完成予想はこんな感じ
完成予想図を描きました。現段階ではこんな感じ。
出来上がりの図を書くと頭が整理されて便利なことに気づきました。
図を見せるだけで私以外の人とイメージのすり合わせができ、さらに何が必要か把握できます。
「これが建築設計事務所で家の構造図面を作成していた奴の言うことなのか?」と自分にびっくりしましたが、設計図というのは便利である。
バラしていいカメラをもらった
この計画はお盆から始動しました。
実家に帰省していたので、父親に「要らない一眼レフカメラあったらちょうだい」とダメ元で言ってみると……「あるよ。いらないからあげる」と簡単に手に入りました。この間、5分。
とんでもなく簡単に一眼レフカメラ(フィルム式)が手に入った。日頃の行いがいい証拠ですね。
しかしお父さんは続けてこう言います。
「オマエ達が小さい頃に使っていたやつだから30年前のかなぁ……」
ちょっとキュンとしてしまいました。
そんなこと言われたら穴開けたりバラしたり出来ないじゃないですか。
結局、別のカメラをもらう
でもやるぞ!と決意表明と共にFacebookに「このカメラを改造してスマホケースをつくります!」と投稿したところ「もったいない。」「1980年発売のCMは宮崎美子さんのやつだぞ」「かなりいいやつじゃないか?」と一騒ぎおきました。
思い出を大切にしたい気持ちより「高く売れるのでは?」という下心が沸いてバラすのをやめました。
今回はこちらのカメラで作ります!
結果、その投稿を見ていた優しい友人から使わない一眼レフカメラ(フィルム式)をもらいました。お礼にハラダのラスクと高崎だるまを送りました。
出来たものがコチラです
はたして完成予想図どおり出来たのでしょうか?
じゃじゃん!(私は効果音をよく自分で出します。)
斜めから見ると完全に一眼レフカメラです。
裏側にはスマホが付いています!スマホケースなので。
スマホ用遠隔シャッターがいい感じの大きさでありました。自然にシャッターがきれます。
「あれ、完成予想図と違うぞ」と思っている人、わかります。
私も「完成予想図通り出来てないぞ」と感じています。スマホがカメラの中ではなく外についていますよね。
なぜ予想図と違う仕上がりになったのか説明するね。
そう簡単に部品だけ外れない
最初、カメラの形はそのままに、中の部品だけ取り外すつもりでした。スマホケースを埋め込む空間をつくること、また部品を減らして重量を軽くすることが目的です。
「さあ!やるぞ!」と意気込んだところで問題が起こります。
今回の問題児。分厚い金具。
中身が簡単に外れるものだと思っていましたが、部品を支える金具と本体フレームが一体化していてうまく外れませんでした。
さっそく完成図面がゴミになりました。「完成図って便利だな!」と喜んでいた頃が懐かしい。
仕方がないのでフレームまで全部バラして、部品を外すことに。
バラし方がとんでもなく雑。
「へたにバラして作業量を増やさなくてもいいのでは?ただ、カメラにスマホケースをつければいいのでは?」と頭をかすめては「いや、バラしたほうが何か発見がありそうだし、何より重いから」と何度も自分に言い聞かせました。
カメラをバラすのがこんなにも大変だったとは
力任せで取れないところは大体ネジがついている。ということを学びました。小さいネジでも部品を固定する力は凄まじいということを思い知りました。
カメラをバラしているときに、とりっきりコニカのCMソングが頭に回っていました。
「撮りっきり、撮りっきり、もう 売り切っれ~ですか~」
カメラにまつわる思い出が次々と蘇ってきました。
フィルムケースは女子のビーズ入れに大人気でした。
フィルムケースにビーズを入れるとシャカシャカ!とキレイな音が鳴るのですが、ビーズは学校に持ってきてはいけないので先生にバレてよく没収されたものでした。
延々ねじを外しつづける。疲労で握力がぐんぐん無くなっていくのがわかった。
バラバラになるにつれて「ちゃんと組み立て直せるのか?」とドキドキしました。
中身とご対面。もうわけがわからない。お手上げである。
完成図どおりにスマホケースに組み立てられなかった
ひととおり分解したら、軽量化のために余分な部品を省き、カメラの形になる最低限の部品でもとどおり組み直していきます。
金具がないとカメラが組みたてられない事に気づいた時点でバラすのをやめればよかったです。なんでここまできてしまったのでしょうか。
軽さなんて追求しなければよかった。
バラすのはほんの2時間で終わった。しかし、大量に外したねじと腕の疲労から体感時間は1日でした。
組み立てには3日かかった。何故こんなにかかったかというと、何度も投げ出しそうになっては「ここで終われるか。」と立ち上がったからです。
組み立てたカメラ本体にスマホケースをつける
スマホケースをプラスチック用の接着剤でつけました。
完成図通りにスマホケースに組み立てられなかったので、組み立て直したカメラにスマホケースをつけます。これで一眼レフスマホケースの完成です!
