まずはスーツを着て試してみる
ドン・キホーテの袋といったらこの2種類。
ドン・キホーテの袋と言えばこの2種類が一番よくみるものだと思う。左のドン・キホーテのサービス一覧が書かれたタイプのものと、ドンペンが大きく書かれたものがある。(このペンギンのキャラクターが「ドンペン」という名前だとさっき知った)
この企画をやるにあたってドンキの袋が欲しくて何回かドン・キホーテで買い物をしたのが、ドンペンが描かれた袋がなかなかもらえなかった。最終的に「そっちのデザインの袋ください」と店員さんにお願いしてもらった。苦笑いされた。
最初はスーツで持ってみて試す
まず初めはスーツとドンキの組み合わせを試してみることにした。日本を象徴するといっても過言ではないスーツ姿と、ドン・キホーテの袋の組み合わせはどうなるのか。一見相反する2つの組み合わせが似合うかもしれない。
ちなみに普段僕は私服で働いているので、久しぶりにスーツを着た。今年27歳になったのだが、こんなにフレッシュさがないのかと写真を見て落胆した。
スーツ × ドン・キホーテ
スーツ姿でドン・キホーテの袋を持ってみると違和感がものすごかった。「会社の飲み会の買い出しに行かされている」感がすごい。当たり前と言えば当たり前であるが。
渋谷のビル街でスーツ+ドンキの袋はあまり見ない組み合わせかもしれない
仕事しているというよりも「休憩時間に何をやっているんだ」と怒られているようにも見えてくる。
商談にカバン代わりにドンキの袋持って行く人がいたら間違いなく仕事できないと思う。
予想はしていたが、スーツにドンキの袋は似合わなかった。ドンキの袋自体が色味が激しいので、地味なスーツよりも何よりもビニール袋が主役になってしまう。人でなく袋が主役になってしまう。人類がビニール袋に負けた瞬間だ。
ドンキから出てくる写真だと少し違和感がなくなる。
ドンキから出てくる場合は道端を歩いているときよりも違和感が減った。ドンキの店舗が派手だからなのかもしれない。景色の色味が強いとドンキの袋があまり目立たなくなって違和感がなくなるということがわかった。
常夏の砂浜とドンキの袋の組み合わせ
地元(三浦市)のおしゃれな海の家にきた
スーツが似合わないというよりかは、もしかしたらビル街が似合わないという可能性もある。ということで今度はまったく逆の真夏の砂浜に来てみることにした。黄色いビニール袋が青い海に映えるかもしれない。
そしてせっかく海に来たのだから、海の家で働いている人や、遊びに来ているイケてるお姉さんのような「海が似合う人」にドンキの袋を持ってもらうことにした。
海の家で働く爽やかな大学生
海の家で働く人はカッコイイ。黒く焼けた肌は健康的で、力仕事をしている筋肉質な身体はまさに「男らしさ」を象徴している。僕のようなクーラーを浴びてパソコンをずっと触っているような軟弱者とはまったく違う人間である。
さっきのスーツとはまた違ったドンキの袋の姿が見られるであろう。
ということで海の家の店員に持ってもらった。
スーツ姿よりはまだ似合うように見えるが、やはり何もない砂浜でドンキの袋を持ってもらうと違和感がある。「海辺にドンキなんてないだろ」という考えがあるからなのかもしれない。「ドン・キホーテ 竜宮城支店」などが存在すれば自然なのかもしれない。ペンギンを助けたときにだけ行けるドン・キホーテだ。
棒立ちが悪いかもしれないと思って働きながらドンキの袋を持ってもらったがあまり変わらなかった。
自然な風景に「黄色」という色が目立ってしまうのも違和感に繋がっているのかもしれない。しかし、海の青はドン・キホーテの袋の黄色は補色として、お互いがお互いを引き立たせる良い組み合わせなので、渋谷で撮った写真よりは多少よく見える気がする。
海に遊びに来ていたイケてるお姉さんに協力してもらった。
海と言えばやはりイケてるお姉さんだ。ドン・キホーテは24時間やっている店舗も多いので「夜の街に光り輝く」というイメージがある。ということはやはり夜が似合いそうなイケイケな人との組み合わせは良いのではないかと思う。
なので海に遊びに来ていたイケてるお姉さんに、さっきの店員さん経由で撮影をお願いしたら「いいよ!いいよ!!めちゃくちゃおもしろそう!!」とノリノリで協力してくれた。ギャルやイケてる人に偏見があるので僕は苦手なのだが、だいたい話してみると良い人なのである。
あと「イケてるお姉さん」って言葉がかなりダサいと思うのだけれど、僕がイケていないせいで、それ以上のホメ言葉が出てこないのは気にしないでほしい。
