特集 2017年5月12日

さよなら、僕のスペースワールド

今年、閉園してしまいます
今年、閉園してしまいます
テーマパークというものがある。東京(千葉)のディズニーランドや、大阪のユニバーサルスタジオ、最近では愛知のレゴランドなどがテーマパークとして有名だ。とにかくいろいろあるのだ。

その中でも忘れないで欲しいのが、福岡にある「スペースワールド」だ。宇宙をテーメにしたテーマパークで、1990年に開業して、2017年に閉園する。あとわずかでなくなってしまうテーマパークなのだ。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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福岡のディズニー

日本を代表するテーマパークと言えば、ディズニーランドということになると思う。ただ九州人、特に福岡人、さらに細かく言えば、北九州人にとってのテーマパークと言えば、「スペースワールド」である。
これがスペースワールドです!
これがスペースワールドです!
スペースワールドは1990年にオープンした宇宙をテーマにしたテーマパーク。北九州出身の私は子供頃によく母親に連れてきてもらっていた。スペースワールドこそが日本を代表するテーマパークであり、上京するまでディズニーランドを認めていなかった。
スペースワールドこそ正義と思い始める直前の私(地主)です!
スペースワールドこそ正義と思い始める直前の私(地主)です!
そんな思い出しかない、思い出の倉庫みたいなスペースワールドが、2017年を持って閉園することになった。泣きそうな出来事だ。思い出の地がなくなるのだ。今からでも遅くない。福岡の夢の国「スペースワールド」を堪能しておかねばならないのだ。
ということで、スペースワールドに来ました!
ということで、スペースワールドに来ました!

過去を愛する人

夢と希望の国「スペースワールド」にやってきた。20年弱ぶりにやってきたと思う。まだ子供で頻繁に来ていた頃は、スペースワールドの最寄り駅は「枝光駅」だったけれど、1999年に「スペースワールド駅」が新設された。
当時は枝光駅から歩いていました!
当時は枝光駅から歩いていました!
この青いラインが当時の名残!
この青いラインが当時の名残!
今はスペースワールド駅が最寄です!
今はスペースワールド駅が最寄です!
スペースワールドがなくなるとスペースワールド駅はどうなるのだろうか。ちなみにスペースワールド駅からスペースワールドまでは徒歩5分。フリーパスを4420円で買って園内へ。そこはもう宇宙なのだ。当時はそう感じていた。空気が薄いとすら思っていた。
スペースワールドの園内です!
スペースワールドの園内です!
上から見たスペースワールド!
上から見たスペースワールド!
平日ということもあって、人は少なかった。子供の頃は休日にしか来たことがなかったけれど、感覚的には福岡の人が全員来てんじゃないかな、くらいの人がいた。当時とは随分と変わったようだ。
オススメはスペースドームです!
オススメはスペースドームです!
当時、「スペースドーム」が一番私に宇宙を感じさせた。スペースドームの中に「コスモピア」という宇宙ステーションがあって、そのコスモピアまでは「スペースコーチ」という車内が薄暗い電車に乗って移動する。それがより宇宙感を演出していた。
歩いて移動になっていた
歩いて移動になっていた
当時とはアトラクションが大きく変わっているようだ。スペースコーチはなくなり、歩いてコスモピアに行くことになっていた。また、耳をすますと「カチカチ」と聞こえるロボットが古代の宇宙の考え方を紹介する「コズミックアイ」などもなくなり、当時とはいろいろ変わっていた。
これが特に好きだった!
これが特に好きだった!
スペースドームの中に「プラネッツクルーズ」というロボットが船長の宇宙船に乗って、座席が揺れ、宇宙を旅するアトラクションがあったのだけれど、それも今は「ミッション・トゥ・マーズ」というものに変わっていた。もう別の宇宙に来ているみたいだった。
スペースドームに以前話題になったスケート場があります!
スペースドームに以前話題になったスケート場があります!

