みなさんは沖縄本島北部、名護市の山の中にある「ゴーヤーパーク」を訪れたことはあるでしょうか?
入場無料
ミサイルみたいなゴーヤーが迎えてくれる
ゴーヤーパークはその名の通り、さまざまなゴーヤーが見学できる施設です。
先日ここを訪れた際に「原種のゴーヤー」なるものをわけていただいたので、原種のゴーヤーでゴーヤーチャンプルーを作って食べてみよう、という試みです。
でもその前に、ゴーヤーをいただいたお礼にまずはゴーヤーパークの紹介をさせてください。
ゴーヤーパークはこんなところ
ゴーヤーパークは水耕栽培でゴーヤーを育てている施設。ゴーヤーの他にも食用ヘチマやパパイヤなどがわさわさとなっていました。
水と肥料だけでゴーヤーって育つんですね。最先端科学なのか。
白いゴーヤー
丸いゴーヤー
長いゴーヤー
お土産コーナーもゴーヤーづくし。
一時期、爆発的な人気を博した
あのゴーヤーマンだって、ここにはあたり前にいます。
なにしろゴーヤーだけでひとつの施設を作ってしまったんですもの、あっぱれあっぱれです。
原種のゴーヤー
さて、そんなゴーヤーパークのゴーヤーたちの中で、ひときわかわいい存在。
それが原種のゴーヤーです。
ほら、これこれ。葉っぱに紛れて分からないぐらいの本当に小さな可愛い実です。
……ああ、この原種のゴーヤーってどんな味なんだろう。
かわいいと眺めつつもフツフツと湧き上がる欲求。
近くでゴーヤーの手入れをしていたおじさんにダメ元で交渉してみました。
わたし「原種のゴーヤーを少し分けていただくことはできますか?」
おじさん「いやいや、ここはゴーヤーを見せる施設で、収穫したり食べたりはできないんですよ」
わたし「そ、そこをなんとか!」
おじさん「でも原種のゴーヤーは現代のゴーヤーみたいに苦くもないし、美味しくもないんですよ」
わたし「(余計食べてみたい!)……そこをなんとか!なんとか!実はわたしサイトをやっていて……」
おじさん「でも他所で植えられたら困るし……」
わたし「じゃあ、ここで食べます!」
おじさん「……。分かったよ」
原種のゴーヤーゲットだぜ!
半ば無理やりでしたが、今回だけ特別だよ!ということで原種のゴーヤーを分けていただきました。
もうここで食べなくても、持って帰っていいよというお慈悲付きで。神様でしょうか。
ありがとうございます!ありがとうございます!
原種のゴーヤーと現代のゴーヤーを比べてみよう
ということで事務所に持って帰ってきました。
左側が小さめサイズの普通のゴーヤー、右側が原種のゴーヤー。
表面にゴーヤー特有のブツブツがあるのは同じですが、比べてみたら原種のゴーヤーは丸くて小さく、色も薄いことがわかりますね。
しかし切ってみると、原種のゴーヤーもわりとゴーヤー。
いや、そもそもゴーヤーなんですが。
ゴーヤーのワタはスプーンで取りますが、原種のゴーヤーはワタがほとんどなく、びっしりと種が詰まっていて固く取り除くのが大変でした。
切るとまさにゴーヤーそのもの。
いや、だからゴーヤーなんですが。
現代のゴーヤーと原種のゴーヤー。
並べてみると原種のゴーヤーは赤ちゃんみたいでかわいいですね。
現代のゴーヤー
苦い!
原種のゴーヤー
え。味がしません。
かすかに苦いですが、ほとんど無味。青臭さはあるものの、シャクシャクとした食感だけの野菜を食べている感じです。
現代のゴーヤーをゴーヤーチャンプルーに
原種のゴーヤをゴーヤーチャンプルーに
アップにするとどちらもゴーヤーチャンプルーですが、原種のゴーヤーは小さいのでこびと用みたいです。
では、食べてみます。
現代のゴーヤーのゴーヤーチャンプルー
まぁ、普通にゴーヤーチャンプルーの味です。
苦くておいしい。
原種のゴーヤーのゴーヤーチャンプルー
やっぱり味がしない。
ポークと豆腐の炒め物の中に、シャクシャクとした何かが紛れているような食べ物でした。
……。
ということで、もらっておいてなんですが、原種のゴーヤーは無味。
シャクシャクとした食感はゴーヤーそのものでしたが、苦さはほとんどありませんでした。
現代のゴーヤーがどのようにして苦さを身にまとったのかはわかりませんが、ゴーヤーにもきっといろいろあったのでしょうね。
これからはゴーヤーの苦みを感じるたびにその進化に思いを馳せてしまいそうです。
おしまい。