ワサビ4種舐め比べ
今回用意したのは以下の製品。
・ハウス 和撰 本わさび
・カメヤ わさび 粗おろし
・S&B おろし 生わさび
・S&B 粉わさび
それぞれ少量器に入れて舐めてみて味の違いを比べてみます。
同じチューブワサビでも色や粘りが微妙に違う。
ワサビはアブラナ科ワサビ属の植物。日本原産で、奈良時代の書物にもその名前が見られるほど古くから使われています。畑で育てると自身の持つ成分の関係であまり大きくならず、綺麗な水の流れる場所で育てることで大きくなるそうです。
また、そのままかじってもあまり辛くはなく、細かくすりおろすことで酸素と触れて辛味成分が発生します。そのため、サメの皮を貼った専用のすりおろし器ですりおろすのが良いとされます。
そして、市販のチューブに入っているワサビは、日本のワサビだけではなく、西洋わさび、レホール、ホースラディシュと言った日本のワサビに近い別の物が混合されている物もあります。
ハウス 和撰 本わさび
最初に舐めるのがハウス食品の製品。「ハウス 和撰 本わさび」です。
黒い高級感を出した包装。
こちらの製品は西洋わさびを使わず、安曇野産の日本のワサビのみを使ったチューブ入り製品。日本のワサビは西洋わさびと区別するため「本わさび」と記載されている事が多いです。
何にもつけず、このまま舐めて味わいます。
ワサビの香りはしますが、あまり強くなく爽やかな感じです。
ちなみに、西洋わさびは白いので、ワサビとして使われている場合は緑色に着色されている場合があります。こちらの製品は無着色、無香料でした。
後からくる鼻の痛み。
舐めてみると、初めそれほど辛味は感じず塩気がありました。そして後から辛味がじわじわ広がってくる。比較的辛味は穏やかです。ワサビの風味も軽快。程よい感じのワサビです。
辛さ ☆☆
香り ☆☆
鼻痛い度 ☆☆
カメヤ わさび 粗おろし
2番目はカメヤ食品の「カメヤ わさび 粗おろし」。静岡県のワサビ専門メーカーの商品です。
静岡県産ワサビ100%使用。
カメヤは自家ワサビ沢を持ち、製品も静岡県産ワサビ100%使用です。静岡県は全国のワサビの80%ぐらいを生産しているそうです。
ワサビの香りがほんのりあがってくる。
噛むと強まる辛さと鼻の痛み。
舐めてみると直ぐにわさびの香りが広がり鼻に抜けます。辛味は後からきてやや強め。そのままでも割と辛さが強めですが、練りこまれたワサビの粒を噛むと辛さも香りも強まります。2段攻撃型ワサビです。
辛さ ☆☆☆
香り ☆☆
鼻痛い度 ☆☆☆
S&B おろし 生わさび
3番目はS&Bの製品。「S&B おろし 生わさび」です。
お徳用サイズのチューブです。
こちらのワサビは西洋わさびに本わさびをブレンドしたものになります。
香りは淡く弱め。
ワサビ独特の香りが淡く感じられます。それほど強い香りではありません。
おおっ!刺激的!
舐めてみると、一瞬甘味を感じますが、その直後に鼻に抜ける辛味が非常に強くくる。少量でも辛味が強く長く続きます。かなり刺激的なワサビです。
辛さ ☆☆☆☆☆
香り ☆☆
鼻痛い度 ☆☆☆☆☆
S&B 粉わさび
最後もS&Bの製品。「S&B 粉わさび」です。
こちらの製品は西洋わさびをS&B独自の技術で粉末状に精製したもの。本来はこれを水で練ってから使うものですが、今回はそのままを舐めてみます。
薄い緑色の粉末。
粉っぽさが鼻に感じられるだけで、そのままではわさびの香りはありません。
あまり辛くない。
舐めてみると青海苔のような味の後にほんのりわさびの香りがします。辛味も後から少し感じる程度です。
辛さ ☆
香り ☆
鼻痛い度 ☆
これはおかしいと思い、使い方通り水で練って4、5分置いてから再度味わってみたところ結果は激変していました。辛さも香りもかなり強い。他の3つと比べてこれが一番辛い気がします。
辛さ ☆☆☆☆☆
香り ☆☆☆☆
鼻痛い度 ☆☆☆☆☆
用法、用量は正しく使いましょうという気持ちになりました。
ワサビはどれも鼻の奥が痛くなる
どのチューブワサビもツーンとくる痛みが厳しかったです。最後の粉末わさびはそのままでは何ともなかったですが、正しく使ったらやはりワサビでした。ワサビはそのままを舐めるものじゃないですね。
ちなみに、以前別の記事で紹介しましたが、
ワサビは生クリームと合わせると美味しいです。色々な料理に使えます。冷蔵庫の奥で眠ってしまっている、刺身を食べる時にしか使わなかったワサビに活躍の場を。
刻んだアボカドを生クリームに塩、コショウ、とんぶり、ワサビを入れたソースで合えたもの。酒に合います。