特集 2016年8月20日

壁絵でも中国とインドは真反対だった

海外の壁絵というと幼稚園や小学校は定番。でもそれ以外にも壁絵はあり壁絵にはお国柄が出る…らしい。
海外の壁絵というと幼稚園や小学校は定番。でもそれ以外にも壁絵はあり壁絵にはお国柄が出る…らしい。
中国とインドの街には壁絵がいろんなところで描かれている。

旅行に行くと、どうしても人とか景色を広く見てしまうように思える。でもって細かいところに注目するというのは難しい。

でもふと壁に目がとまり見てみると壁絵がいろんなところにあって面白く、しかも中国とインドで描かれていることが違うようなそんな気がした。

撮って整理したらやっぱり180度くらい違う気がした。
変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

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中国は国の目標・国の未来

中国の壁絵はプロパガンダ。中国政府はすごいぞーといった標語とか、理想の暮らしはこうだ、とか、自然とか家族とかを大切にしようとかいったことが描かれている。

綺麗な字で書かれた文言はおきまりのものだけど、描かれている絵は雑だけどフリーダム。

壁といっても塀にかかれているのが特徴だ。
中国の壁絵は、長く続く壁にずーっと描かれがち。
中国の壁絵は、長く続く壁にずーっと描かれがち。
政府のプロパガンダなどをいろんなフォントを織り交ぜるのが特徴。
政府のプロパガンダなどをいろんなフォントを織り交ぜるのが特徴。
筆のような字をペンキで再現しててすごい。
筆のような字をペンキで再現しててすごい。
壁への字はすごいけど、壁の絵は素人っぽい。だがそれがいい。
壁への字はすごいけど、壁の絵は素人っぽい。だがそれがいい。
プロパガンダの文言は統一されているのに、「よりよい生活」系の絵はなぜか統一感がなくフリーダム
プロパガンダの文言は統一されているのに、「よりよい生活」系の絵はなぜか統一感がなくフリーダム
震災後で救助する絵ではなく、その後ろでリーダーがインタビューされる絵。庶民にも浸透する価値観。
震災後で救助する絵ではなく、その後ろでリーダーがインタビューされる絵。庶民にも浸透する価値観。
現代中国の煩悩地獄絵図といおうか。札束から不動産から女性・タバコまでなんでもござれ。
現代中国の煩悩地獄絵図といおうか。札束から不動産から女性・タバコまでなんでもござれ。
札束も不動産も、中国と香港とアメリカばかり。絵師にとっては日本は腐敗役人の投資先ではないらしい。
札束も不動産も、中国と香港とアメリカばかり。絵師にとっては日本は腐敗役人の投資先ではないらしい。
判をおしたような広告もある。これから見せるインドもあるけど、ブランドロゴだったりして違う。
判をおしたような広告もある。これから見せるインドもあるけど、ブランドロゴだったりして違う。

インドは広告イラスト

インドはいつも人がかまってくれて面白くて 外の細かい景色がないがしろになりがち。
インドはいつも人がかまってくれて面白くて 外の細かい景色がないがしろになりがち。
インドの壁絵は広告。

プロパガンダとか関係なく、企業の広告が描かれている。生活向上とかそういうのは描かれていない。

壁絵職人がいるのか、結構クオリティが高い。雑すぎる作品は少ないのではなかろうか。

塀に描かれたモノもあるが、家の壁にダイナミックに描かれているのが特徴だ。
目力強いインド人の写真ばかりに目がいきそうだけど
目力強いインド人の写真ばかりに目がいきそうだけど
実はストリートアートもあるインド。中国にはない色遣い。
実はストリートアートもあるインド。中国にはない色遣い。
主な壁絵は広告のイラストばかり。印刷物でなく絵なので暖かみがある。
主な壁絵は広告のイラストばかり。印刷物でなく絵なので暖かみがある。
ブランドの広告もペンキで超でかく
ブランドの広告もペンキで超でかく
塀ではなく、家そのものにがっつり絵を描く
塀ではなく、家そのものにがっつり絵を描く
時間がたった広告は色あせていき味が出る
時間がたった広告は色あせていき味が出る
街で見つけて驚いたのがこれ
街で見つけて驚いたのがこれ
出光!日本語使いが皆無なところでちゃんと描かれているんだから不思議な気持ち
出光!日本語使いが皆無なところでちゃんと描かれているんだから不思議な気持ち

冷静に見返す

中国のプロパガンダなんてみないよ、と思うかもしれない。インド人が広告の壁絵を見ているなら、中国人だってプロパガンダを見ていてなんら不思議ではない。

たとえば日本の商店街に壁絵を描くとして、人が見るのか見ないのか、量極端な中国とインドの例を見ながら考えると客観的に見えるかもしれない。

どこだから壁の絵はダメで、どこだから壁の絵はセーフとか、そんなのは思い込みだ。壁の絵はどこの国でも壁の絵なのだ。
どこの国でもにわとりといったら、太陽がバックでドーン!の不思議
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