パイナップル、そのまま食べても美味いのに、料理に対する可能性まで持ってる。すごい果物だ。
一玉300円ぐらいで安いのに、こんなに楽しめる。
果物が料理に入るのを嫌がるコンサバな人もいるだろうが、試してみて万が一にも美味かったら、儲けものじゃないか。
一玉300円ぐらいで安いのに、こんなに楽しめる。
果物が料理に入るのを嫌がるコンサバな人もいるだろうが、試してみて万が一にも美味かったら、儲けものじゃないか。
夏はハワイアンだろう
さて、早速調理にかかろう。
パイナップルはカットパインや缶詰を使うという手もあるが、やはり丸ままを自分で切って食うのが一番美味い。
パイナップルはカットパインや缶詰を使うという手もあるが、やはり丸ままを自分で切って食うのが一番美味い。
「ハワイアン気分で調理スタート」的な写真を…と思ったが、ハワイアン気分ってどんな表情で写真に写ったらいいのか。
上の写真で僕が右手に持っているのが、パインにハマってから導入したパイン切り器だ。
パイン切り器をねじ込む。ザクザク切れる感触が快感。
この道具を、葉っぱを切り落としたパインに突き刺してグリッと回しながらねじ込んでいくと…
パイン好きならこの写真だけでテンション上がる。
固い皮が剥けて芯も取れ、あとはもう美味しくいただくだけ状態のパインが、らせん状にメリメリと出てくるのだ。
一言でいうと「うひゃー」な楽しさなので、パイン好きの人はパイン切り器買って好きなだけメリメリするといい。
一言でいうと「うひゃー」な楽しさなので、パイン好きの人はパイン切り器買って好きなだけメリメリするといい。
ハワイアン和定食への挑戦
さて、新鮮なパインを切ったら、あとはもう手当たり次第に料理に投げ込んでいくだけだ。
ということで、完成したハワイアンメニューが、こちら。
ということで、完成したハワイアンメニューが、こちら。
夏のハワイアン和定食。アロハ。
上段左から『ハワイアン小松菜のおひたし』、『ハワイアンおすまし』、下段左が『ハワイアン肉じゃが』で、最後が『ハワイアンちらし寿司』だ。
さっき、手当たり次第に…と言ってみたが、それなりに「美味くなるんじゃないか」という勝算をもって臨んだメニューである。
さっき、手当たり次第に…と言ってみたが、それなりに「美味くなるんじゃないか」という勝算をもって臨んだメニューである。
ハワイアンおすまし。ビジュアル的には一番ヤバそう。
まずは、汁物。
カツオ節と昆布の吸い地にパインを入れて、軽く温めたものだ。
ハワイアン和食の可能性を、まずはこの辺りから検証してみたい。
カツオ節と昆布の吸い地にパインを入れて、軽く温めたものだ。
ハワイアン和食の可能性を、まずはこの辺りから検証してみたい。
うん、難易度高いな。
いつものすまし汁の、ちょっと遠い方からほのかにパインの香りがふわっとしてくるような感じ。
夏の夕暮れに縁側でうちわ片手にボーッとしてたら、遠くからウクレレがかすかに聞こえてくるような。そんなハワイ味だ。
そこまでは全然いいんだけど、パイン本体をかじると駄目かもしれない。
パインの香りと甘酸っぱさが、カツオ節の生臭さを強調してしまうのだ。カツオ節とパイン、合わないな。
夏の夕暮れに縁側でうちわ片手にボーッとしてたら、遠くからウクレレがかすかに聞こえてくるような。そんなハワイ味だ。
そこまでは全然いいんだけど、パイン本体をかじると駄目かもしれない。
パインの香りと甘酸っぱさが、カツオ節の生臭さを強調してしまうのだ。カツオ節とパイン、合わないな。
ハワイアンのおひたし。言ってるそばからカツオ節をかけてしまってる。
