
センターマイクならぬセンター木

漫才といえばセンターマイクであるが、木(ぼく)たとは木なのでマイクの代わりに枝を用意した。センターマイクならぬセンターマイク木(ぼく)である。
ここから、木(ぼく)たちのネタを見ていただければと思います。
漫才「この木なんの木気になる木」
ここから、木(ぼく)たちのネタを見ていただければと思います。
漫才「この木なんの木気になる木」


二人「どうも~」



住「針葉樹です」
林「広葉樹です」
林「二人合わせて、林です」
林「広葉樹です」
林「二人合わせて、林です」



住「ちょっと待ちなさいよ」
林「なんですか?」
住「二人合わせて林はおかしいでしょ」
林「だって、木が2本で林でしょ」
住「でも、それはあなたの苗字だから」
林「仕方ないですよね、木が2本で林なんだから」
住「不公平だと思うんですよ」
林「じゃあ、あなたの名前でやってみますか」
住「お願いします」
林「なんですか?」
住「二人合わせて林はおかしいでしょ」
林「だって、木が2本で林でしょ」
住「でも、それはあなたの苗字だから」
林「仕方ないですよね、木が2本で林なんだから」
住「不公平だと思うんですよ」
林「じゃあ、あなたの名前でやってみますか」
住「お願いします」



二人「どうも~」
住「人です」
林「主です」
住「二人合わせて、住です」
住「人です」
林「主です」
住「二人合わせて、住です」



林「おかしいでしょ」
住「確かに。僕たちは人じゃないし、主でもない」
林「そうでしょ」
住「じゃあ、コンビ名は林でいいですよ」
林「木が2本なんだから林」
住「トリオだったら?」
林「森」
住「漢字ベースなんだよなぁ、考え方が」
林「とにかく、木が2本なんで」
住「確かに。僕たちは人じゃないし、主でもない」
林「そうでしょ」
住「じゃあ、コンビ名は林でいいですよ」
林「木が2本なんだから林」
住「トリオだったら?」
林「森」
住「漢字ベースなんだよなぁ、考え方が」
林「とにかく、木が2本なんで」



住「まぁ、いいです。漫才なんだから、あなたは何かギャグできるの?」
林「できますよ」
住「じゃあ、やってください」
林「できますよ」
住「じゃあ、やってください」



林「光合成!」



住「ほぼ、コマネチだから!」
林「あ、バレタ」
住「バレたじゃないですよ。まったく、我々、もう15年目ですよ。デイリー始めて」
林「いやぁ、本当に」
住「月日の経つのは早いもので」
林「55才だった人が、70才ですよ」
住「う、うん」
林「60才だった人は75才」
住「う、うん」
林「58才だったひとは73才に」
林「あ、バレタ」
住「バレたじゃないですよ。まったく、我々、もう15年目ですよ。デイリー始めて」
林「いやぁ、本当に」
住「月日の経つのは早いもので」
林「55才だった人が、70才ですよ」
住「う、うん」
林「60才だった人は75才」
住「う、うん」
林「58才だったひとは73才に」





住「年齢設定が高くてピンとこない!」
林「そうですか?」
住「そうですよ。例えば、始めた頃小学生だった人が今や社会人、とか。そういうのお願いしますよ」
林「とにかく、我々も15年の年輪を重ねたわけですから」
住「おっ、良いこと言いました」
林「でしょう。だから、僕の年輪を見てください」
住「え、見れるの?」
林「どうぞどうそ」
林「そうですか?」
住「そうですよ。例えば、始めた頃小学生だった人が今や社会人、とか。そういうのお願いしますよ」
林「とにかく、我々も15年の年輪を重ねたわけですから」
住「おっ、良いこと言いました」
林「でしょう。だから、僕の年輪を見てください」
住「え、見れるの?」
林「どうぞどうそ」



住「どれどれ」



住「ダンボールやがな!」



住「あ、いじけてしまった」
林「それは言わない約束だから…」
住「すいません、すいません」
林「もう、立ち直れない」
住「どうしたらいいですか?」
林「灰をください」
住「え? 灰?」
林「灰をまいてくれたら、花が咲きますから」
住「あ、花咲か爺さんのやつね」
林「咲きますから」
住「わかりました」
林「それは言わない約束だから…」
住「すいません、すいません」
林「もう、立ち直れない」
住「どうしたらいいですか?」
林「灰をください」
住「え? 灰?」
林「灰をまいてくれたら、花が咲きますから」
住「あ、花咲か爺さんのやつね」
林「咲きますから」
住「わかりました」



住「枯れ木に花を咲かせましょう」
林「……」
住「あれ? 枯れ木に花を咲かせましょう!」
林「……」
住「あれ? 枯れ木に花を咲かせましょう!」



林「足りません」
住「え? そんなに量がいるの?」
林「花が咲くって、そういうことだから」
住「わかりましたよ」
林「じゃあ、あっちの灰を拾ってきて」
住「もう、面倒臭いなぁ。こっちでいいのね?」
住「え? そんなに量がいるの?」
林「花が咲くって、そういうことだから」
住「わかりましたよ」
林「じゃあ、あっちの灰を拾ってきて」
住「もう、面倒臭いなぁ。こっちでいいのね?」



住「ほら、灰をまきますよ」



住「って、いない!」



住「どこ行っちゃったの?」
住「僕が悪かったから、帰ってきて~」
住「僕が悪かったから、帰ってきて~」



林「ダンボールとか、もう言わない?」
住「言わないから~」
林「光合成のギャグも否定しない?」
住「否定しません!」
林「じゃあ、戻ってあげる」
住「言わないから~」
林「光合成のギャグも否定しない?」
住「否定しません!」
林「じゃあ、戻ってあげる」



住「なんか、疲れちゃいました」
林「疲れましたね」
林「疲れましたね」



住「このダンボール、顔のところが痛いんですよ。あっ」
林「今、ダンボールと?」
住「言ってない言ってない」
林「もう、いいです」
住「ちょっと!」
林「今、ダンボールと?」
住「言ってない言ってない」
林「もう、いいです」
住「ちょっと!」



住「何やってるの?」
林「根付いちゃいました」
住「え?」
林「木だから」
住「床に根付いてるの?」
林「そう、この体勢随分楽ですよ」
住「自分だけズルい!」
林「根付いちゃいました」
住「え?」
林「木だから」
住「床に根付いてるの?」
林「そう、この体勢随分楽ですよ」
住「自分だけズルい!」



住「本当だ。随分楽!」
林「ね、やっぱり、僕たち木だから」
住「これからも地に足ついてがんばりましょう」
林「木だからね」
住「それじゃあ、この辺でお別れしましょう」
林「さようなら~」
林「ね、やっぱり、僕たち木だから」
住「これからも地に足ついてがんばりましょう」
林「木だからね」
住「それじゃあ、この辺でお別れしましょう」
林「さようなら~」





そして誰もいなくなった。
