特集 2017年10月19日

東京デザイナーズ定礎めぐり

東京にあるデザイン性の高い定礎を巡ってきた
東京にあるデザイン性の高い定礎を巡ってきた
「定礎」と聞くと、どういうのを思い浮かべるだろうか。「あー、あの石板に筆文字で定礎って書かれたやつね」っていう人が大半だろう。たしかに、世にある定礎のほとんどはそうである。
しかし広い日本には、そんな我々の常識をくつがえす“変わり種”の定礎がいっぱいあることが分かってきた。
1983年徳島県生まれ。大阪在住。エアコン配管観察家、特殊コレクタ。日常的すぎて誰も気にしないようなコトについて考えたり、誰も目を向けないようなモノを集めたりします。

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デザイナーズ定礎めぐり、はじめました

定礎は自由だ。その白いキャンバスには、こんな意味深な図を描くことだってできる
定礎は自由だ。その白いキャンバスには、こんな意味深な図を描くことだってできる
まだ夏も盛りのころ、私は東大駒場キャンパスにいた。ここに「デザイナーズ定礎」があるらしいという情報を入手したため、はるばる大阪から見にやってきたのだ。
赤門じゃない方の東大、東大駒場IIキャンパス
赤門じゃない方の東大、東大駒場IIキャンパス
キャンパス内には、歴史的な建物がゴロゴロしていて見所が多い。それだけでなく、いい感じに木々が生い茂っていて雰囲気もある。こんな場所に、あの現代的な定礎があるとは……
キャンパス内には、歴史的な建物がゴロゴロしていて見所が多い。それだけでなく、いい感じに木々が生い茂っていて雰囲気もある。こんな場所に、あの現代的な定礎があるとは……
ところで、いきなり登場した「デザイナーズ定礎」とは何なのか。それを説明するために、まずは普通の「定礎」の話から始めなければならない。

定礎とは、ビルの入口などに設置されているプレートである。建物の安寧を祈願するお守りだったり、記念碑のような使われ方をしたりと、いろんな意味を持つ習慣である。建築上の決まりは何もないのだが、ほとんどの定礎は示し合わせたみたいに同じような見た目をしている。
一般的な定礎はこんな感じ。石板は四角形で、大きく「定礎」と書いてあり、その下には日付が入っている
一般的な定礎はこんな感じ。石板は四角形で、大きく「定礎」と書いてあり、その下には日付が入っている
これらはいわば伝統的定礎であり、日本中どこに行っても同じようなものが見られる。普及型と言ってもいいかもしれない。でもここが定礎の面白いところなのだけど、普及型とは言いつつも、ひとつとして同じものはないのである。
基本的にはオーダーメイドであり、文字部分もフォントではなく建物のオーナーさんの直筆文字が使われていることが多い。つまり、定礎の数だけバリエーションがあるのだ
基本的にはオーダーメイドであり、文字部分もフォントではなく建物のオーナーさんの直筆文字が使われていることが多い。つまり、定礎の数だけバリエーションがあるのだ
そのなかでも今回注目したのは、定礎を作った人の作家性が強く出すぎている、通称「デザイナーズ定礎」である。“通称”とは言ったものの、いままで誰もそんな分類はしていないので、私が勝手に付けた名前である。件の「東大 矢印定礎」を見れば、なんとなく雰囲気が分かってもらえるかと思う。
定礎界において異彩を放つ、作家性の強すぎる定礎、それがデザイナーズ定礎
定礎界において異彩を放つ、作家性の強すぎる定礎、それがデザイナーズ定礎
今回は、Twitterで定礎情報を発信する「Web定礎公式」さんと、全国津々浦々の定礎ファンの方々(Web定礎公式さんが言うには「定礎フレンズ」)のご協力により、東京にあるデザイナーズ定礎をピックアップ。実際に巡って、その様子を確かめる旅に出たのであった。

と、そんな経緯で訪れたのが、この東大なのだ。それでは改めまして、東京デザイナーズ定礎めぐりのはじまり、はじまり。

あの矢印の謎を解く

なんと言っても定礎は、現地に赴いて実物を鑑賞するのが至高である。写真では何度も見ていたあの定礎も、実際この目に収めるまでは、本当に存在しているのか半信半疑なのだ。