つづいては、小松菜とパインのハワイアンおひたしである。
小松菜はクセがなく、さらにパイナップルと合わせてスムージーになったりするぐらいだ。相性も悪くないのではないか。
あと、おすましの味を確認する前にカツオ節をかけてしまったことに関しては、後ほど謝罪する予定だ。
小松菜はクセがなく、さらにパイナップルと合わせてスムージーになったりするぐらいだ。相性も悪くないのではないか。
あと、おすましの味を確認する前にカツオ節をかけてしまったことに関しては、後ほど謝罪する予定だ。
調味料もオリジナルで作成。
小松菜のおひたし、本来はぽん酢しょうゆでさっぱりといただくところだが、
今回はそこもハワイアンにこだわりたい。
パインを切った時に溢れてきた果汁をとってあったので、そこに醤油とちょっとレモン汁を加えた『ぱん酢醤油』を作ってみた。
今回はそこもハワイアンにこだわりたい。
パインを切った時に溢れてきた果汁をとってあったので、そこに醤油とちょっとレモン汁を加えた『ぱん酢醤油』を作ってみた。
よかった、これ悪くない。カツオ節以外は。
おひたし、これは概ね成功だろう。
思いつきで作ってみたぱん酢しょうゆが、香り・味ともに想像以上にいい仕事をしている。カツオ節のかかったとこ以外は。
また、小松菜のちょっとした青臭さがうまくパインの甘味を受け止めているようにも思う。うん、いいハワイだ。カツオ節のかかったとこ以外は。
久しぶりに、料理は味見が大事だなと痛感した。申し訳ない。
思いつきで作ってみたぱん酢しょうゆが、香り・味ともに想像以上にいい仕事をしている。カツオ節のかかったとこ以外は。
また、小松菜のちょっとした青臭さがうまくパインの甘味を受け止めているようにも思う。うん、いいハワイだ。カツオ節のかかったとこ以外は。
久しぶりに、料理は味見が大事だなと痛感した。申し訳ない。
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ハワイアン肉じゃがは暗い味がする
さて、三品目はメインディッシュのハワイアン肉じゃがだ。
乱切りにしたパインを煮込んであるのだが、見た目的にじゃがいもと混じってハワイアン感が薄れたので、輪切りパインをどんぶりに飾ってみた。
乱切りにしたパインを煮込んであるのだが、見た目的にじゃがいもと混じってハワイアン感が薄れたので、輪切りパインをどんぶりに飾ってみた。
見た目はひとまずハワイアンを取り戻した感じ。
作り方は、パインの分を考慮して甘さ控えめの肉じゃがを作り、煮込んでいる最中にパインを投入した。
あまり加熱しすぎず、ハワイ風味を活かそうという方針である。
あまり加熱しすぎず、ハワイ風味を活かそうという方針である。
甘辛パインな香りが台所に広がる。大丈夫か。
調理中、「酢豚にパインが入るんだから、肉じゃがにだってパイン入ってても問題無いよな」「肉料理とパインは相性良いはずだ」と何度か口に出して呟いてみたが、あまり不安は消えなかった。
パインに醤油が染みて、かなり煮物っぽい。ここからどう転ぶか。
一通り汁気が飛ぶまで煮てみると、もうだいたいは肉じゃが。パインが入っていると言われなければ気付かないぐらいだ。
あと、なんとなく牛肉が原型を失いがちな気もする。加熱したので期待していなかったが、もしかしたら、パインのタンパク質分解酵素がちょっと効いているのか。
あと、なんとなく牛肉が原型を失いがちな気もする。加熱したので期待していなかったが、もしかしたら、パインのタンパク質分解酵素がちょっと効いているのか。
