ダイソーで洋服を揃えてみる
みんな大好き100円ショップのダイソー。
僕が中学生のときに、地元に初めてダイソーができたときは衝撃を受けた。「こんなに100円で買えるものがたくさんあるのか!!」と。
地元のダイソーに足蹴なく通ったのは懐かしき思ひで。
そんなダイソーで「かっこよく洋服を揃えたい」と思った。なぜならダイソーに不可能はないと信じているから。
今回は下記のように自分ルールを作ってやることにした。
とにかく「カッコよく着こなす」ことが今回の肝
そもそもダイソーに洋服が売っている記憶も定かではない。「売っていた気がする」程度の知識で今回の企画を始めてしまった。売っていなかったらどうしよう、、、
兎にも角にもとりあえずダイソーに行ってみることにした。
ダイソー・ギガ船橋店に行ってみた
「船橋にあるダイソーは日本一でかい」という噂を聞いた。せっかくダイソーの企画をやるのだから「日本一」に行ってみることにした。
日本一のダイソーは店名も「ダイソー・ギガ船橋」というなんとも中二病心をくすぐるかっこよさ。
次からやる仮面ライダーシリーズの名称が「ダイソー・ギガ」でも信じるレベルにかっこいい。
船橋に行ってダイソーを見てとにかく驚いた。駅を降りて少し歩くと、どこにダイソーがあるのかすぐにわかるくらい巨大だったからである。
なんと7階建てのビル一軒がまるごとダイソーなのである。ビルのワンフロアがダイソーとかそういうレベルではない。さすがギガ。もはやダイソー・テラと呼びたい。
想像の20倍は大きかった。このビルすべてダイソー。
1階から7階まですべてがダイソー。信じられないくらい広い。
一日中ここで遊べる。
化粧品コーナーもかっこいい。一瞬「あれ?ここ高島屋だっけ?」って勘違いしそうになる。
とにかく広くて面白い。もうダイソー・ギガ船橋だけで記事が書きたい。ここに住みたい!!
と興奮していたのだが、今回の企画を根本から揺るがす想定外の問題が発生した。
なんとダイソーにはズボンが売っていなかったのである。
これは困った。レインコートの透け透けズボンでやることも出来そうだけど、デイリーポータルZは下ネタを書く雰囲気じゃないし。困った、、、
何も思いつかなかったので、デイリーポータルZの編集長である林さんに相談したところ、
「カッコイイというテーマであれば、ダイソーの布でズボンを作ってもらうのはどう?」
という提案をしていただいた。
さすがデイリーポータルZの編集長。発想がダイソーで売っている「やわらか保冷剤」くらい柔軟である。
ということで、シャツや小物、ズボン用の布きれを購入して日本一のダイソーをあとにした。
ダイソー・ギガには絶対にまた来よう。楽しすぎたから、今度は3時間くらいかけてお店をゆっくり回ろう。
ズボンを作ろう
ズボンを作らないといけない。しかし当然僕にズボン作りの技術があるわけはない。
困ったときの親頼みということで、megaya家のネットワークを使ってズボンが作れる親族をあたってみた。
すると、「叔母の手先が器用なので、なんとか出来るかもしれない」という情報を得たのでお願いすることにした。
布はもちろん、糸やパンツのヒモに至るまですべてダイソーのものを使用。
頼んでみたものの「ズボン作りなんてしたことがないけど、とりあえずやってみる」と叔母に言われた。
僕はズボンのクオリティにはまったく期待しないことにした。「履ければなんでも良いか、ボロボロのズボンの方が記事的に笑えるかもしれないし。」と気長に待つことにした。
しかし、叔母がズボンを作成する過程を見にいって、僕は愕然とした。
しっかりと図面をひいて、、、
ミシンを使って、、、
想像以上に完成度が高いズボンが完成!!
クオリティ高い!!メルカリで出品したら速攻で売れそう。しかもボーダーを縦横あえて変えるというオサレ仕様。
しかも、このズボンを作るために休日を削って10時間にも及んで作業をしてもらった。しかもズボンは1枚だけでなく、2枚も作ってもらえた。
うう、、、ありがたい。
申し訳なかったので、叔母にはお礼にパピコを買ってあげた。
Tシャツを作ろう
ズボンの他にもう一点問題があった。Tシャツも売っていたのだが、無地の白Tシャツしかなかった。
これでは服装にバリエーションが生まれない。ということでTシャツに柄をつけることにした。
と言っても、デザインの技術も僕にはないのでスプレーで簡単に作ることにした。
やることは簡単で、Tシャツにシールを貼って、その上からスプレーをかけるだけ。
壁とかに貼るおしゃれなシールを買う。
シールをTシャツに貼り付ける
シールの上からスプレーを適当に吹きかける
シールをはがすとそれっぽくなる!!
