の会見の目玉企画がはじまる。まさかのスーパー戦隊ショーである。
ブレイブ フロンティア2は、獣電戦隊キョウリュウジャーというスーパー戦隊シリーズとコラボしているのだ。
ブレイブ フロンティア2は、獣電戦隊キョウリュウジャーというスーパー戦隊シリーズとコラボしているのだ。
ふつうにショーを楽しむ江ノ島くん。この時はまだこの取材の本当の恐ろしさを知らない。
ふつうにショーを楽しむ江ノ島くん。この時はまだこの取材の本当の恐ろしさを知らない。
江ノ島くんには今日、記者会見の後に行われる制作会社エイリム高橋社長への囲みインタビューで無礼な質問をしてもらおうと思っている。

どんな無礼をはたらこうか、前に各世代に聞いたインタビューをもとに考えた。

・インタビュアーが部屋着(身だしなみを重んじるバブル世代に対抗)
・撮影がガラケー(氷河期時代はガラケーだった)
・ICレコーダーを鼻に当てる(ゆとり世代の大胆さ)
・途中でおなかが空いて乾パン食べる(さとり世代のおおらかさ)

どれも冷や汗ものだが、すべて用意はした。どこまでできるかはその場の空気感で判断したい。
これで撮影するのは無礼っすねー。
これで撮影するのは無礼っすねー。
しかし前述のとおりあらかじめ先方にも伝えてあるので大丈夫である。大船に乗ったつもりで無礼を楽しんでほしい。

ブレフロがギネス世界記録に認定

僕らの緊張をよそに、リリース会見は盛り上がりを見せる。
ブレイブ フロンティアは「もっとも多い操作可能なピクセルアートのキャラクターを持つモバイルゲーム」として、ギネス世界記録に認定された。認定員の石川さんも登場、会場が一気に引き締まる。
ブレイブ フロンティアは「もっとも多い操作可能なピクセルアートのキャラクターを持つモバイルゲーム」として、ギネス世界記録に認定された。認定員の石川さんも登場、会場が一気に引き締まる。
こういうリリース会見には初めて参加したのだけれど、会場にきているメディアの人たちも中継を見ているファンの人たちも、ものすごく作品をあたたかくむかえるのだ。まあ好きな人が集まっているのでそりゃそうなのかもしれないが、それにしてもこんなに善意しかない場所が世の中に存在するとは思わなかった。われわれの無礼がこの楽園を破壊しなければいいが。
メディア向けの撮影会がはじまった。当たり前だがみんな立派なカメラを持ってきている。
メディア向けの撮影会がはじまった。当たり前だがみんな立派なカメラを持ってきている。
そんな中、われわれはガラケーで撮影する。江ノ島くんには部屋着に着替えてもらった。
そんな中、われわれはガラケーで撮影する。江ノ島くんには部屋着に着替えてもらった。
ひとつ気になる点があるとすれば、僕があらかじめ企画書を送っておいた担当者と今日はまだ会えていないということだ。社長に無礼なインタビューをする際、僕たちと社長とをつないでほしかったのだが。

「大丈夫ですかね、何を聞けばいいんでしょう」と小さくなる江ノ島くんに、僕の焦りをさとられないよう「今日の朝なに食べましたか、とかでいいですよ。社長には伝わっているので。」とうそぶいておいた。
まじっすか。
まじっすか。

時と共に不安が増す

「安藤さん、これ、まさか企画意図が社長に伝わってない、なんてことないですよね。」

会場の雰囲気に飲み込まれたのか、江ノ島くんが弱気になる。

(そ、そんなはずはないんだけどな)

正直なところ僕もいま同じ不安にかられていた。僕が企画意図を伝えたのは広告の担当者であって社長ではない。もし社長に伝わっていなかったら、これは単に無礼な記者である。大人として非常にまずい。

しかしすでにジャージでガラケーを握りしめている江ノ島くんを見ると、僕も同じく不安であるとは言い出せなかった。大丈夫、だっておれたち無礼部だろう。

「それでは高橋社長へのインタビューの時間を設けたいと思います。ご質問のあるメディアの方はステージの方へお越しください。」

アナウンスが容赦なく無礼部をステージへと導く。
けっきょく僕たちは特別扱いされることなく他のメディアと一緒にステージへと上がった。ごめん江ノ島くん。
けっきょく僕たちは特別扱いされることなく他のメディアと一緒にステージへと上がった。ごめん江ノ島くん。
ごめん江ノ島くん、たぶんだけどこれ社長に伝わってないわ。

江ノ島くんは舞台に上がる前、「胸が痛い」と言っていた。すべてを悟ったのだろう。本当に申し訳のないことをしたと思っているが、ここまできたらやるしかないだろう。


見せてくれ、無礼部の実力を。


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