特集 2017年9月5日

電話ボックスに入っている女の子って最高じゃないですか?

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電話ボックス。それは世界と切り離された異空間であり、世界線の違うパラレルワールドである。
その世界に女の子が入ることによって、もうひとつの世界は色を取り戻し、0は1になる。美しい…

何を言っているかわからないと思うが、電話ボックスに入っている女の子は最高ということだ。今日はひたすらそれを今から伝えていきたい。
大学中退→ニート→ママチャリ日本一周→webプログラマという経歴で、趣味でブログをやっていたら「おもしろ記事大賞」で賞をいただき、デイリーポータルZで記事を書かせてもらえるようになりました。嫌いな食べ物はプラスチック。(動画インタビュー

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ほら!
ほら!
ほら!!
ほら!!
ほら!!!
ほら!!!
ほら!!!!
ほら!!!!
電話ボックスに入っている女の子って最高じゃないですか?可愛いとかじゃなくて、電話ボックスっていう隔絶された世界に女の子がいることに物語性とか幻想的なものを感じる。芸術や風景、建造物を見たときに感動したときの静かなる興奮を覚える。
この写真はもちろん盗撮ではない。念のために。
この写真はもちろん盗撮ではない。念のために。
僕が電話ボックスに入った女の子に興味を持ったのは、去年のクリスマスシーズンに電話ボックスを使っている女性を見たからだ。
背がすらっとしていてモデルのような雰囲気を放っていた20代中頃のその子が、楽しそうに電話ボックスで話している横顔がちらりと見えたのだ。その通りすぎた一瞬だけで、僕はその子のことが一日中頭から離れなくなった。

「スマホが全盛期の今になぜ電話ボックスを使っているのだろう」
「スマホの充電が切れたのかな?」
「LINEやFacebookのメッセンジャーなどで電話が出来る時代に、よくあの子は電話番号を覚えていたな…!」
「彼氏なのか家族なのかわからなかったけれど、公衆電話を使う事態になっているのになんであんなに楽しそうだったのだろうか」
「付き合ったばかりの彼氏と会話をしているのかもしれない」
「逆にもしかしたら電話ボックスを利用した悪巧みの笑みかもしれない…」

もう考察や妄想が止まらないのである。あの小さな箱の中には、その子にしかわからない外とは別世界の物語があるのだ。そして電話ボックスというのは、隔離された世界であるにも関わらず、外の人間からもその姿を見ることができる異常な箱なのだ。あー最高。ここまで大丈夫ですか?ついてきていますか?
僕のような男が使っていても「充電切れかな?」くらいにしか思わない
僕のような男が使っていても「充電切れかな?」くらいにしか思わない
しかし、女の子が使っていると一気に物語性がでる
しかし、女の子が使っていると一気に物語性がでる
しかし、この「電話ボックス×女の子」の素晴らしさを伝えるために、電話ボックスを利用している女の子を盗撮して全国を行脚するわけにはいかない。

「電話ボックスに入った女性の写真を1万枚所持した男を逮捕」

とニュースで流れればそれはそれで伝わるかもしれないが、僕の母が悲しむのでやめた。
(ついこの前、メイド喫茶の2ショット写真をFacebookに上げたら母から「大丈夫ですか?母は心配です」とコメントが来た。これ以上、母を心配させるわけにはいかない)
吉岡真緒(@mao1er7est</a>)
吉岡真緒(@mao1er7est)
ということで、今回はモデルの吉岡真緒さんに協力してもらい、電話ボックスに入った写真をひたすら撮ることにした。そして電話ボックスに入った女の子にエキサイティングする僕のような同士を一人でも増やそうと思う。今日の記事はただそれだけだ。知識は何も得られない。
渋谷~原宿の周辺には意外にも電話ボックスは多い
渋谷~原宿の周辺には意外にも電話ボックスは多い
今回は渋谷~代々木公園~表参道付近の電話ボックスを周った。

いつも通っている道端には意外にも電話ボックスは存在する。電話ボックスを普段は意識していないのでただの風景となってしまっており、どこにあるのか知らない人も多いだろう。しかし、電話ボックスは渋谷や原宿周辺にもそこそこの数がある。

ずっと昔からそこに電話ボックスはあるのに、いざ「どこにある?」と聞かれたときには答えられないと思う。この電話ボックスの霧のような存在も、別世界へいざなう扉としての魅力を僕は感じる。