すごく簡単にそれっぽいTシャツができる!!
ただスプレーやっているときに、頭いたくなって一酸化炭素中毒になりかけた。もしもこれをやりたい人がいたら、常に死と隣合わせだということを意識して、決死の覚悟でTシャツを作って欲しい。
洋服が揃った!
Tシャツが2枚。Yシャツが2枚。
作ってもらったズボンが2枚。
小物類も合わせるとアイテム数もけっこうある。ただこれだけ揃えても5000円には程遠い金額。さすがダイソー。
ということで洋服は出揃った。いよいよダイソーの洋服をかっこよく着こなしていく。
今回は「カッコよく」がテーマなので、ファッション雑誌によくある「1週間コーデ」風にモデルっぽく写真も用意した。
ダイソーで1週間コーディネート
Megaya’s non no創刊。
縦ストライプ青シャツのオールドスタイルが今季の流行
軽めな印象の白パンツに、爽やかな青ストライプシャツをのせて夏らしさを演出。ウェリントン型の眼鏡をかけると、はずし感もでてgood。
青ストライプシャツ: 700円
白パンツ:500円(布代)
眼鏡:100円
サンダル:150円
夏はやっぱり白Tシャツがマスト
シンプルながらもしっかりとした作りはダイソーの白Tシャツならでは。ボーダーのパンツは一枚持っていたいアイテムだ。
白Tシャツ: 100円
ボーダーパンツ:400円(布代)
サングラス:100円
クロックス(サンダル):250円
シンプルさの中に光る、色の調和。
赤+青ボーダーはパリでも流行した着こなし。色合いが難しいように感じるが、トラディショナルなスタイルなので間違いない。
デザインTシャツ: 200円(Tシャツ+スプレー)
ボーダーパンツ:400円(布代)
サングラス:100円
差し色はさり気なく、バッグで爽やかな緑色をアピール
トップスをシャツにして、インナーに差し色で赤をチョイス。色味が足りないときは、バッグや靴などの小物で補うと一段オシャレに。
デザインTシャツ: 200円(Tシャツ+スプレー)
半袖Yシャツ:700円
白パンツ:500円(布代)
エコバッグ:100円
サンダル:150円
白を基調としたトーンonトーンの着こなしで攻める。
配色が難しい場合は、同系色でトーンを変えるのが正解。トップスを明るくするとコントラストも生えてより良い。
白Tシャツ: 100円
ストール:100円
眼鏡:100円
ボーダーパンツ:400円(布代)
サンダル:150円
(ちなみに読んでいる本もダイソーで購入)
白シャツで物足りないときは小物で差をつけろ!
ストールを使用すると一気に抜け感がでる。フォーマルにも使いこなせるのでこの夏はマストバイ。
白Tシャツ: 100円
ストール:100円
ボーダーパンツ:400円(布代)
サンダル:150円
ビジネスカジュアルコーディネートの基本はパンツの抜け感が鍵
ビジネスカジュアルの鍵はあえてハーフパンツを選択すること。一見アンバランスに見えるが、その外しが肝。パンツをフォーマルにした場合はネクタイを遊ばせるなど工夫しよう。
半袖白Yシャツ: 700円
ボーダーパンツ:400円(布代)
眼鏡:100円
ネクタイ:100円
ダイソーで洋服を揃えるってことを思いついたとき、めちゃくちゃ簡単にやれると思ったけど、やってみたら予想以上に大変だった。
なにより大変だったのが、ファッションの用語がわからないこと。
普段ファッション雑誌を読まないから、Men’s non noやFINE BOYSといったメンズ向けのものを必死に読んだ。あとネットで必死に調べた。
Men’s non noの表紙はやっぱりカッコイイ。真似しようと思ってやったけど、配色やフォントなどのセンスが段違いにすごい。
分かっていると思うけど、今回グダグダと書いてあるファッション知識はすごく適当です。
赤+青ボーダーがパリで流行っているわけがない。
それにしてもダイソーで遊ぶのは楽しい。ズボンがないのは計算違いだったけど、結果的に自分なりにはカッコよく出来たと思う。
小さいこだわりだけど、履いているパンツや靴下、小物類もすべてダイソーで揃えた。本当にダイソーってなんでもある。
あと渋谷の駅から離れた路地裏で写真を撮っていたのだけど、洋服を選んでいる姿は完全にゴミ漁りの不審者だった。
通りすぎていく人にめちゃくちゃ見られた。次はもっと人気のないところでやろう。