1週間を振り返る(東京都心周辺)
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
先週は、ノーマークの雨にやられました
土曜(5日)は、朝起きると、窓にたくさんの水滴。一瞬なにが起こったか分からず、「ここはどこ?私はだれ?」状態。
セミのおしっこ!?と、ありえない想像をふくらませて、現実逃避をしたが、明らかにセミが鳴かない寒さを感じ、現実に戻される。
降るのは千葉だけだと見ていた雨雲が、予測より大きくて、西へ広がってしまった。
水曜(2日)の雨は、もっとノーマーク。
雲はうすっぺらく、すき間もけっこうあると読んでいたのに、結果は雨が降りそうなダークな空。
降るなよー、持ちこたえろとー、と念じるように過ごすも、午後から落ちてくる雨。夕方以降は、しっかり降りに。
上空で、湿気を運ぶ南風が吹くことを、読み切れなかったのが敗因。
とうぜん、自分も傘を持ってなく、電車を降りてからは、人に顔を見られないよう下を向いてダッシュで帰宅。ストイックに鍛える感を出して走ってみたが…ごまかすのは無理か。
ノーマークの雨に降られることが多いと、いっぱいダッシュしてやせるかな? 心労でもっとやせそうだけど。
北では雪がけっこう降るようになってきました
ちょっと前まで暑いくらい日もあったのに、11月は一気に冬っぽくなってきた。
とくに北海道には、寒気が次々とやってきていて、雪がしっかりと積もっているところもある。
北海道では一部で、11月上旬としては44年ぶりの大雪になったというニュースも。
うん?ちょっと待った。
これ、「11月として」なら、まぁ分かるけど、「上旬として」とか、時間を短くするほど、対象は少なくなるわけで、記録は生まれやすくなる。
昔は、調べるのがたいへんだったので、わざわざ無理して作ってまでニュースにしようと思わなかったが、今はネット上の情報が充実して、簡単に調べられるようになった。
そのうち、「11月5日としては観測史上最高気温」とか、日ごとにしぼって、記録を強引に作る人が出てくる気がする。
雪が早いのを強調するのは分かるけど、そこまで無理して作らなくてもいいんじゃないの?
とか言って、自分が言ったり書いたりしてたら、ごめんなさい!
【今週のみこみ】水曜~木曜に木枯らし1号が吹いて、新潟でも初雪?
今年の冬は、立ち上がりから、どんどん攻めてくる。
今週は、寒気がさらに南下して、水曜(9日)~木曜は、新潟あたりでも初雪の可能性がある。
もちろん、全国的に冷え込むし、いっそう寒々しい気温に。
この寒気が勢いよく流れ込むタイミング、つまり、北風が強まるタイミングで、東京では「木枯らし1号」の発表となるかもしれない。
上空の寒気の予測。-6℃が平地でも雪を降らせる目安。
「木枯らし1号」が発表されるには、気圧配置や風速などクリアしなくてはいけない条件がいろいろとあるが、今回は、風速さえ基準の8m/sを超えれば発表されるだろう。
木枯らし1号は吹くのか?結果は来週の記事で!
ちなみに、風速が超えていなくても、「木枯らし1号」が発表される年がある。基準はあっても、けっこうあいまい。
最後は、気象庁の担当者の気持ちと、世間の雰囲気で決まる?
今週の格言
『「木枯らし1号」が発表されるには基準をクリアする必要がある。
でも、人が「えい!」と発表を決める年もある。』
よく天気予報で「都心」という言葉が出てきますが、天気予報における「都心」の定義はどのあたりまでですか?
気象庁の使う天気予報用語では、「都心」という言葉の定義はないんですね。
民間の気象予報士が、イメージしてもらいやすいように「都心」という言葉を使っています。
僕の場合は、東京23区のイメージで使っていますが、おそらく、これは人によっても変わるところなので、う~ん、天気予報業界の反省点ですね。
ちなみに、気象庁は「沿岸部」という言葉を使っていますが、具体的にどの市区町村ですか?と聞いたら、海に接している市区町村…か…な…みたいな反応をもらったことがありました。
「なんとなく」というのは、昔からつづく天気予報の悪いクセかも。
でも、そういや僕も、「都心〝周辺”」という言葉を使って、なんとなくボヤかしてることがあるかも。これが気象予報士のDNAなのか!?
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「等圧線で風の向きを考えると…。北風ではないですよね。」です。
解答はこちらから↓
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