めくるめく電話ボックス×女の子の世界へ

魅力その1
魅力その1
何の変哲もない渋谷の電話ボックス
何の変哲もない渋谷の電話ボックス
女の子が立っているだけでそこに別世界が完成する
女の子が立っているだけでそこに別世界が完成する
日常の断続性とはかけ離れた世界がそこにはある。高さ2m30cmの立方体の中はその女の子だけの世界なのだ。彼女の世界には誰も入る事はできないし、何人たりとも触れることは出来ない。時の流れが違う異世界の住人だ。
わかりやすくするとこういうことだ。
わかりやすくするとこういうことだ。
そしてこの世界の独特さは、まったくの別世界にも関わらず外からそれが見えるという点だ。彼女の世界の一部を見ることだけはできる。現実において唯一無二の彼女だけの別世界。それが電話ボックスなのだ。
文章が破綻しているように見えるが、こういうのは雰囲気を楽しむものだ。「エヴァンゲリオンの設定はよくわからないけど、なんとなくおもしろいから見ている」ような人と同じ感じで楽しんでほしい。(僕がそうだ)
真顔で立っていると宇宙から来た感すらある。電話ボックスが時空を超える装置のようにも見える
真顔で立っていると宇宙から来た感すらある。電話ボックスが時空を超える装置のようにも見える
観光で来ていた外国人も思わず二度見していた。youは何しに地球へ?
観光で来ていた外国人も思わず二度見していた。youは何しに地球へ?
棒立ちしていると、宇宙や未来からやって来た感じがするから好きだ。ドラゴンボールのベジータがポッドに乗ってやってきたように、電話ボックスが遠い宇宙で作られたロケットのような装置に見えて神秘的だ。「プシュッ」と音を立てて白い煙を漏らしながら扉が開きそうだ。良い…!

ちなみにこれは代々木公園の入り口付近にある電話ボックスで、宇宙人が作ったロケットではない。勘違いさせてしまったのなら申し訳ない。
この電話ボックスは「C型ボックス」と呼ばれるタイプのもの
この電話ボックスは「C型ボックス」と呼ばれるタイプのもの
完全に余談であるが、電話ボックスはA~Cの型があり、それぞれ登場した年数が違う。A型ボックスが1964年のオリンピック会場付近で初めて使用され、B型ボックスが1985年、C型ボックスは1991年に登場したらしい。

それぞれ特徴があり、また派生品もあるらしいが残念ながらまだ僕にはその違いは見ただけではわからない。やっぱり奥が深いぞ、電話ボックス…!
魅力 その2
魅力 その2
電話ボックスで笑っている女の子は想像をかき立てられる
電話ボックスで笑っている女の子は想像をかき立てられる
逆に憂いの表情を浮かべているのも良い
逆に憂いの表情を浮かべているのも良い
後ろ姿だけで電話している姿も映える。足をクロスさせているのも「長電話なのかな?」と推測してしまう。
後ろ姿だけで電話している姿も映える。足をクロスさせているのも「長電話なのかな?」と推測してしまう。
冒頭で上げたように電話ボックスにいる女性を見かけると、「どういう状況なのだろうか…」と様々なシチュエーションを想像してしまう。

笑っている、怒っている、泣いている。一瞬だけちらりと見える表情に様々なストーリーを思い描くことができるが、それを完全に読み解くことはできない。ナスカの地上絵のように解き明かされないからこその美がそこにはある。

ここで再確認しておくが、電話ボックスの女の子の感情を推測するのは変態ではない。純粋な考察だ。標高の高い崖に咲いている美しい花を見て、「なんであんなところに咲いているんだろう?」と感嘆する純粋な気持ちと同じだ。…同じだ。
暑いので水分補給は大事
暑いので水分補給は大事
ちなみに電話ボックスの中は足元のみが空いている状態なので、サウナのように蒸してめちゃくちゃ暑いらしい。電話ボックスに長時間入る用がある人は水分をしっかりと取ろう。
魅力 その3
魅力 その3
「あ!やっときたー!」と思っているような安心しきった顔に、思わずこちらもホッコリとしてしまう。
「あ!やっときたー!」と思っているような安心しきった顔に、思わずこちらもホッコリとしてしまう。
魅力2と似ていると感じるかもしれないが、まったく異なっている。今度はシチュエーションを具現化するのである。

電話ボックスという限られた場所で起こるシチュエーションは一体どんなものがあるのか、今度は自らが作りだすのだ。電話ボックスという異世界を利用して、新しい世界を切り開いていく。電話ボックスの前では僕が神であって、あなた自身が神なのだ。

-------------- 我々は電話ボックスの前では皆平等に神である

megaya著 「電話ボックスという名の亜空間」 128ページより引用
「もう!今どこにいるの?」
「もう!今どこにいるの?」
「え?もう近くにいる?」
「え?もう近くにいる?」
「あーーーーーー!!!」
「あーーーーーー!!!」
はい、ありがとうございます。こんなの夢です。やってみたい。お腹いっぱいです。ありがとうございます。ご飯7杯いけます。

