縦ロールで可愛かったらしい
まずは私のクセの状態を見て欲しい。
何もしていない状態でこんな感じです。縮毛矯正から1年。完全体。
年末の帰省時に母が私のくせ毛を見て「今はだいぶ落ち着いたけどゆうこは昔、縦ロールで可愛かったんだよ」と言うので、昔の写真を出してもらいました。
本当だ!縦ロールだ!
学校で「幼少期の写真をもって来なさい」というミッションが無かったので自分の幼少期の写真を見るのはほぼ初めてです。
純粋無垢であろう時期の自分の写真を見るとなんか罪悪感に襲われますね。
悪い事した覚えはないのに何故でしょうか。
他の写真。髪の毛は結構ウェービー。この頃は髪の毛のことなんて何とも思わなかったんだろうな…。
幼少期の写真を見て、くせの凄さに「今はマシだな」と少し気持ちが楽になってしまいました。
外に出よう!
私のくせの状態&歴史がわかったところでいろいろなところへくせ毛のまま出かけてみたいと思います。
いつもは帽子をかぶったりヘアアイロンで伸ばしたりしてやり過ごしていますが、勇気をだすぞ!自由になりたいから…!
立ちはだかるドア。
「さぁ、出かけるぞ!」と思ったのですが、やはり不安が襲ってきます。
私に自由はまだ早かったのでしょうか?
いや、こうして自分の可能性に蓋をする人生はもうやめたいと思います。
いざ!外へ!外の光が神秘的。
外に出たら案外平気でした。
思い切って外に出たら平気でした。
今日は風が強いです。
レベル1:コンビニ
私が住む群馬県にはローソンになってしまう話題のセーブオンがたくさんあります。
せっかくなのでローソンになる前にセーブオンに行ってみたいと思います。
奥に山が見えます。のどかです。山が霞んで見えるので明日は曇りですね。
セーブオンは自宅から徒歩20分。
果たして往復40分、私は人の目に絶えられるのでしょうか。
おや?
人がいない。
つつがなくミッション完了。風で昭和を感じさせる髪の毛に。
うっかりしていましたがここは車社会の群馬県です。行き帰りで人とすれ違うことはありませんでした。
「残念…」と「良かった~!」が正直な感想です。
人とすれ違いはしなかったものの、くせ毛のままでも出歩ける事が分かりました。
レベル2:電車
外に出られることがわかったので電車に乗って面接に行こうと思います。
急に目的が大きくなりました。なぜなら「面接でくせ毛はOKなのか」は私の長年の疑問だったのです。編集部に相談し、それならとニフティの人事部に面接してもらえる事に。
就活の時に見てしまったあの情報は本当なのか?
最寄駅から蕨へ
さぁ、電車に乗りましょう。
電車内で写真が撮れなかったので図解で説明したいと思います。
まずは面接前日に最寄駅から蕨入りします。なぜなら蕨に身内がいるからです。
急に都内に行くのはやっぱり不安なのでワンクッション埼玉をはさみました。
湘南新宿ラインによく乗ります。熊谷で乗車率が一気にあがるのよ。
群馬から乗るので乗客が少なく精神的に気が楽でした。
人目を気にしてコソコソ電車で移動したのは初めてです。髪の毛のことになるとどうも弱気になってしまいます。
問題は都内
翌日。ニフティ本社がある西新宿へ向かいます。
昨日はコソコソしたものの難なく電車をクリアできましたが、東京は人が多いので不安に。
今回のルート。東京はやっぱり人が多い!毎回驚きます。
都内に近づくとやはり乗客が多いです。
昼間なのに京浜東北線・山手線は群馬の5倍くらいの乗車率!
乗車とともに「あいてる席はないか?」と人が座席を見るのでひと駅ごとに人と目が合う率が多くなってきました。
端に座っていたので目が合う事が多かったです。
人と目が合う回数が多くなるほど「私の髪の毛を見ているのでは?」という考えが頭の中を占拠していきました。
人混みにはまだ慣れてなかった。
そもそもなぜコンプレックスに感じているのか
気を紛らわすために「そういえば何で私はこんなに髪の毛をコンプレックスに思っているのだろう?」と少し考えることにしました。
学生時代。
当時人気のアイドルの髪はストレート。いかにもなストレートが流行っていた時期で世間はそれが可愛い。という風潮でした。
世間の流行と自分の髪の毛のギャップに戸惑っていたところに「天パ!」といじられた。
クラスにも際立ったくせ毛が居なかったので「何で私だけ髪の毛がうねっているんだ?」とみんなと違う自分にイラ立ち、自分の髪の毛に憎しみが芽生えたのがコンプレックスの始まりです。
髪の毛がうねっている自分が好きになれなかったのです。
中学にあがり、縮毛矯正の事を知って髪の毛を真っ直ぐにしたら自分が好きになって少し自信が出てきた事を思い出しました。
自信からギャルになった時期も。この頃は怖いものなんて無かった。
私は今まで髪の毛がうねっている自分が受け入れられずに縮毛矯正をかけていたと思うと少し泣けてきます。
しかし、原因がわかると少し胸がスッとしました。
レベル3:面接
面接現場にたどり着いたのですが、何故か私の髪の毛がまとまっています。
たどり着くまでにビル風にさらされたのにこのまとまり!