街にあるものは何でもストリートビューで見られてしまう昨今だけど、少し奥まった場所にある定礎はそのほとんどが確認不可能。そのうえ、ポストマップ(全国の郵便ポストをみんなでマッピングしていくサイト)のような集合知によるデータベース化も行われていない未開の領域なのである。
情報は頂いたものの、本当にこんなところに定礎があるのか? 期待と不安が入り交じった謎の高揚感を覚えながら散策を進める
情報は頂いたものの、本当にこんなところに定礎があるのか? 期待と不安が入り交じった謎の高揚感を覚えながら散策を進める
こっちの方だろうか。あ、
こっちの方だろうか。あ、
あった!!
あった!!
本当にあった。定礎は本当にあったんだ! 思わずパズーみたいな声を上げてしまう。それくらい、お目当ての定礎を発見したときの喜びは大きい
本当にあった。定礎は本当にあったんだ! 思わずパズーみたいな声を上げてしまう。それくらい、お目当ての定礎を発見したときの喜びは大きい
そんなこんなで、目指していた東大の定礎を発見したのであった。それにしても難解な定礎である。この矢印は一体なんなのか。
ここからはあくまで想像でしかないのだけれど……これが設置されている建物は、どうやら産官学が共同で研究を行う施設らしい。とすると、この矢印の意味するところも自然と見えてくる。

つまり、「疋」の部分は東大をあらわし、そこに「ウ」「木」「石」に例えられた国内外の研究機関が集まってきているのだ。そしてみんなの力が合わさったとき、ようやくひとつの「定礎」が完成するのである。
元気玉みたいな世界観が、この小さなプレートの上に表現されていたのだ(たぶん)。すごい、なんて壮大な定礎なんだ!

見た目のインパクト、そしてメッセージ性の強さ。これぞデザイナーズ定礎の神髄である。
今回はこんなのが10種類も出てくる盛りだくさんの内容のため、ここからは少しペースアップして紹介する。

飯田橋にある定礎の化石

続いては飯田橋。ここに「定礎は平面だ」という常識をくつがえす定礎があるとの情報をいただいた。
飯田橋駅から徒歩約10分、特撮のロケにも使われたという格好いいビルの入口にいるのは……
飯田橋駅から徒歩約10分、特撮のロケにも使われたという格好いいビルの入口にいるのは……
いや、なにこれ
いや、なにこれ
その様子は、まるで芋版。もしくは、定礎という生物だったものが、長い年月の果てに化石化した物体である。
後ろから見たときの存在感がすごくて、それが定礎であることを忘れてしまう。そのいびつさが妙に生々しく、本当に太古の昔に存在していた生物なのでは? と思わせる力がある。こういう化石、あるよね
後ろから見たときの存在感がすごくて、それが定礎であることを忘れてしまう。そのいびつさが妙に生々しく、本当に太古の昔に存在していた生物なのでは? と思わせる力がある。こういう化石、あるよね
こんな生物じみたものが、何の前触れもなく玄関脇に鎮座している。夜中にふらっと立ち寄ったら、「な、なんかいる!!」ってビックリしてしまう自信がある。圧倒的存在感
こんな生物じみたものが、何の前触れもなく玄関脇に鎮座している。夜中にふらっと立ち寄ったら、「な、なんかいる!!」ってビックリしてしまう自信がある。圧倒的存在感
左手からのショットもどうぞ。絶妙な汚れ具合も素晴らしい
左手からのショットもどうぞ。絶妙な汚れ具合も素晴らしい
あまりのハイレベルさに頭がクラクラしてくる。東京はやはり定礎文化の最先端なのか。この街には、一体どれほどの名定礎が潜んでいるというのだろうか。東京砂漠に咲く一輪の花、それが定礎なのか!?
なにやら謎のテンションになってしまったが、興奮冷めやらぬ間に次行ってみましょう。

