ごぞんじオモコロである。オモコロは自分のところの記事の公開が遅れたり、なにかトラブルがあったりすると「復旧するまでデイリーポータルZをごらんください」とわれわれのところに飛ばしてくれたりする優良サイトである。
編集長の原宿さんをたずねた。
――原宿さん、忙しそうなところすみません。
はい?
オモコロを運営するバーグハンバーグバーグにやってきたのだけれど、一瞬場所を間違えたのかなと思った。
原宿「「ちょっと待って下さい、いま手が離せないので。」
技の出し方をまとめたカンペを見るオモコロ編集長原宿さん。
……(しばらくして)。
――ゲームですか。
原宿「はい。最近会社で買ってもらったんです。」
――いいですね。ところで今日はwebメディアびっくりセールで何を出品するのか聞きにきました。
原宿「なに出してもいいって言ってましたよね。」
――はい。公序良俗に反しない限り、なんでも。
原宿「え、ダメなんですか。それ聞いてないですよ。」
困ったな。
原宿「まいったな、そうなると一気に出来ることが限られますね。いや困ったな。」
――反する気でいましたか、公序良俗。
原宿「これまでも可能な限り反してきましたからね。」
――ちなみに聞きますが、何を売るつもりだったんですか。
原宿「コモドドラゴンの糞を焼いて、食えるとか言って出そうかと思っていました。」
――すみません、火気もだめです。
原宿「だから先に言ってください。」
――他にないですか。
原宿「これはとっておきなんですけど、某有名写真家の作品を展示販売しようと思っています。名前言っちゃうとパニックになっちゃうので言えないんですが、すごいですよ。あとはコンビニで買ってきたポップコーンを5000円で売ろうかなと思っています。」
――わかりました、当日よろしくお願いします(逃げるようにして帰ってきました)。
ジモコロは地元にコロがっている魅力ある「場所」や「仕事」「コネタ」などを取材して発信しているサイトである。
編集長の柿次郎さんに話を聞いた。
ジモコロ編集長の柿次郎さん。
――びっくりセールへの出品物は決まりましたか?
柿次郎「この前
オリジナルラベルの日本酒を作ったので本当はこれを販売したかったんですが、お酒を売るにはいろいろと手続きとか必要なので、今回はもったいぶって試飲だけにしました(ただし美味しかったらその場で注文できます。後日発送)。」
酒
――お酒の試飲以外にもなにかありますか。
柿次郎「あとは地方の味噌とか乾麺とか、取材先で見つけた美味しいものをいくつか持っていこうと思っています。でもこれは定価で買ってきて定価で売るので、フリマというよりも趣味ですね。」
趣味というか、一般的にパシリともいいますねそれ。
柿次郎「あとは僕の写真集を売ります。」
――写真集。
柿次郎「はい。小林くんっていうカメラマンがいるんですけど、彼と一緒に取材に行った時に撮ってもらった写真をあつめて写真集を作りました。」
――ということは写っているのは
柿次郎「全部僕です。」
柿次郎「それから岐阜の東白川村に
ツチノコ焼きっていうのがあるんですが、これも買ってきて売ろうかと思っています。」
これがツチノコ焼き。
――もしかしてこれも定価で買ってきて定価で売るんですか。
柿次郎「そうです、130円で買ってきて130円で売ります。他にもTシャツとか手ぬぐいとか、ちょこちょことグッズも作っているので、それは売れるとありがたいですね。あとはライターの長島さんが
占い師になったので占いコーナーもやろうかなと思っています。」
長島さん。
いよいよwebの範囲を超えてきた感のあるwebメディアびっくりセール。まだまだあります。
トゥギャッチを運営する会社「ノオト」にやってきた。
ノオト宮脇さん(右)と中道さん(左)
合成ではない。
――記事は読んでいたんですが、これ、改めて見るとすごい迫力ですね。
宮脇「置き場がないので今回持って行って、当たった人にあげようと思っています。」
――2400分の1なので宝くじよりも高確率ですね。
剣は3000本以上あります。
宮脇「あとは執筆してる
品川経済新聞の過去記事を本にまとめたものを売ろうかと思っています。」
――それこれまでになくまともですね。
宮脇「え、みんな本じゃないんですか?品川経済新聞ではお店のレポートが多いんですが、美味しいとか美味しくないとか、普段はそういうこと書かないんですね。なので今回は実際にスタッフが行って食べてきて、このお店は本当に美味しいぞ、というお店だけを厳選して本にしようかと。」
――ものすごく有用じゃないですか。
インタビュー中も黙々と剣を刺す二人。この日、最後まで黒ひげが飛び出すことはなかった。
宮脇「あとはライター宇内さんがボツネタを紙に書いて丸めて100円で売るって言ってたかなあ。それからセブ山さんの
ひもっくまグッズとか、あと最近
スナックをはじめたのでノンアルコールスナックも出店したいです。」
――スナックなのにノンアルコールなんですね。
宮脇「はい。水素水のソーダ割りとか出します。」
つづいてはバッタネイション。浅草橋にある岩沢兄弟の事務所である。
岩沢兄弟。
バッタネイションにはこれまでデイリーの企画でいろいろな無理難題を解決してもらってきた。
最近の代表作といえば、なんといっても人間大砲だろう。
「
人間大砲のやりかた」
社長を人間大砲で飛ばしたいんだけどなんとかならないか。という発注をした。
どんな要求にもとんちと技術力で対応してくれるバッタネイションもびっくりセールに参加である。何を出してくるのか、期待しかない。
岩沢兄。
岩沢兄「これなんてどうでしょう、コンビニで売っている焼酎のボトルを小物入れとして大量に仕入れたんです。」
――すごく見たことがあるボトルですが、ネジとか入れて売るんですか?
岩沢兄「いえ、普通に焼酎を入れて売ろうかと。」
これはどうでしょう。
岩沢弟「なんでもベルトにします、っていうコーナーどうですかね。テープホルダーがベルトについてると便利なんじゃないかな。」
――便利だと思います。
これもベルト向きだな(外車のエンブレム)。
兄弟「あとは鉄道模型の人形を金色に塗ってトロフィーの上に立たせる、っていうのも一度やってみたいと思っていました。いろんな職種のフィギュアが10人くらいセットになったトロフィーって便利じゃないですか。」
便利の定義が脳を揺らす。
兄弟「さいご夕方までやって、いろんなメディアの余ったものを紙管に詰めて1万円で売りましょう。」
これが紙管。
人間大砲やフチ子でお世話になった紙管である。かなりの容量があるのでこれで1万円なら安い気もする(中身は売れ残りだけど)。
以上、行こうかどうか迷っていた人をさらに混乱におとしいれる情報の数々をお届けしました。webメディアびっくりセール、来てね!
びっくりセールはあさって
webメディアびっくりセールはいよいよあさってです。ここでしか買えないものもある、というかほとんどここでしか売れないものばかりだと思いますので、売り切れる前に、ぜひおこしください。