8月2日はハブの日になりました
沖縄県南城市にあるテーマパーク「おきなわワールド」。
国内最大級といわれる天然記念物の玉泉洞があったり、毎日エイサーショーをやっていたり、夏の間は「南の島の洞くつ探検」という冒険心をくすぐるツアーがあったりと大人からこどもまでが楽しめるテーマパークとなっているのだが、園内には1979年にオープンした「ハブ博物公園」という施設がある。また、同じく園内にはハブ酒などを製造する南都酒造所という酒造所もあり、年間で6,000本のハブ酒を製造していたりもする。
そんなハブに感謝をするため、おきなわワールドを運営する株式会社南都では毎年8月2日を8(ハ)月2(ブ)日の日としてハブ供養祭を行っている。そんな8月2日=ハブの日だが、一般社団法人日本記念日協会に申請したところ、新しい記念日として正式に認定されたらしい。
3月4日は「三線の日」、5月4日は「ゴーヤーの日」…など沖縄の記念日は挙げれば枚挙がないのだが、ここに新たに8月2日「ハブの日」が正式に仲間入りした瞬間である。
2017年8月2日は正式に記念日となった最初のハブの日。このニューウェーブに乗ってせっかくなので何かをしたいと思う。
2017年8月2日は正式に記念日となった最初のハブの日。このニューウェーブに乗ってせっかくなので何かをしたいと思う。
まずはこちらを見て頂きたい。皆さんご存じのお風呂に入れるとシュワシュワする入浴剤「バブ」である。
そして、こちらはハブを粉末にした健康補助食品、ハブ粉である。
調べてみるとバブのようなお風呂に入れるとシュワシュワする入浴剤は、簡単に作れるらしい(以前ライターのほそいあやさんが作っていたりもした)。さて、もうタイトルでお察しかとは思うがハブ粉を混ぜ込んだバスボムをつくれば「バブ」ならぬ「ハブ」が作れるのではないだろうか。
調べてみるとバブのようなお風呂に入れるとシュワシュワする入浴剤は、簡単に作れるらしい(以前ライターのほそいあやさんが作っていたりもした)。さて、もうタイトルでお察しかとは思うがハブ粉を混ぜ込んだバスボムをつくれば「バブ」ならぬ「ハブ」が作れるのではないだろうか。
バスボムを作ってみる
前の段落ですでにオチが来ている気がするが、まずはバスボムを作る作業からスタートしよう。
ネットで作り方を検索したところ、バスボムの基本的な材料は重曹とクエン酸、そしてコーンスターチ(片栗粉)、もしくは塩。たったこれだけなのだ。
ネットのレシピ通りの分量を量り、重曹、クエン酸、コーンスターチをよく混ぜ合わせる。
ここにハブ粉を入れていく。ハブ粉はその名のとおり、ハブを乾燥させて粉末にしたものだが、アミノ酸や体力を増強する良質なタンパク質が豊富に含まれているそうでなんだか健康に良さそうな感じがする。通常は小さじ2杯程度を食べる感じのようだ。
今回、ハブの日が認定されたおきなわワールドを運営する株式会社南都さんから提供してもらったのだが、値段は肝が入っていない小瓶(25g)で2,700円(肝が入ってるやつは小瓶で4,320円)。かなりの高級品なのだ。バスボムなんかに使うのが申し訳ない気もするのだが、この際なのでじゃんじゃん入れてみた。
今回、ハブの日が認定されたおきなわワールドを運営する株式会社南都さんから提供してもらったのだが、値段は肝が入っていない小瓶(25g)で2,700円(肝が入ってるやつは小瓶で4,320円)。かなりの高級品なのだ。バスボムなんかに使うのが申し訳ない気もするのだが、この際なのでじゃんじゃん入れてみた。
この時点では乾物屋さんのにおいがかすかにする、不穏なバスボムに。