独自の丸文字、ゆるゆる定礎

かっこいい首都高にみとれながら、京王・初台駅から少し歩くと、
かっこいい首都高にみとれながら、京王・初台駅から少し歩くと、
この位置に問題の定礎があった。壁に同化しているため、歩道からはよほど注意していないと発見することができない。近づいてみると、
この位置に問題の定礎があった。壁に同化しているため、歩道からはよほど注意していないと発見することができない。近づいてみると、
イラレのパスで書いた雰囲気がただよう、ほんわかゆるゆる丸文字定礎を発見。あまりの自由さに目を疑ってしまうが、建築主を見るとゲーム会社「エニックス」の文字があるではないか(元は旧エニックスのビルだったらしい)。ああ、それなら納得できるか……と少し考えたけど、やっぱり腑に落ちなかった
イラレのパスで書いた雰囲気がただよう、ほんわかゆるゆる丸文字定礎を発見。あまりの自由さに目を疑ってしまうが、建築主を見るとゲーム会社「エニックス」の文字があるではないか(元は旧エニックスのビルだったらしい)。ああ、それなら納得できるか……と少し考えたけど、やっぱり腑に落ちなかった
定礎の下には、ゲームのようにスタッフロール(?)が並ぶ
定礎の下には、ゲームのようにスタッフロール(?)が並ぶ
それにしてもこの定礎、壁に薄く印刷されているため、角度によっては文字が全く見えなくなる。定礎ファンの間で「ステルス定礎」と呼ばれているタイプである。「ステルス定礎」かつ「デザイナーズ定礎」という本定礎は、かなり希少な存在であると言える。

「秘密のある結社」の定礎

東京タワーのすぐ裏手に、友愛結社フリーメイソンの日本総本部がある。筆者は特別フリーメイソンに詳しいわけではないのだが、このシンボルマークはかっこいいよなぁといつも思っている。定規とコンパスが組み合わさった意匠のため、建築系のシンボルとしても十分通用する
東京タワーのすぐ裏手に、友愛結社フリーメイソンの日本総本部がある。筆者は特別フリーメイソンに詳しいわけではないのだが、このシンボルマークはかっこいいよなぁといつも思っている。定規とコンパスが組み合わさった意匠のため、建築系のシンボルとしても十分通用する
そんなフリーメイソン総本部にあるのは、もちろんそのシンボルマークの定礎である。すばらしい。しっくりくる
そんなフリーメイソン総本部にあるのは、もちろんそのシンボルマークの定礎である。すばらしい。しっくりくる
図形が描かれた定礎って、実はほとんど見かけないレアものである。思うに、みんな筆文字で「定礎」って書くことにとらわれすぎている。もっと自由な定礎を! かっこいい定礎を! と願ってやまない(もちろん普通の定礎にも素敵なのがいっぱいある)。
当然ながら建物は立ち入り禁止なのだが、黒一色の壁やドアの取手にまでもシンボルマークが入っており、「謎めいた入口オブ・ザ・イヤー」を進呈したいレベルの良い入口
当然ながら建物は立ち入り禁止なのだが、黒一色の壁やドアの取手にまでもシンボルマークが入っており、「謎めいた入口オブ・ザ・イヤー」を進呈したいレベルの良い入口

吉祥寺駅前のデザイナーズ定礎たち

吉祥寺のLOFTが入ったビルにある定礎。情報を頂いたとき、「何これかわいい!!」と大興奮して、即座に絶対見に行くリスト入り。異様にかわいくないですか。形も書体も、青錆の具合も素敵。レプリカを作って部屋に飾りたい
吉祥寺のLOFTが入ったビルにある定礎。情報を頂いたとき、「何これかわいい!!」と大興奮して、即座に絶対見に行くリスト入り。異様にかわいくないですか。形も書体も、青錆の具合も素敵。レプリカを作って部屋に飾りたい
あまりにもかわいいので、傷つかないようにSPまで付いている。……いや、でも撮影の邪魔なのでちょっと退いてもらえませんかね……
あまりにもかわいいので、傷つかないようにSPまで付いている。……いや、でも撮影の邪魔なのでちょっと退いてもらえませんかね……
同じく吉祥寺の駅前にあるのがこちら、銅像と一体化した定礎。作品名の銘板と横並びに定礎が付いている。もちろん後ろにある建物の定礎なんだろうけど、「この銅像自体の定礎」である可能性もなくはない
同じく吉祥寺の駅前にあるのがこちら、銅像と一体化した定礎。作品名の銘板と横並びに定礎が付いている。もちろん後ろにある建物の定礎なんだろうけど、「この銅像自体の定礎」である可能性もなくはない
ところで定礎には「置き定礎」と呼ばれる、こんな風に壁に埋め込まれず独立して地面に置かれているタイプがあるのだが、
ところで定礎には「置き定礎」と呼ばれる、こんな風に壁に埋め込まれず独立して地面に置かれているタイプがあるのだが、
こちらのデザイン定礎は、置き定礎をさらにグレードアップさせた「モニュメント定礎」である。定礎が景観のひとつとして、自然と街に溶け込んでいる。形式的な定礎から「見せる定礎」への進化を感じさせる逸品である
こちらのデザイン定礎は、置き定礎をさらにグレードアップさせた「モニュメント定礎」である。定礎が景観のひとつとして、自然と街に溶け込んでいる。形式的な定礎から「見せる定礎」への進化を感じさせる逸品である

