木～金曜に春一番？ 冬がいったん退散します～あと出し天気予報

雪の予報を毎回ぴったり当てるのは、なかなか難易度が高い。

木曜（9日）は、雨が降ったりやんだりで、一時的に雪が混じるくらいかなぁと思っていた。が、意外と雪の時間が長く、あと1℃ほど気温が低ければ、もっと街が白くなっていた可能性も。けっこうヒヤヒヤものの予報だったが、なんとか大ハズレは回避。

むずかしい予報の峠を越えたと思っていたら、やられたのが金曜（10日）。夕方から、にわか雪があるかな？くらいに見ていたが、午後から、けっこう強めの雪が降ったりやんだりに。ほっそりした雲が通過するはずだったのに、意外と太くしっかりした雲が居座ってしまった。

窓の外を見て、「おぉ、ふぶきだ！」と喜びながら声をあげる人たちの横で、絶句していた金曜日。しばらく雪はナシでけっこうです。

先週の記事で、木曜（9日）の関東は、たいして降らず40％、雨がメイン40％、雪がメイン20％の3択としていた。

関東全体で見たら、雨がメインのところが多く、量としてはたいして降らず、というところが多かった。が、茨城は一部に大雪警報が出るなど、せまい範囲で大雪になったところも。

けっきょく、3択ぜんぶが当たりのような結果に。低気圧が、小さく複数にわかれていたせいで、中途半端な結果になってしまった。

降るなら降るで、ドンとこいやーと言いたいところ。でも、ほんとにドンときたら困るので、聞かなかったことにしてください。

もしこのまま冬が終われば、東京は11月にフライングで降った雪が、いちばん降ったということになる。秋の雪に、冬の雪が負けるのか？ 冬の終わりのタイムリミットが迫るなか、今週は春っぽい日が出てきそうだ。

ここしばらく大雪を降らせた寒気は、今週はじめには去って、木曜（16日）～金曜は、全国的に気温が上昇。九州～関東は、各地で15℃を超えて、20℃近くなるところも。南風がグイグイと吹き込み、冬をけちらす。

パターンとしては、「春一番」が吹いてもおかしくない形だ。

春一番は、関東～九州の地方ごとに気象台が発表する。それぞれの地方ごとに基準があって、全国的にいっせいに吹くことは意外と少ないが、ちゃんと風が強まれば、どこかの地方では発表されるはず。関東だと、今回は半々くらいの確率か。

結果は来週の記事で！

ちなみに、春一番が吹いたあとは、必ず反動がやってくる。週末には、また冬の寒さが戻ってくるので、ご用心。木曜・金曜に春の陽気で浮かれている人がいたら、ボソッと教えてあげてください。

気象庁は、毎月、予報の検証をしてホームページでも発表しています。それだと、2016年は、全国平均で7日先の予想と実際の誤差は、最低気温が1.8℃、最高気温は2.3℃でした。

出した予報は検証して、発表する、この姿勢はいいですよね。ただ、サイトのちょっと分かりにくいところにあるのが、素直な気持ちを表していると感じるのは、僕だけでしょうか。

この連載でも、「今週末は20℃超え！」とか書いたときは、翌週にどうだったか検証していますが、今後も振り返っていきますね。

予報の振り返りって、民間でやってるところは、あまりないんですよね。日常的に振り返ってるのって、毎週月曜に連載しているある予報士さん以外、なかなかないんですよ。みんな自信がな…ではなく、忙しいんだと思います！

先週の問題は、こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします！

追加のヒントは、「低気圧にも注目」です。

解答はこちらから↓