ちなみに一応なんですが、男がやった場合にもどうなるかやってみた。
「え?まだ着かないの?おせーよ」
「え?まだ着かないの?おせーよ」
「え?外見ろ?」
「え?外見ろ?」
「あーーーーーー!!!」
「あーーーーーー!!!」
うっとうしいにも程がある。足元からコンクリート流してガチガチに固めて動けなくするか、下を塞いで上から水を流して延々と水責めして苦しめてやりたくなるほどうっとうしい。

ちなみに写真をよく見るとわかるのだが、汗がものすごい。肩が色濃いのはリュックを背負っていた汗の跡だ。その点も含めて最悪だ。

やはり電話ボックスに合うのは女の子だ。電話ボックスは女の子だ。電話ボックス is 女の子。She is telephone box.

ここからは連続で電話ボックス×女の子をお楽しみください

電話ボックスで待ち合わせというシチュエーションは逆に今の時代には新しいのかもしれない
電話ボックスで待ち合わせというシチュエーションは逆に今の時代には新しいのかもしれない
電話ボックスのガラスに車のライトが写っているのも幻想的で良い…!
電話ボックスのガラスに車のライトが写っているのも幻想的で良い…!
棒立ちでうっすらと笑っていると、フィギュアのようにショーケースに入っているようにも見える。たまらね~!
棒立ちでうっすらと笑っていると、フィギュアのようにショーケースに入っているようにも見える。たまらね~!
わざと写真をボヤケさせるとまるで蜃気楼を見ているようでもある。
わざと写真をボヤケさせるとまるで蜃気楼を見ているようでもある。
基本に立ち返って後ろ姿もやはり良い
基本に立ち返って後ろ姿もやはり良い
目をつぶって棒立ちだと、遠い未来まで冷凍保存される装置に入っているようだ。彼女が目を覚ましたときには地球には誰も生きてはいない…
目をつぶって棒立ちだと、遠い未来まで冷凍保存される装置に入っているようだ。彼女が目を覚ましたときには地球には誰も生きてはいない…
隔絶された世界に閉じ込められて外の世界に助けを求めるも誰も彼女にが気づかない。外の世界は日常が流れていて、彼女はひたすら外の世界を見つめるだけの時間がすぎていくのである…永久に…歳をとらずに…
隔絶された世界に閉じ込められて外の世界に助けを求めるも誰も彼女にが気づかない。外の世界は日常が流れていて、彼女はひたすら外の世界を見つめるだけの時間がすぎていくのである…永久に…歳をとらずに…
「未来で…待ってるね…」彼女はその一言を最後に僕の前からいなくなった。そして電話ボックスという名の転送装置とともに姿を消した。
「未来で…待ってるね…」彼女はその一言を最後に僕の前からいなくなった。そして電話ボックスという名の転送装置とともに姿を消した。
渋谷の未来にきた彼女が目にしたのは、建物がすべて消え、緑地化した大地だった。過去に何が起きたというのか。
渋谷の未来にきた彼女が目にしたのは、建物がすべて消え、緑地化した大地だった。過去に何が起きたというのか。
彼女は再び過去に戻ることを決意した。例え世界線が変わり、自分自身が消えてしまっても。彼女は電話ボックスのダイヤルを回し、再び時間を逆走をするのである。自分の命の火を燃やして…
彼女は再び過去に戻ることを決意した。例え世界線が変わり、自分自身が消えてしまっても。彼女は電話ボックスのダイヤルを回し、再び時間を逆走をするのである。自分の命の火を燃やして…

どうだろうか?電話ボックスと女の子の組み合わせの最高さが伝わっただろうか?隔離された世界、想像の余地、レトロ感、2m30cmの密閉された空間、外から不可侵な異世界…とにかくすべてが最高なのだ。
正直最後の方は僕も何を書いているかわからなくなってきたが、写真を撮ってやってみたら、より一層と電話ボックスの魅力に惹かれた。むしろ電話ボックス自体に興味がでてきた。

電話ボックスに詳しい人を連れて、次回はタモリ倶楽部的にぶらぶらと電話ボックス巡りでもしたい。「あーこの電話ボックスはいい色ですね」とか、そういう話し延々と聞きたい。
ちなみに失敗した写真として、電話ボックスはガラス張りなので、ガッツリ自分の姿が写ってしまうことがある。これだと本当にただの変態だ。
ちなみに失敗した写真として、電話ボックスはガラス張りなので、ガッツリ自分の姿が写ってしまうことがある。これだと本当にただの変態だ。
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