著名人直筆という新境地

高円寺駅近くにある出版社、リイド社にやって来た。ここの入口には、
高円寺駅近くにある出版社、リイド社にやって来た。ここの入口には、
『ゴルゴ13』の著者、さいとう・たかを氏の直筆文字を使った力強い定礎がある。ありそうでなかった、ゆかりのある著名人による定礎シリーズ。ほかには、神戸に松任谷由実氏の直筆定礎があることが知られている
『ゴルゴ13』の著者、さいとう・たかを氏の直筆文字を使った力強い定礎がある。ありそうでなかった、ゆかりのある著名人による定礎シリーズ。ほかには、神戸に松任谷由実氏の直筆定礎があることが知られている
文字部分をアップで。ちゃんとサインも入っている。自分も著名人になったら、まず「サイン入り定礎を書く」という大きな目標ができた。トランプタワーにも、トランプ氏直筆の定礎があったりしないのだろうか(たぶんない)
文字部分をアップで。ちゃんとサインも入っている。自分も著名人になったら、まず「サイン入り定礎を書く」という大きな目標ができた。トランプタワーにも、トランプ氏直筆の定礎があったりしないのだろうか(たぶんない)

未来を感じる透明定礎

渋谷にあるキユーピー本社は、2016年に完成したばかりの真新しい建物。大部分がガラス張りになっているため、どんな風に定礎を設置しているのかと思いきや
渋谷にあるキユーピー本社は、2016年に完成したばかりの真新しい建物。大部分がガラス張りになっているため、どんな風に定礎を設置しているのかと思いきや
ガラス板一枚! うすい! この構造だと、下からLEDで照らすと美しく光りそうだ。光った定礎も見てみたい
ガラス板一枚! うすい! この構造だと、下からLEDで照らすと美しく光りそうだ。光った定礎も見てみたい
普通ならありえない、貴重な定礎のバックショットも拝むことができた。関係ないが、一緒に写っている卵形のオブジェ(ライト?)が気になる。これがTwitterの旧デフォルトアイコンに見えてしまうTwitter脳である
普通ならありえない、貴重な定礎のバックショットも拝むことができた。関係ないが、一緒に写っている卵形のオブジェ(ライト?)が気になる。これがTwitterの旧デフォルトアイコンに見えてしまうTwitter脳である
そもそも定礎は、建物の構造上重要な部分にあたる「コーナーストーン」という石を起源にしたものだと言われている。一番大事な屋台骨となる石だからこそ、そこに安寧の願いを込めることができるのだ。

しかし長い年月とともに形骸化が進んだ結果、意味のある「石」や「建物の一部」といった要素が失われて、なぜか"定礎"という「文字」が一番のアイデンティティになっているのは面白い。もはや卵に「定礎」と書けばそれは定礎だし、ホログラムで空中に「定礎」の文字を浮かび上がらせても定礎なのだ。