と、そんなこんなで完成予想図は違う物が出来上がったわけ。
気づいてしまった。重たいぞ
なんとか組み立てて一眼レフスマホケースが出来たので外で写真を撮りに行こうとしました。
しかし、レンズを付けた瞬間、「あれ?重い」と感じました。
そう、私はレンズの存在を失念していました!重いのは本体ではなくレンズだったのです!
なんとか組み立てて一眼レフスマホケースが出来たので外で写真を撮りに行こうとしました。 しかし、レンズを付けた瞬間、「あれ?重い」と感じました。 そう、私はレンズの存在を失念していました!重いのは本体ではなくレンズだったのです!
一眼レフカメラスマホケースの方が重たい。
これはスマホケースとは言わないのではないかしら。でもスマホケースとして扱うこととします。
気を取り直して外に持ち出そう!
ちょうど「そばを食べに行かない?」と夫に誘われ、一眼レフスマホケース・ミラーレス一眼カメラ、ついでに比較対象としてコンパクトデジタルカメラも持って出かけてきました。
一眼レフスマホカバーが取材時に使えるかの検証です。
まずは写真の画質から比べてみたいと思います。
たぬきの置物
スマホのカメラ機能で撮影(一眼レフスマホケース)
スマホのカメラ機能で撮影(一眼レフスマホケース)
ミラーレス一眼で撮影
私はコンパクトデジタルカメラの写真が一番いいと思いました。全体的に少し暗いですがたぬきの存在を一番感じたからです。
ご飯はどうか
スマホのカメラ機能で撮影(一眼レフスマホケース)※接写するとレンズが映ってしまう仕組みです。
コンパクトデジタルカメラで撮影。
ミラーレス一眼で撮影。
一眼レフスマホケースではレンズが映るという残念な結果に……。
食べ物の写真はミラーレス一眼が一番おいしそうに撮れています。
そばと天ぷらの色がきっちり出ていておいしそうです。
やっぱり違った
冒頭で「スマホのカメラ機能でもいいのではないか?」と言っていましたが、みんなちがってみんないい。それぞれ得意分野があることに気づきました。
しかし、好みと機種によるので何とも言えないです。
【おまけ】一眼レフスマホケースでスマホをいじる様子
一眼レフスマホケースでスマホをいじる様子。
一眼レフスマホケースでスマホをいじってみます。
このケースだとレンズ部分をしっかり握れるのでスマホの操作に安定感が生まれました。
撮っている姿を比較
次に、撮っている自分の姿を比較してみます。
自分がインタビューを受ける立場だと思って見てください。
皆さんはインタビューを受ける時、どのカメラで撮ってもらうのがいいでしょうか?
取材のときは大きいカメラはやっぱりサマになるな。が私の感想です。
SNSにアップするならスマホでもいいのかもしれません。
ラクとは何か
「一眼レフスマホケースをつくればラクじゃないか?」と思っていたが、実際には重く、持ち運びもかさばって1つもラクを出来ませんでした。
しかし、一眼レフスマホケースで写真を撮っている姿は『スタバでMacBookを開いている』時と同じ気持ちだったのです。
ドヤるだけに約1キロのスマホを持ち運ぶくらいなら、その半分の重さのミラーレス一眼カメラを持ち運ぶ方が圧倒的にいいです。
「今まで何をやっていたのだろう」という気持ちと「ミラーレス一眼カメラさん、重いなんて言ってごめんね!」という結果に至りました。