ストリートにおける「店」の強さ
投稿は街でみかけたものから家庭や学校、職場のメモ書きなどなんでもOKという手書きフレンドリーなルール。
そんななかでも多かったのはやはり「店」からの発信でした。
食べ物屋さんのディスプレイも見ものですよね。
現代美術なのかな? という意志の強さを感じさせる静かな美しさ。
書いてあるとおりにうやるだけでコントが発生するやつ。
手書きというと個人商店のイメージですが、チェーンでたまにみかけるとありがたみありますね。
主張につぐ主張。フォント文字の静けさが逆にすごいのではと思えるくらいです。
次のページでは向こうにいる人の存在があまりにも大きい手書きだからこそものすごく「心配」になってくるタイプをあつめました。これが多かったんですよ。
人が心配
フォントだと伝わってきにくい、紙の向こうに間違いなくいる人の存在感。
だからこそ大丈夫かという手書きにはどうしても心配になります。
赤字に毛筆で、しかもこの内容。はやくよくなりますように、いや、よくなってくれという祈りすら。
字自体の圧
いっぽうで、書かれたものの先に書いた人が見えるというパターンとは真逆の、字自体が単独でぐいぐい押してくるものもありました。
ヒップホップのレコードジャケットにしていいんじゃないかくらいのこのグルーヴィーな殴り書きよ。
絶対にローストチキンは焼かない! というすがすがしい潔さと意思の強さ。
写真3枚構成で、最後家が飲み込まれた感じになってるのが。
絵の力よ…。
同じ手書きでも、書いた人がぐいぐい迫ってくるものと、そうではなく書かれた字が迫ってくるものがあるのがおもむき深いです。
さらに、なにか変わったことを書いているのでも、圧でおしているのでもなく、美しく達筆な手書きがおもしろいことになっているケースもたくさんありました。
次のページで紹介していきましょう。
達筆というジャンル
なにかボケがかっていておもしろいというのではない、上手だからおもしろいことになっている手書きもたくさんありました。
西友×おもちゃ売り場×達筆というちょっとした奇跡。
思うところはいろいろあるんですが、文字が静かなのでだまらされます。
うまい絵のありがたみ。これ半紙に筆で描かれてますよね。テクニック!
絵も字も完成度高い! こういうのも「達筆」といっていきたいです。
字がうまいのと、なんだろうこれはという商品内容のギャップたるや。
野良フォント
続いて、「達筆」という枠にはおさまりきれない、くせ字がきわまってフォントっぽくなっている手書きも味わいがありました。
こちらは「ト」が「h」。くせ字がどうどうとしてポップなのはいいですよね。
プリントゴッコでインクがにじんだときのような(わかりにくいたとえですみません!)じわーっとした丸み。ステッカーにしたい!
母国語が日本語ではなさそうな方の字も最高ですよね。
コメントのとおり絵もめちゃ気になる。
カフェオレ、デリシャス、大福、それぞれのインスピレーションがフォントに。すばらしい…。
感動とまらぬままさらにもう少しだけ続きます。
続いてはその「唐突」さについ笑ってしまったものたち。数枚あってつめあとのこしてました。
唐突にあらわれるタイプ
唐突にあらわれるとつい何事かと笑ってしまうのも手書きならではなんじゃないかと今回気づかされました。
ああ、JRの財産なんだなあ…と妙にしみじみした気持ちに。
個人への呼びかけも、急にあらわれるとはっとします。
社長持って帰ったかな。
事情とかもうそういうことじゃないんだろうな…。
というわけで……たくさんいただいたにもかかわらず、1枚1枚にどこにでもあるようなものではない、希少さを感じたのが不思議でした。
これぞ手書きの魔力という思いです。
まとめ記事とはいいつつも正直これまとめきれられてません…!
紹介しきれない、ジャンルにくくりきれない写真ばかりでどうしていいか3日くらい悩み夜寝られず昼寝ていました…。
紹介しきれていないやばい写真がまだまだあります。
全投稿いちらんもぜひご覧ください!
フォルダからの火炎放射がすごい
今回は募集前からみんな手持ちの手書きの写真はたくさんあるんじゃないかと関係者一同期待していました。
はじめてみたら期待以上にみなさまフォルダに火を吹かせてくださったなあという結果です。
#NHK手書き倶楽部 への写真投稿は今日いっぱい受け付けております。
出しきれていない写真、ぜひともツイートしてたもうです。
そして! 2018年2月10日の夜23時~23時半は、手書きについて語りまくる番組
NHK BSプレミアム「手書き倶楽部」が放送です。
投稿いただいた写真も数枚取り上げられるそうです。正座で見よう!