これがゴジラのコスプレだ
出来上がったのがこちらだ。早速ご覧頂きたい。
北上するゴジラ
南下するゴジラ
全体的に人間丸出しなので、一体どこがゴジラなのかと思われるかもしれない。だがこれはこれであっているのだ。
知られている通り『シン・ゴジラ』に登場するゴジラは、
CGなのだそうだ。そしてそのCGゴジラの動きはモーションキャプチャーによってつけられた。(演者は野村萬斎さんだそうである。)
つまり、今僕がしているのはそのコスプレである。もはやゴジラのコスプレというよりは、ゴジラを演じる野村萬斎さんのコスプレな気もする。とは言えゴジラはゴジラである。事情を知ってる人はきっとゴジラだと思ってくれると信じるほかない。
GANTZじゃないよ
作り方
これで終わりではあるのだが、もしかするとこのコスプレをやりたいという奇特な方がいらっしゃるかもしれないので作り方を説明したい。1時間くらいで作れるので大急ぎでやればコミケも間に合う。
タイトルに示した通り、材料はだいたい100円ショップで買うことができるので1000円以下になるはずだ。服は予算に入っていないけど、なんとかして欲しい。
まず厚紙で背びれを適当に作る。手のひらサイズで20枚程度あるとかっこつくと思う。
ダンボールに黒い模造紙を重ねたもので、板と筒を作る。そこに背びれを貼っていく。
しっぽと背中部分が完成。大人が作る工作じゃないかもしれない。
ゴジラの刺身みたいなものができた。
続いてはマスク。これは動物のお面を黒くして作ることにする。つい真っ黒だからといってゴリラのお面を買うと、ゴリラのコスプレになってしまうので注意が必要だ。
顔が細長いのがキリンしかなかったのでキリンのお面を買った
ゴムっぽい皮膚感がいいと思うので、ビニールテープを貼って黒くした
口を切ってあける。あらー……。
口を開いた瞬間、かるく絶句してしまった。ボンデージのクマだ。
しかし、これ以上どうしようもないのでいいことにする。(どうせCGで合成するのだ。)これでお面は完成。
最後に一番大事なモーションキャプチャーのマーカーをつける。これも100円ショップの手芸コーナーで見つけた。
本来の用途がわからないけど、こういうものが売られていて助かった。
本物の画像を確認すると、関節のあたりにマーカーはあるようだ。肘や肩などに両面テープで貼り付けていく。
ある程度の数は付けたほうがいいと思われるが、最終的に動きを読み取るためのカメラもコンピューターもないので、マーカーは本人が満足する程度に付けてもらいたい。
最後に各パーツをテープでつけて、お面をかぶると完成である。
以上、シン・ゴジラ(野村萬斎)のコスプレをしたい人向けの説明であった。今回はやらなかったが、尻尾の先に紐で重りを付けると、より本物っぽくなるだろう。
ゴジラ、新宿に現る
さて、これでゴジラのコスプレはできましたと無理に言い張るわけだが、最後にもう一度ゴジラごっこをして終わりたい。
合成は心の目で行ってください
絶対ばかだと思われてる
哲学者のトマス・ホッブズは海の怪獣リヴァイアサンを国家の比喩として用いた。では今回のゴジラは……
みたいなことを言って賢くみられたい
室内をうろうろしているだけだとつまらないものである。一体どんな気持ちでいたらいいのかわからず心細かった。合成前のモーションアクターもこのくらい不安なのかもしれない。
では街の様子を合成して、より巨大怪獣っぽくなってみよう。
街を合成した画像はこうなる
もっと前傾姿勢にしたほうがよかったか
以上である。
少々考え過ぎなコスプレになってしまったのが反省点だ。
モーションアクターになるなら今だ!と思った
実はモーションアクターのコスプレというのは前々からやってみたいと思っていたのだが、冗談にしてはいまいち伝わりづらいというのがネックだった。
今回の映画はゴジラがCGだと聞いて、それはちょうどいいとやってみることにしたのである。ご覧のとおり、実際やってみたところでやはり伝わりづらい感は否めない。