特集 2017年1月24日

テクニカルイラストレーターが行く、東京オートサロン2017

テクニカルイラストを探しに行きました!
テクニカルイラストを探しに行きました!
私は取扱説明書のイラストを描くテクニカルイラストレーターをしています。
特にバイク・車の細かいイラストを見るのが好きなのですが、日常生活でそれらのイラストを見ることはほぼありません。
私の「バイクと車の細かいイラストが見たい!」を叶えさせてくれるのがオートサロンというわけです。
なぜならブースの説明パネルにテクニカルイラストが用いられている場合があるから。
1987年埼玉生まれの栃木育ち・群馬県在住。
週末は群馬の温泉を巡っています。
漫画やイラストを描いたり、それに付随した講師もたまにしております。(動画インタビュー)

前の記事:続・プロが描く、スーパーマリオの取扱説明書

> 個人サイト Nuki

オートサロンとは?

こんな感じ(個人的なイメージ)
こんな感じ(個人的なイメージ)
オートサロンは毎年開催されているカスタムカーの展示会・即売会という感じです。
同じバイク・車関係のイベント、モーターショーとは違うイベントなんですよ。
モーターショーは各社新商品のお披露目という役割を担っています。

モーターショーは車の魅力を伝える事が多くて私の大好きなテクニカルイラストの説明パネルが多いのですが、オートサロンは即売会要素が強く「胸がときめくイラストパネルに出会えるかどうか…」と不安がよぎりました。

やっぱり車がいっぱいだ!期待大!

オートサロンだけあってフロアは車・部品でいっぱいです。
オートサロンだけあってフロアは車・部品でいっぱいです。
車はたくさんあるのですが、お目当てのテクニカルイラストで描かれている説明パネルがなかなか見つかりません。
見つけた!と思っても、画像だった。という事が結構ありました。
見つけた!と思っても、画像だった。という事が結構ありました。
こういうイラストはやっぱり3Dで作成する方が早いですもんね。

やっとみつけた!これは興奮する!

しばらく線画に見せた画像で一喜一憂していると、ついにわたし的にすごいドストライクなブースが…!
MOTULという会社のブースです。
MOTULという会社のブースです。
見てください!!!
バイクの線画です!
バイクの線画です!
もっと近くで見てください!この表現は人間を超越していますね、ゆえに3Dで作成したものと思います。
3Dデータで作成して線だけを抽出しているのではないでしょうか。
うわぁ!かっこいい!近未来的!
うわぁ!かっこいい!近未来的!
胸がキュンとする説明パネルを見ることができてとっても嬉しい!
だけど職業柄「これ、自分が描いたらどれくらいかかるだろう。単価はいくらだろう」と考えてしまいました。

イラストを用いての説明パネルが少ない印象でした。
説明パネルは少なく、ブースの模様にイラストが少し使われている程度でした。
イラストで機能説明しているコーナーもありましたが、それも少なかったです。
説明パネルが無いかわりに、販売員さんと実物を見ながら機能を紹介してもう機会が多く設けられていました。
少しでもブースに居てもらうためでしょうか。
イラストに実物を載せたもの。これは実機だとできませんよね。
イラストに実物を載せたもの。これは実機だとできませんよね。
オートサロンは初めてなので、いつもどれくらいイラストの説明パネルがあるかわかりません。
時代の流れか3Dを使った説明パネルが多かったです。

このままイラストがなくなってしまうのでしょうか。少し寂しいですが時代の進歩は嬉しくもあります。

もっとオートサロンを楽しもう!

前半は私の趣味・テクニカルイラストを用いたパネル紹介をしましたが、後半はオートサロンの面白かったところ・楽しみ方を紹介します!

車業界も最新テクノロジーを導入して様々なアトラクションを用意しています。
カーナビ・スピーカーの会社がVR体験を開催していました。
VRでカーナビの説明をしてくれるそうです。
VRでカーナビの説明をしてくれるそうです。
自分は運転手という設定で助手席には女性が座っていました。女性がカーナビの機能を説明してくれます。
すごくデートっぽい。よし、いいところを見せてあげよう。
距離的にココらへんに女性がいます。
距離的にココらへんに女性がいます。
しかし、女性が説明するたびに女性を見ていたら「よそ見しすぎですよ」と注意されました。普段、運転していないのがバレてしまいます。

説明は2分ほど。VRだと途中で終われないので足止めに画期的方法だなと思いました。

芸能人が見れるよ!

芸能人がショーをする時間があります。が、みんな車を見に来ているのでそんなに混んでいないのがいいところ。
各ブースで芸能人のトークショーをやっていましたが、観客は芸能人にしては少なめでした。

なんならコンパニオンの方に人がいるくらいです。
きっと芸能人枠は車に興味がない人を連れて行く口実だと思います。
きっと芸能人枠は車に興味がない人を連れて行く口実だと思います。

販売員も見どころです

車のイベントに【コンパニオンとカメラ小僧】というイメージがある人がいるかもしれません。
女性だけではなく、男性モデル・販売員もたまにいます。
女性だけではなく、男性モデル・販売員もたまにいます。
近年では男性モデルの起用や販売員にシュッとした男性が居ることがあり、個人的にはすごく嬉しいのでもっと増えてもいいと思います。
女性をターゲットに入れている会社でしょうか?

キャラクターもいるよ!

車業界にもゆるキャラがいます。これは何をモチーフにしたキャラクターでしょうか。
頭まで入らなかったので難しいかも…!
頭まで入らなかったので難しいかも…!
そう!スパークプラグです!
そう!スパークプラグです!
スパークプラグとは、ガソリンに火花を飛ばして燃料を燃焼させる電子部品です。

今ゆるキャラは飽和状態ですが、ここまで突き抜けたキャラクターはいないと思います。とっても可愛いですね!

色々もらえるよ

ブースに行くだけで会社オリジナルのグッズが貰えます。
ブースに行くだけで会社オリジナルのグッズが貰えます。
パンフレットはもちろん、グッズ・割引券がもらえます。

子どもには子供用のプレゼントがあり、未来の顧客のハートもガッチリつかんでいるなぁ。と思いました。

ブースを見るだけでもう楽しい!

重低音が得意な会社の販売員がホストっぽい販売員だったり、未来っぽい会社のブースにマトリックスのキアヌリーブスみたいな人がいたりとブースを見るだけでも楽しいです。
各ブースでショーが。爆音と共に始まりお祭り騒ぎに。
各ブースでショーが。爆音と共に始まりお祭り騒ぎに。
ブースの配置の仕方・興味をそそるショーの映像など、いかに自社ブースに人を集めるか各社の知恵が見ることが出来て勉強になります。

色々な車もあるよ!

カスタム車を見に行くのがオートサロンの醍醐味です。
運転席に乗ることも出来ますが、外からの視線がものすごい。
コックピット風 コックピット風
ギンギラギン ギンギラギン
外観カスタムの車 外観カスタムの車
内装がコックピット風だったり、フルカーボン・銀色の車体があったり「こんなこともできるの?」と新たな発見やビックリすることがたくさんあります。

でも、公道でこういったカスタム車を見たことがありません。
あったら目立つこと間違いないですが実際、近くに来たらなんとなく怖くて道を譲ってしまいそうです。

オートサロンは車以外でも楽しめた

テクニカルイラストを目的に行ったのですが、工夫を凝らしたカスタム車を見るたびに「車っておもしろいなー!」と引き込まれてしまいました。
VR用の保護マスクが一番おもしろかった
VR用の保護マスクが一番おもしろかった
でも、カスタムをしだしたらキリがなさそうなので見るだけに留めたいです。
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