今を楽しむ人

すっかり過去を追ってしまった。今のスペースワールドを楽しもうではないか。なくなったアトラクションもあれば、今もあるアトラクション、私の知らない新たなアトラクションもあるのだ。それを楽しもうではないか。
ヴィーナスGP
ヴィーナスGP
スペースシャトルをバックに一回転するジェットコースター「ヴィーナスGP」。テレビでしか見たことがなかった一回転のジェットコースターに初めて乗ったのがこれだった。落ちるんじゃね、と、子供の私は母に相談したほどだ。
今は落ちる恐怖はなく、純粋に楽しい!
今は落ちる恐怖はなく、純粋に楽しい!
次はアドベンチャークルーズに乗ろうと思う。水の上を進むアトラクションで16メートルの高さから一気に降下する。水しぶきがバンバンに上がる乗り物だ。当時はこれに乗った覚えがないので、幼なじみの奥さんに初めて会った、みたいな感じだ。
アドベンチャークルーズに乗ります!
アドベンチャークルーズに乗ります!
一気に、
一気に、
降下します!
降下します!
びしょ濡れです!
びしょ濡れです!
楽しいではないか。泣きそうではないか。水に濡れたメガネの向こうに、母と弟、そして私が次はラッキーラビットと写真を撮ろう、と走っていく様子が見えた。当時の私は元気だ。今の私はアトラクションより、月の石とかに感動していたけど。
月の石もあります!
月の石もあります!
興奮しちゃいます!
興奮しちゃいます!
隕石も、
隕石も、
触れます!
触れます!

ラッキーラビット

スペースワールドにはキャラクターもいる。それが「ラッキーラビット」である。宇宙を愛する冒険者で、サニー・サイド・アップ星出身だ。そんなラッキーに近づく女子にやきもちを焼くのが、ヴィッキーラビットである。
ラッキーラビットと
ラッキーラビットと
ヴィッキーラビットと写真を撮りました!
ヴィッキーラビットと写真を撮りました!
スペースワールドではグリーティングを行っていて、指定された時間に指定された場所に行くとキャラクターに会うことができる。私にとっては、ミッキーよりも身近なスターだった。ちなみにファミ通のキャラクターと同じ人がデザインしている。
プリクラも撮りました!
プリクラも撮りました!

なくなるのです

スペースワールドは楽しい。思い出のつまった場所だ。荒れる成人式で有名な北九州の成人式も数年前まではここで行われていた。子供の頃は、私もここでの成人式に参加するものだと思っていた。そして若干荒れる予定だったのだけれど、私はそもそも成人式に行かなかった。
最後にスペースアイ(観覧車)に乗ります!
最後にスペースアイ(観覧車)に乗ります!
スペースアイに乗ると隣にある「イオン」が見えた。スペースワールドは年内で閉園して、その後はイオンが更なる大型商業施設を作るかもしれないそうだ。子供向けのレジャー施設も併設される。子供の夢の国(九州版)は違う形で残ることになる。
イオンが拡大化するかも!
イオンが拡大化するかも!
たぶんこの景色はなくなる
たぶんこの景色はなくなる
宇宙では新たに発見される星もあれば、なくなる星もある。つまりそういうことなのだ。スペースワールドとしてまさに正しい終わり方となる。宇宙なのだ。だからなくなるのだ。そして、新たなものができる。宇宙の成り立ちを教えてくれているのかもしれない。
楽しかったです!(かなり浮かれた!)
楽しかったです!(かなり浮かれた!)

みんな行こうぜ!

行ってみてはいかがでしょうか、とスポット紹介の記事では終わることが多い。まさにそれだ。なくなるのだ。宇宙がなくなるのだ。行ってみてはいかがでしょうか、なのだ。だって今年でなくなるんだもん。大人でも楽しめるアトラクションもあるし、キャラクターに会うと嬉しくなるので、行って損はないと思う。地主の思い出の地だし。
今のうちにFacebookでチェックインしといた!
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