いつもは自由に暴れまわって私を困らせるくせに、くせ毛でいなくてはならないときには素知らぬ顔でまとまってきます。
面接開始です
でも、やはり何も手を加えてない髪の毛で人前に出る事(しかも面接!)に慣れていなくてドキドキします。
今は面接のドキドキの方が強いけど。
会議室で面接です。ガラスの雪の結晶がかわいい。
群馬県高崎から来ました。よろしくおねがいします!
面接担当者は実際にニフティで面接を担当している米田さんです。
だましうちみたいで本当に申し訳ない…。
簡単な経歴・会社にどう貢献してくれるか?本番さながらの面接です。
最後に私の長年の疑問「くせ毛で面接はOKか?」と聞くのが今回の流れ。
髪の毛のことを忘れて本気で質問に答えました。
あとで写真をみたら髪の毛がまとまっていてツッコミをせずにはいられませんでした。
今日の髪の毛いつもよりまとまってるなぁ。
空気を読みやがって!
髪の毛って死んだ細胞って言われてるけど、きみ、意志があるんじゃないの?
面接中、髪の毛の事を忘れています。髪の毛のことより「何かの間違いで受からないかしら」と下心がわいちゃいました。
面接終わりついにあの質問を!
面接が終わり、長年の疑問をぶつける時が来ました。
「私からひとつ質問いいですか?」
「どうぞ」
緊張して立ち上がってしまいました。
「…私、くせ毛なんですけど面接の場でくせ毛ってありでしょうか?」
え?気にしてないって?
なんだ~!よかった!
ここで面接の緊張とありのままの自分を出す恥ずかしさの緊張が一気にほぐれました。
髪の毛より受け答えがちゃんとしているか・履歴書を出す時にふと見えるカバンの中身・髪の毛の色・装飾品を見るとのこと。
面接官は見るところがたくさんあって米田さんの場合、髪の毛はたくさんある項目の1つとしてあまり重要視はしていないそうです。
そして私の髪の毛は気になることでもなかったとか。
長年の疑問が解決!スッキリ!
結論:くせ毛で面接はOKだった!(ニフティの場合)
なんとなくわかっていたのです。髪の毛だけで面接が決まるわけがないって。
でも、誰かに「くせ毛でも大丈夫だよ」って言ってほしかったのかも。
カウンセリングタイムに突入
今回の記事は、くせ毛がコンプレックスでどこまでくせ毛で行けるかがテーマなんです。と打ち明けると「髪の毛?そんなに気にならないですよ」「大丈夫です!」「気にしているのは自分だけかも…!」
と言ってくれて、言われるたびに心が軽くなっていきました。っていうか、涙が出そうでした。
くせ毛のまま談笑出来る日が来るとは。
米田さんは少し髪の毛が広がることについて、撮影をしてくれた安藤さんは髪の毛が真っ直ぐすぎて逆に大変。と打ち明けてくれました。
みんなそれぞれ悩みを持っている事は知っていましたが、自分があえて髪の毛の話を今までしてこなかったので人の悩みを聞く事で心が少し癒やされました。
面接のあと、参加者多数の新年会にこの頭でも気にせず参加出来たので今回の収穫は大きかったです。
見てよ!この笑顔!スッキリしてるじゃないか!
くせ毛、というか自分の問題を克服したので髪の毛のことを考える時間がグッと減りました。
最近の悩みは夜、ドキドキして眠れないことです。今度はこれに悩まされるのだと思います。
今はそのまま出かけてます
これを書くにあたり今までの自分と向き合わなくてはならなかったのでとても心が疲れました。
自分のくせ毛の写真をずっと加工していたので見慣れて「これもありだな」と思えるようになりました。今は普通にくせ毛の頭で出かけています。
コンプレックス克服は見事成功しました。
っていうか、ただ自分に素直になっただけのような気がします。