フロアモップの伸びしろはどこか
まず、現状のフロアモップは何が「格好良くない」と感じるのか、そのポイントを確認してみたい。
代表的なフロアモップ。クイックルなんとか的な名前のやつ。
なるほど。壁に立てかけて見ていると、なんとなくポイントは掴めたように思う。
まず、金属製の柄の部分だ。
収納性を重視して節くれだってるのがちょっと良くない気がする。
長いままでは売りにくいからだろう。柄はいくつかに分割できるようになっている。
このつなぎ目の節があまり格好良くない。これは「格好悪い棒」だ。あと、手に持つグリップの部分もあっさりしすぎ。ここはもっと格好良くしたい。
あと、掃除用シートを巻き付ける先端のモップ部分が単なる四角なのもシンプルすぎて勿体ない。ここももうちょいなんとかしよう。
「格好良い棒」とは何か
では、それに対して格好良い棒とは何か。
いろいろと考えた結果、これなんじゃないかと思い至った。
ライトセーバーこそが、「ザ・格好良い棒」であるという結論。
全世界が認める格好良い棒と言えば、ライトセーバー。
これを格好悪いと思う人がいるだろうか。映画『スターウォーズ』シリーズはこの棒の格好良さに支えられているところが大きいはずだ。
であれば、このライトセーバーをフロアモップに組み込めば、もう間違いなく格好良くなるはずではないか。
昨年末に勢いで買ってしまった卓上電ノコ。ライトセーバーも数秒で真っ二つになって楽しい。
ということで、まずは玩具のライトセーバーを切って、グリップだけを使う。
このグリップには発光ギミックが仕込まれているので、これを活かせばライトフロアモップができるだろう、という目算である。
グリップに長いアクリルのパイプを埋め込む。太さが合うパイプが無かったので隙間はパテ埋め。
発光ギミックで光らせるためにまず外装となるアクリルのパイプをつなげて、さらに中に細いアクリルパイプと、蛍光色のアクリル棒を入れる。これで全体的にパイプがイイ感じに光るはず。
アクリルパイプの三層構造。これが全体的にボウッと光るはず。棒だけに。
ついでにライトセーバーの光源だけだと物足りないかなと思ったので、パイプの中や外側にいくつかLEDライトも仕込んでみた。
最近は小さいLEDライトが電源込みで100均に売ってるので、便利なのだ。
あとはモップ部分だが、ここは単に四角いだけなのが良くないと思ったので、テクスチャーを追加してみよう。
これも100均で売ってたボートの玩具。これをモップ両サイドに貼り付ける。
なんかとがって格好良くなった。メカっぽいディテールも増えたし。
格好良さとは、即ち「とがり」だ。
なんでも鋭さが増せばそれだけ格好良くなるのである。間違いない。
光ってとがればだいたい格好良くなるという明白な結果
これだけの工程で、驚くほど格好良さを増したフロアモップ、ご覧いただきたい。
格好良いフロアモップ、こうなりました。
スイッチオン。暗闇に怪しく光るフロアモップの格好良さよ。
光ってとがらせるの、やはり正解だった。
こういうのは恥ずかしがっちゃいけない。「光ってて、とがってる」というのがバカっぽく思えたとしても、やれば間違いなく格好良いのだ。
柄の部分が完全にライトセーバー。うっとりする光り具合。
そして、これなら暗いところでも掃除できるというのも従来より良くなったポイントだ。
というか、周囲が明るいままだと光ってるのがよく見えないので、むしろ暗いところでだけ掃除したい。
暗いところでの掃除、めっちゃ楽しい。
なにより、掃除が楽しくなるというのが素晴らしい。
これで掃除したくない人なんてきっと地球上にいないに違いない。
誰だってこれぐらいノリノリで掃除してしまうんだって。マジで。
あと、元のライトセーバーに音声ギミック(振り回すと「ブォン」というライトセーバーのあの音がする)がついてるので、意味もなく振り回しがち。
掃除が捗るかどうかはともかくとして、とりあえず意味もなく使いたくなるぐらいには格好良いフロアモップができたので、単純に満足である。
格好良いフロアモップの欠点としては、先にも書いたとおり、暗いところしか掃除したくなくなるため、部屋の隅とかの埃を見逃してしまいがち。
いちおう、ライトをさらにごてごて装備して光量を上げたバージョンも作ってみたのだが、柄の部分が眩しすぎると逆に床が見にくいという結果になってしまった。
光る=格好良いは真実だが、程よい明るさというのも大事なことなのかもしれない。