特集 2017年3月2日

シリーズ「上司にダメージを与えるIoT」(1) スネ叩きマシン

5回コンティニューですね叩き・取引先編

さて、実験はもう1回だけ続く。今回は、取引先の間柄だ。
プレーヤーは先ほどスネ叩きを免れた、弊社の開発部長、佐々木。
そして叩かれるのはヤフーの偉い人、IoT推進部部長の松田さん。

2人は部下どうしが協力して今回のサービス連携を行った間柄だが、本人どうしは初対面。
「部下がお世話になっている取引先との初顔合わせ」というシチュエーションである。
こんな初対面は嫌だシリーズ(1)「相手が罠にかけられている」
こんな初対面は嫌だシリーズ(1)「相手が罠にかけられている」

序盤・にじみでる気づかい

固い握手で協力を誓い合う二人
固い握手で協力を誓い合う二人
上司と部下は多少仲が悪くなっても続く関係なので、その後の生活で仲直りするチャンスはある。でも取引先なんて関係が悪くなれば途絶えてしまうドライな関係だ。
そんな繊細な関係を、果たして維持できるのだろうか。佐々木さん、両社の未来のために頑張ってほしい。(その危機を作ったのは僕なのですが)
画面を凝視する松田さん
画面を凝視する松田さん
--座ってると上のバーは見えないんですか?
松田 全然見えないです。視界の外。特にゲーム画面見てると
佐々木 後半になってくるとだんだん気になりはじめますよ
画面を見つめる、この真剣なまなざし。これは管理職が仕事に対峙するときのそれなのか、それとも不安によるものなのか
画面を見つめる、この真剣なまなざし。これは管理職が仕事に対峙するときのそれなのか、それとも不安によるものなのか
順調にレベルアップを重ねる佐々木さん。松田さんに対して「無茶せず無難に行きますよ」と声をかけ、安心させている。偉い人はこういう気遣いが違うのだ。普通に勉強になってしまった。

ゲームのほうは序盤は簡単。特にハプニングもなく順調に進む。

中盤・出張前に骨折したくない

--松田さんはすねは強いほうですか?
松田 サッカーやってて、けっこうけられてたんで
--骨折経験はあります?
松田 脚はないです。来週出張なんでできれば折れたくないですね
--全治3日くらいで抑えたいですね…

僕が何の気なしに振った話題だったが、完全に脅しになっている。これが平社員の気の利かなさである。
スポーツマンだけあってガタイのいい松田さん
スポーツマンだけあってガタイのいい松田さん
ちなみに出張先はスペインとのこと。

松田 たまたまその夜サッカーのバルセロナ戦があるので
--たまたま?
松田 たまたまあるので、折れた足でサッカー見るのちょっと嫌じゃないですか
--チケットはたまたま取れたんですか?
松田 たまたまです。出張決まってサッカーあったらいいなと思って調べたら、あったんですよ。
--その情報は能動的に手に入れたんですか!?

突っ込みまくってるのは筆者でなく、1ページ目で登場したヤフーの山本さん。こういう気兼ねのない間柄もいい。しかし、ここは戦場であることを忘れてはならない。
そうこうしているうちに、初めての死。
そうこうしているうちに、初めての死。
佐々木 あ、死んじゃった。すみません
松田 まだ1回目ですよね。全然余裕じゃないですか

死んだらちゃんと謝る。謝られたらすかさずフォローする。見てくれみんな、会社で出世するのはこういう人たちなんだ!

終盤・伝説の勇者誕生

その後も順調にゲームは進み、レベル10。いつもならラスボス登場のタイミングだが、確率により登場するため、なかなか出てこない場合もある。
強めのザコ敵がどんどん出てくる
強めのザコ敵がどんどん出てくる
これは運がいいのか悪いのかでいうと、完全にいい方。なぜなら、ザコ敵で経験値を稼いでさらにレベルアップできるから。

--もうレベルアップしちゃうんじゃないですか
佐々木 レベル11になっちゃう
--11になった!
松田 レベル11あるんですね
佐々木 あ、スネちゃま(強いザコ敵の名前)!まずい、まずい。
--わ、スネちゃまもレベル11になるとそこまでの脅威ではないですね

レベル11になった主人公、圧倒的に強いのだ。そしてついにラスボス登場。
しかしレベル11の相手ではない。松田さんの表情にも余裕が
しかしレベル11の相手ではない。松田さんの表情にも余裕が
佐々木 攻撃しっぱい
--しかしレベル11は強いなー
佐々木 こっちも体力あと16、ハハハ
--しかし勝てそうな雰囲気を感じますね
佐々木 これでどうだ…
--おー、倒した!!!

この時点で明らかに5回も死んでなかった佐々木さん。みごと、取引先のすね、およびスペイン出張、さらにその後のサッカー観戦をまとめて守り抜いた!
本当にうれしそうな表情
本当にうれしそうな表情
いやーこれはもう申し分なく、両社の絆が深まった展開ではなかろうか。初対面の二人が、同じ危機を共有し、そして乗り越えた戦友に。わずか15分の出来事ではあったが、両社の結束は確かなものとなった。日本のインターネットの未来を変えた瞬間かもしれない。俺のすね叩きマシンが。
よくやった、ゆうしゃよ!
よくやった、ゆうしゃよ!

痛い思いをしたのは俺だけなのでは

すね叩きマシンを通して、いろんな人間模様を見ることができ、楽しかった。しかしここまでの体験を振り返ってみると、ひとつ気づくことがある。結局、すねを叩かれたのは製作中に実験した僕だけなのだ。

人を呪わば穴二つというが、すねを叩く場合は穴は一つでよかった。そこに入るのはもちろん自分だ。

おまけ1

このまま終わるのは悔しかったので、「15分後にすねを叩かれる対談」を開催。ゲーム無関係で、絶対に叩かれるようにセットして話してもらいました。話題は何でもよかったのですが、せっかく偉いひと2人なので「両社のIoT事業の展開について」。
バカ企画のために浪費していい話題だったのかこれは

おまけ2

もはや一切の企画性を捨て、ただ単に叩かれるだけの体験。
いけにえはヤフー山本さん。わかったことは「マシンのヒット精度が悪い」ということで、ここまでやってなお、結局クリーンヒットの痛みを味わったのは僕だけだったのかもしれない。グムム…
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