1週間を振り返る(東京都心周辺)
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
先週は雨の日がへって、成績が上向きました
8月1日からつづいた連続雨日数が、21日で止まった東京。おかげさまで、先週は雨が少なくて、予報の成績もまずまず。
それにしても、連続雨日数がクローズアップされた8月だったが、じっさいは雨量「0.0ミリ」の日もけっこうあった。つまり、ちょろっと降っただけで「雨」とカウントされ、それもふくまれて「連続雨日数」となっているわけだ。
20日(日)なんて、夕方に1分間だけ、パラっと観測されただけ。ほんとに雨と呼んでいいのか?と言いたくなる、ちょっと疑惑つきの連続雨日数。
そんな細かく重箱のすみをつついているのは、この8月に、さんざん短時間の雨に予報の成績を落とされたから。ひさびさに、1週間くらい晴れがつづく天気になってほしい。でも、晴れつづきになったら、「天気予報でしゃべることがなくなるから困る!」と思っちゃうんですけどね。わがままで、すみません!
先週もちょろっとした雨は当てきれず…。う~ん、過剰に意識しすぎなのかな。
【今週のみこみ】新たに発生する台風が、それるかどうかに注目です
今週は新たな台風が発生して、北上してくる。今のところ、東へカーブして、今週後半には日本の東へそれる見通し。
もし、その通りになれば、台風を東へ押しやるのは秋の空気。今週後半には、秋の空気がやってきて、涼しくなるということ。きびしい暑さはおさまって、朝や夜はだいぶ秋めいてくる。
ただ、もし台風がまっすぐ北上して、本州へ来ることようなことがあれば、熱帯の空気が持ち込まれて、また暑さのやり直し。秋はいったん遠のく。
南で渦を巻く新たな台風。秋の空気に東へ押し出されるか?
台風は東へそれる可能性が高いが、一つ間違えると、嵐も暑さもやってきてやっかいなことに。見込みどおり東へそれるか?結果は来週!
今週の格言
『台風のコースは季節の進みを教えてくれる。東へカーブしたら秋へ一歩』
「増田さんのコラムを毎週読んで気象予報士試験を受けようと決意しました。ところで増田さんは気象予報士に一番必要なことってなんだと思いますか?お答えいただけたら嬉しいです!」
災害への意識とか、現象への興味とか、予報がハズれたときの気持ちの切り替えかたとか、いろいろとあるので、どれが「一番」かはむずかしいですが、「継続力」は必要だと思うんですよね。
天気予報をずっとしていると、予報が当たらなくてイヤになることもあれば、同じ天気がつづきすぎて飽きる人もいますし、毎年、季節がめぐってくると「またこのパターンか」と感じてしまうこともあります。
それでも、そこでやめちゃったり、なあなあでやっちゃったりすると、せっかく積み重ねてきたものが止まってしまうんですよね。
なので、ときどきやってくる、そんな心の波に負けず、継続していく力が必要だと思います。継続することで、見えない世界が見えてくるのが天気なんですよね。
気象予報士の試験勉強も同じです。ある時にダーッとたくさんやっても、しばらく時間があくと、覚えたことを忘れてしまって、勉強のしなおしで時間をロスすることに。
ちょっとずつでも、できるだけ毎日、継続していくのがいいんじゃないでしょうか。
勉強、ぜひがんばってください! 毎週読んでいただいて、予報士試験を受ける決意をされたとのこと。うれしいです!体のまわりの気温が5℃上がるくらい興奮してます!
質問をいただいている、みなさんへ
すぐ答えられず、しばらくたってからお答えする場合もありますので、ご了承ください!
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「東北地方の真ん中あたりは南北に奥羽山脈がありますよね」です。
解答はこちらから↓
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。