そういう意味では、このガラス板の定礎は未来を先取りしていると言える。形骸化の果てにたどり着くのは、一体どんな定礎なのだろう。

電気で動く、カウントアップ定礎

ところかわって、こちらは晴海トリトンスクエア。入口にあるこのシンボルタワーに近づいてみると、
ところかわって、こちらは晴海トリトンスクエア。入口にあるこのシンボルタワーに近づいてみると、
これまでとは趣の違った定礎(正確には竣工)がそこにあった。粛々と、竣工日の2001年3月31日0時00分からの経過時間を分単位でカウントアップしている。停電したらどうなるのか、うるう年やうるう秒に対応できているのか、1000年後にはどうなるのか? などなど、いろいろと疑問は尽きない
これまでとは趣の違った定礎(正確には竣工)がそこにあった。粛々と、竣工日の2001年3月31日0時00分からの経過時間を分単位でカウントアップしている。停電したらどうなるのか、うるう年やうるう秒に対応できているのか、1000年後にはどうなるのか? などなど、いろいろと疑問は尽きない
裏手に回るとタイムカプセルがあった。説明書きによると、封印から30年後にあたる2031年に開封されるそうだ。一般的に「定礎をタイムカプセルとして使う」という習慣が確かにあるのだけど、あれってコーナーストーンとは全然関係なさそうだし、一体誰が始めたんだろうか
裏手に回るとタイムカプセルがあった。説明書きによると、封印から30年後にあたる2031年に開封されるそうだ。一般的に「定礎をタイムカプセルとして使う」という習慣が確かにあるのだけど、あれってコーナーストーンとは全然関係なさそうだし、一体誰が始めたんだろうか
仮に地球が滅亡してこの辺一体が廃墟になったとしても、カウントアップ定礎だけは変わらずに時を刻み続けていて欲しい。かつてここに存在した都市の記憶……それが定礎のデジタル数字として延々に生き続けるのだ(完)
仮に地球が滅亡してこの辺一体が廃墟になったとしても、カウントアップ定礎だけは変わらずに時を刻み続けていて欲しい。かつてここに存在した都市の記憶……それが定礎のデジタル数字として延々に生き続けるのだ(完)

最後に真打ち登場、SFちっく定礎

最後は立川駅近くにある、通称「SF定礎」。この定礎、人通りの多い場所にあって見た目のインパクトも強烈なため、Twitterで定期的にバズっている人気者だ。
そのご本尊はこちら。デザイナーズ定礎の名にふさわしい、この隙のないデザイン! 見れば見るほど、「定礎」の文字はこのデザインのために存在したのでは? と思わせる力がある。古代文字のようでもあり、なんとなくスターウォーズ的な雰囲気も感じる
そのご本尊はこちら。デザイナーズ定礎の名にふさわしい、この隙のないデザイン! 見れば見るほど、「定礎」の文字はこのデザインのために存在したのでは? と思わせる力がある。古代文字のようでもあり、なんとなくスターウォーズ的な雰囲気も感じる
こんな風に通りに面した場所にあるため、自然と目に入る。
こんな風に通りに面した場所にあるため、自然と目に入る。
ただ壁面の反射がきつく、正面から撮影すると自分が映り込むのだけが難点である。斜めから撮影した写真を、あとから矩形補正するのが吉
ただ壁面の反射がきつく、正面から撮影すると自分が映り込むのだけが難点である。斜めから撮影した写真を、あとから矩形補正するのが吉
そんなわけで、今回巡った「デザイナーズ定礎」は以上である。日本にはまだまだ、あっと驚くような定礎が潜んでいるはず……なのだけど、先に書いたように定礎には集合知データベースがないので、情報の入手が難しいのが現状である。

あとやはり、人通りの多い場所にある定礎ほど見つかりやすいこともあって、東京に目撃例が集中している。結局は人口がものを言うのか。いやいや、そうなったら自分の足で情報を集めて、自分でデータベースを作るしかないのか、などといろいろ考えてしまう。

今後は東京以外でもデザイナーズ定礎めぐりをしようと思っているので、もし「これは!」と思う定礎を見つけたらご一報下さい。あと今回紹介した定礎もあえて正確な場所は書いていないので、興味ある方はヒントを頼りに探し出していただければ。定礎探索たのしいよ!

情報提供ありがとうございました!

昭和64年の定礎

ところで、「昭和64年の定礎」を探すのも定礎ファンの間で流行っている。昭和64年は7日間しかなかった(ほぼ正月だけで終わった)だけでなく、その数ヶ月前から日本全体が自粛ムードにあったという社会的背景もあってか、そんな定礎板は存在しないのでは? と噂されていた。

懸命な捜索の結果、いくつか存在することは分かってきたものの、都内でもまだ2箇所だけしか見つかっていない昭和64年定礎。もし発見された方がいらっしゃいましたら、こちらもぜひご連絡下さい。
界隈では一番有名な、板橋にある昭和64年定礎
界隈では一番有名な、板橋にある昭和64年定礎
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