本来ならばここでアロマオイルなどを加えて好みの香りを付けて、少しずつ水を加えて形を作っていくのだがハブの入浴剤ということで、南都さんで販売されている「琉球ハブボール」を使ってみたい。この琉球ハブボールはハブを漬け込んだハブ原酒をソーダで割った新感覚ハイボールだそうで、シークヮーサー果汁も入っているため爽やかな香りが楽しめる。
これをスプレー容器に入れて、少しずつ加えながら混ぜていく。水分が多すぎると泡立ってしまうので、少し加えては混ぜ、少し加えては混ぜを繰り返していく。ここの水加減の塩梅が全然分からなかったので不安が募る。
なんとなくだけど、まとまりができてきたような気がしたので、型に粉を押し込んでいく。100均などで販売されているファンシーなお菓子型などを使うと色々な形を楽しめるとみていたサイトには書かれていたが、あくまで作りたいのは「バブ」型のバスボムである。ということでシンプルな四角の型を選んだ。
粉を型に押し込んだら、あとは乾燥させれば完成らしい。完成の手応えを全く感じなかったが、とりあえずできあがりを待ちたいと思う。
「ハブ」はできたのか
さて、1日乾燥させたバスボムが以下の写真である。
なんとなく固まった気もするし、型から取りだしたらバラバラになりそうな気もする。いよいよ型から取り出しなのだがこれが一番緊張した。
とれた!きちんと固まったものが取れたぞ!
いかがだろうか?割とそれっぽいものが出来上がったのではないだろうか。
調子に乗ってラベルを作った
というわけで、これが沖縄のあたらしい入浴剤「ハブ」である。割と高価なハブ粉をふんだんに混ぜ込みつつ、香りはハブボールのシークヮーサーの香り。もうちょっと頑張れば商品にできるんじゃないだろうか(関係業主の皆様のご連絡をお待ちしております)。
想像以上にうまいこといったので、ちょっと取り乱してしまった。よく考えたら、ちゃんとお湯に溶けるか試していないので、実際にお湯に入れてみることにする。
お湯の入ったボウルに入れます
シュワー!
お湯に入れると、勢いよく細かい泡を出しながら溶けていく。振る舞いは完全にバブのそれである。ここまで来たらゴールは目前だ。最後に実際に浴槽に入れてその効用を試してみたい。
ハブの効用を確かめる
といわけで、最後は実際にバスボム「ハブ」を溶かして入浴してみることにする。
ここまで頑張ってきたので感動のフィナーレを飾りたい…!
しかし、そんな皆さんに悲しいお知らせがある。まず、全く香りがないのだ。ハブボールを香り付けにいれたのだが、ごく少量だったのでシークヮーサーの香りは全くしなかった。入浴剤というものは香りがあってなんぼである。普通にお湯に入っているのとほとんど変わらない結果になってしまった。
さらにもう一点。なんだか浴槽がジャリジャリするのだ。そう、ハブ粉は水に溶けない。浴槽の下にはハブ粉が沈殿し、砂のような状態に。商品化とか言ってすみませんでした。
さらにもう一点。なんだか浴槽がジャリジャリするのだ。そう、ハブ粉は水に溶けない。浴槽の下にはハブ粉が沈殿し、砂のような状態に。商品化とか言ってすみませんでした。
この記事を書きながらハブ粉の値段を再確認して震えています
というわけで、残念ながら悲しい結果に終わった入浴剤「ハブ」だが、例えばハブエキス的なものをうまいこと加えられればまだまだ商品化の可能性はあるのではないだろうか(ハブエキスのパックなどもある)。まぁもともとは入浴剤を作って「バブ」ならぬ「ハブ」って言いたかっただけなので、目的は達成できた気もするが。
とりあえず8月2日は「ハブの日」である。この記事には大して内容はないのだが、それだけ覚えて帰って頂きたい。
とりあえず8月2日は「ハブの日」である。この記事には大して内容はないのだが、それだけ覚えて帰って頂きたい。