イケてるお姉さん × ドン・キホーテの袋
スーツ姿の僕や海の家の店員さんが持つよりは似合っている。しかしサマーベッドにドン・キホーテのビニール袋というのは無理矢理感がすごい。シチュエーションが謎すぎる。
それから、あくまでお姉さんがイケてるからよく見えるだけであって、ドンキの袋はむしろ関係ないようにも思えてきた。
撮影していたらイケてるお姉さんの彼氏が登場した
イケてるお姉さんを撮影していたら後ろから「なにしてるの?」と後ろから声をかけられた。明らかに男の声だったのでゾッとした。「あ、これ私の彼氏!」と紹介された。その瞬間、真夏の砂浜が一気に木々の枯れ果てた冥界のように見えてきた。嫌な汗が止まらない。
知らない眼鏡をかけたひょろ長い男が、サマーベッドに自分の彼女を載せて写真をパシャパシャと撮っているのである。日本一堂々とした盗撮だ。
僕がしどろもどろになって目が泳ぎすぎてドーバー海峡を横断するんじゃないかというところで、お姉さんが企画内容を彼氏さんに説明してくれた。そして彼氏さんも一緒にドンキの袋をもった写真を撮ってくれるという流れになった。
ビーチのカップル × ドンキの袋
急な展開に恐れながら彼氏さんに「袋を二人で持ってもらっても良いですか?」とお願いすると「それ良いですね!」と笑顔で言ってくれてキュンとした。ひと夏の恋が僕と彼氏さんで始まるかと思った。やはりイケてる人たちは見た目が怖いけれど良い人が多いのだ。
袋を二人で持ってもらった写真は、たしかにここまででは一番よく見えるかもしれないが、やはりあくまで持っている本人達がイケてるからなのもあるだろう。
しかし、そんなことはどうでもよくて「いや~この写真ダサいっすね~」と僕が言って、3人で笑いあえたのがよかった。夏はあまり好きではないが、少し好きになれそうな出来事だった。
他にもイケメンの海の家で働く店員さんにもお願いしたり…
ビーチスポーツをやるイケメンに持ってもらったりしたが、やはり違和感が拭えない。
色んな場所で持ってみる
一つずつ予想してやってみて答えが見つからなそうなので、色々な場所に実際に行ってみて写真を撮って見ることにした。
山 × ドンキの袋
やはり砂浜と一緒で山にドンキがないので違和感がある。しかし色合い的にはオシャレなように見えなくもない。
ホテル × ドンキの袋
ウッドデッキ × ドンキの袋 キャンプやバーベキューに来ている感じがあるのであまり違和感でなくて良いかもしれない。
公園のベンチ × ドンキの袋 (友人をベンチに寝かせて撮ってみた)
スーパー × ドンキの袋
ドン・キホーテの袋は「夜」が似合う
色々な場所でやってみてわかったことは、「ドン・キホーテの袋を持っていても違和感のないシチュエーション」が大事なのだと思った。だからウッドデッキなどは「バーベキューに来ている」と想像ができるので違和感がなかった。
しかし、ここで一旦原点に戻り、ドンキというお店について考えてみよう。やはり深夜営業をしていることもあるのでドン・キホーテのイメージと言えば「夜」だ。そして山や海など自然な場所だと違和感がでるということもわかったので、「街」で撮ることにした。
夜の街 × ドンキの袋
色々と写真を撮ってみたが、やはり圧倒的にドンキの袋は夜の街が似合う。街灯も多いので、ドンキの袋の黄色もそれに混ざり合って悪目立ちしない。
夜にドン・キホーテの袋を持っていると、飲み会の準備、日用品の調達、明日の旅行の準備など買い物のシチュエーションとしても一番利用客が多いのではないかと思う。
袋が光に照らされて反射しているのも良い。
さらに夜が良いと思ったのは、ドンキの袋が主役になるからだ。真っ暗な闇の中でドンキの袋が街灯の灯りで光って目立つからだ。主役になりつつ夜に溶け込んでいる。
雨が降っているのも良い。
また、たまたまであるが撮影したときに雨が振っており、それも雰囲気がでていてよかった。
海で撮った写真もイケているかもしれないが、夜であれば被写体は関係なくドンキの夜に溶け込む。人ではなくドンキの袋が主役になるからだ。
結果として、ドンキのイメージどおりにやはり夜の街が似合うということがわかった。やらなくてもわかっていたことかもしれないがやることに意義があると思う。(思わせて欲しい)
もしデートをするときにどうしてもドンキの袋をファッションに取り入れたいときは、ぜひ夜の街で持ってみてほしい。
撮影したとき日が台風が近かったので風が強くて袋ごと飛ばされそうになった。