暗い。「こんなどんよりしたハワイアン、初めて見た」とは、写真を撮ってくれた妻。
なんだろう。すごくまずい！とは言えないが、美味いとも言えない。
組み合わせ的に、牛肉+パイン、タマネギ+パインはさほど悪くはないが、とにかくジャガイモ+パインがよろしくない。
一緒に口の中に入れて噛むと、ホクホクしたジャガイモの食感に甘い果汁が絡んで、その瞬間に心が暗く沈む。
ただ、全面的に駄目というわけではない。ハワイアン肉じゃが、もうちょっとレシピを煮詰めることで改善が見られるかもしれない。
組み合わせ的に、牛肉+パイン、タマネギ+パインはさほど悪くはないが、とにかくジャガイモ+パインがよろしくない。
一緒に口の中に入れて噛むと、ホクホクしたジャガイモの食感に甘い果汁が絡んで、その瞬間に心が暗く沈む。
ただ、全面的に駄目というわけではない。ハワイアン肉じゃが、もうちょっとレシピを煮詰めることで改善が見られるかもしれない。
ハワイアンちらし寿司大勝利
さて、今回のメニューを考える中で、どれが失敗してもいいよう、とにかく一つは勝利確定のレシピを入れておこうと思った。
それが、ハワイアンちらし寿司だ。
だって、もともと甘くて酸っぱい料理だ。そこにパイナップル要素が加わることで、より美味くなる可能性もあるんじゃないか。
それが、ハワイアンちらし寿司だ。
だって、もともと甘くて酸っぱい料理だ。そこにパイナップル要素が加わることで、より美味くなる可能性もあるんじゃないか。
米を炊くところからチャレンジは始まる。
まず、米と一緒に、パイン切り器でポコッと取れるパインの芯部分を炊いてみた。
寿司飯にパインの爽やか風味がつくのではないか、という試みである。
（結果、あんまり効いてなかったけど）
寿司飯にパインの爽やか風味がつくのではないか、という試みである。
（結果、あんまり効いてなかったけど）
炊きあがりに具材とパイン寿司酢をまぜる。
米が炊きあがったら、パイン果汁で甘味を出した寿司酢を回しがけ、ちらし寿司の具材とパインを混ぜ込む。
うちわで扇ぎながら混ぜていると、肉じゃが以上に甘く爽やかな香りでいっぱいになる。ハワイだハワイだ。アロハだアロハだ。
あとは、30分ほど放置して味を馴染ませたら、完成だ。
うちわで扇ぎながら混ぜていると、肉じゃが以上に甘く爽やかな香りでいっぱいになる。ハワイだハワイだ。アロハだアロハだ。
あとは、30分ほど放置して味を馴染ませたら、完成だ。
寿司の器は剥いたあとのパイン皮を流用。もう、ハワイ過ぎて怖いな！
パイン切り器でくりぬいた皮に、パイン寿司と、予め用意しておいたマグロ・ホタテ・ハマチなどの刺身を盛ってゴージャスに。
刺身は、最近流行の「めんつゆ+黒胡椒たっぷり」のヅケにした。
なんとなく「胡椒が効いてた方が洋風かな」ぐらいでやってみたのだが、これが大当たり。
刺身は、最近流行の「めんつゆ+黒胡椒たっぷり」のヅケにした。
なんとなく「胡椒が効いてた方が洋風かな」ぐらいでやってみたのだが、これが大当たり。
明るい！ハワイアン満面の笑み！
まず、パインの香りと味の酢飯がものすごく美味い。ちょっと甘みが強いが、その分、香りが爽やかなので、砂糖やみりんの甘さほどモタつかない。キレがある、というのか。
で、そこに黒胡椒のピリッと効いたヅケの味が入ると、もう止まらない感じ。
これ、ハワイで店出せるんじゃないか。すごい美味いぞ。
で、そこに黒胡椒のピリッと効いたヅケの味が入ると、もう止まらない感じ。
これ、ハワイで店出せるんじゃないか。すごい美味いぞ。
美味しいけど、皮剥くのとかだけ面倒なのでパイン切り器は必須。
