看板部門
看板にある変な日本語のいいところは遠方からも見えるところだ。日本語が変なのに文字が大きく、威風堂々とする様は、「間違いなんて気にするな!どーんといけ!」というメッセージを与えてくれる。
中国の住宅地で見かけた「つていない」
タイでみつけた「実質のタイの食糧」
の部門
ひらがな50音オールスターの中でもマリオやドラえもんクラスの著名字が「の」だ。世界でかなり「の」は見かける。
オリンピックで「の」の人文字をやってもいいくらいだ。「の」の形の絶妙さについて科学解析した記事を望む。
中国のコンビニでみつけた「ご飯の団」
タイでみかけた「日本の丼」
手書き日本語部門
パソコンがこれだけ普及した今でも、手書きの変な日本語が健在。しかも日本人にはイメージできない書き方が目立つ。型にはまった生き方でいいのか…型にはまらない日本語は語りかける。
中国のホテルで。「直ぐ掃除して下さい」
タイ。「ようこそマッサージ」だが 「マッサージ」は「Zシサージ」と読まざるをえない。
おつまみ部門
一番身近な変な日本語はおつまみ系。個人商店やコンビニやスーパーに行くと無数のおかしやおつまみの中に変な日本語がまざる。変な日本語ハンターはここで化石発掘員のような気の遠くなる作業を行うのだ。
中国。USAアピールなのに、日本語を盛る。 何を考えているかわからないあたりがいい。ふゐつとやわちか。
タイ。東京でいえば井の頭線のようなぎょうざだ。 「ぎょざう」といいかねない
中国。「よりずぐるしざい」資材なのか。
タイ。「スーパーイチゴオーレ」 「スノパノイチゴオノレ」と読みたい。おのれ。
ぽい文章部門
単語単体だとおかしな日本語に見えるが、文章にすると不思議と変な日本語でも日本語っぽく見えるものがある。英語の発音が苦手でも文章で話せばなんとか通じちゃうのと同じ論理だろうか。
「目の感想に対し」「静電気を除去する」「楽しい夢見る」 繋がっていそうで繋がってはいない。
タイ「かかし すぐおいしい 日本式」。 「すぐおいしい すごくおいしい」というCMがあった。
中国の空港で「買い三ひとつだ」。空港でも強気だ。
「スティックビスケットとうもろこし」、「バターフレーバーを」。 「バターフレーバーを」は高級料理店でありそう
日本語の店部門
日本の100円ショップのような安価な雑貨がアジアで人気だ。日本なのが大事なのか、変な日本語の店をけっこうみる。
中国「カイテキ」
タイ「おげんき」
寿司部門
変な日本語率が最も多いのは世界にひろがる寿司の店。天ぷらも鍋も弁当も食べられる総合的な店ではそこにまで変な日本語が混ざる。変な日本語の総合商社や!
中国。右下の「生意気な天を突く」を推したい。
「内容が豊富でなんでもある」「蝶マの恋ロール」 蝶マってなんだ。
「すいません!内容が豊富でなんでもあるください!」
タイ。寿司屋「ヨーロッパのゴルフ。」 根本的によくわからなくて尊敬しかできない。 僕のなかでの歴代ナンバー1だ。
変な日本語を世界の平和の祭典に
試しに変な日本語で中国とタイとの世界大会を勝手にやったが、そこには戦争にありがちな残虐性や破壊性はなく、技能点やインパクトでの比較に徹した結果となった。
変な日本語のラブ&ピース。オリンピック・パラリンピックにあるような平和の祭典であった。
ねがわくば他の国でも変な日本語が広がり、変な日本語世界大会が勝手に開けられればと思う。
しばらくしたらゴルフ寿司になってた。