特集 2016年8月5日

牛乳で乾杯が条例になっている街に行く

乳牛が人口より多い街です!
乳牛が人口より多い街です!
乾杯というものがある。飲み会などでビールジョッキを掲げるあれだ。海外でもシャンパンなどで「チアーズ」と言いながらするはずだ。基本的に乾杯はアルコールというのがポイントだ。

そんな乾杯界に「牛乳」が参入した。ビールじゃない、ワインじゃない、シャンパンじゃない、日本酒じゃない。牛乳で乾杯なのだ。しかも、牛乳で乾杯を条例にまでした街があるのだ。ぜひ行ってみたいと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

牛乳で乾杯する街?

牛乳というものがある。スーパーに行けば必ず並んでいる白い液体だ。朝飲む人もいるだろう、給食には必ず出た気がする。それが牛乳だ。特別な飲み物ではなく、日常的な飲み物だと思う。
誰もが知る飲み物「牛乳」
誰もが知る飲み物「牛乳」
そんな牛乳で乾杯する街があるのだ。普通乾杯と言えば、ビールとか、ワインとかだと思う。アルコールがダメな人だとジュースとかウーロン茶などで乾杯に参加する。でも、その街では乾杯が「牛乳」なのだ。それが条例なのだ。
ということで、中標津町に来ました!
ということで、中標津町に来ました!

人よりも乳牛が多い

北海道の中標津町。毎年5月にラジコンフェスティバルがあったり、あと30度あればな、と思う視界330度の展望台「開陽台」があったりする街だ。中標津空港もあり、実は転勤族が多い街でもあるそうだ。
そんな街が牛乳で乾杯する街です!
そんな街が牛乳で乾杯する街です!
何より酪農が盛んな街だ。人口が2万4000人なのに、乳牛はその1.6倍の3万9000頭もいるのだ。人と乳牛を合わせれば、埼玉スタジアムを満杯にできる。ただ人と乳牛による競技が行われたとしたら、乳牛ファンの声援の方が多いことになる。
とにかく牛乳で乾杯の街です!
とにかく牛乳で乾杯の街です!
よって、牛乳がたくさん取れる街なのだ。その結果「牛乳で乾杯」が条例になっている。条例になったのは2014年4月1日。当時このニュースを見たとき、日付から考えて、嘘かな、と思ったけれど、本当だった。条例から2年、今はどうなっているのだろうか。
役場の方にお話を聞きました!
役場の方にお話を聞きました!

昔から牛乳で乾杯してた

「牛乳で乾杯条例」はどの程度本気なのだろう。ちなみに正式には「中標津町牛乳消費拡大応援条例」と言うそうだ。漢字のみが14文字も続く条例。漢字が14文字も続くのにやっていることが牛乳で乾杯というのがいい。
牛だらけの街です!
牛だらけの街です!
もともとこの条例は京都が日本酒で乾杯を推奨する「清酒で乾杯条例」を町の担当者が知り、牛乳で乾杯にたどり着いたそうだ。乾杯といえばアルコールと思ってしまうけれど、牛乳で乾杯は物足りなく感じないのだろうか。
山に牛って書いてある街です!
山に牛って書いてある街です!
ところが中標津は酪農が盛んなので、実は昔から牛乳で乾杯という習慣があったそうだ。条例のために始めたのではなく、結婚式や選挙事務所開きなどでは、牛乳で乾杯が習慣。今では居酒屋で宴会をすると牛乳で乾杯ができる店もあるとのこと。
乾杯専用のコップもあります!
乾杯専用のコップもあります!

牛乳の街は、さけるチーズの街でもある

中標津には雪印メグミルクの工場もある。この工場では「さけるチーズ」が作られている。いろいろな種類があるけれど、特定の種類はほぼ中標津工場だ。東京に戻りスーパーで確認したら中標津工場と書かれていた。愛おしく感じてさかずに食べた。
工場があります!
工場があります!
さぞ、中標津のスーパーには中標津産の牛乳が並んでいると思ったらそうでもない。役場の方もそこが問題で、今後は流通にも力を入れなければならないと言っていた。たださけるチーズは大量に並んでいた。
中標津のスーパー。中標津産の牛乳がない!
中標津のスーパー。中標津産の牛乳がない!
ただし「さけるチーズ」は豊富!
ただし「さけるチーズ」は豊富!

別海町はさらに牛乳の街らしい

スーパーで気がついたのだけれど、中標津の牛乳はないけれど、別海町の牛乳は多く並んでいた。別海町は中標津の隣町だ。役場の方に聞いたら、「別海町は酪農が盛ん」と言っていた。酪農が盛んな町の人が言う酪農が盛んは重みがある。
別海町の牛乳
別海町の牛乳
ちなみに別海町は酪農日本一らしい。生乳生産量が日本一なのだ。乳牛の数も中標津とは桁が違った。しかし別海町に牛乳で乾杯の条例はない。ただ別海町でも結婚式などでは牛乳の乾杯があるそうだ。酪農が盛んな街あるあるなのかもしれない。
別海町の牛の数がすごい!
別海町の牛の数がすごい!

牛乳の街ではラーメンにもカレーにも牛乳

ただし中標津には牛乳を使ったグルメがある。中標津ミルキーラーメンと、中標津ミルキーカレー。どちらも牛乳で乾杯条例の前からあるグルメだ。中標津ミルキーカレーはカレーなのに白く、中標津ミルキーラーメンは味噌ラーメンなのに白いのだ。
中標津ミルキーカレー
中標津ミルキーカレー
中標津ミルキーラーメン
中標津ミルキーラーメン
どちらもマイルドで美味しかった。牛乳の優しさとでも言えばいいのだろうか。バファリン以上に優しさを感じた気がする。どちらもカレーやラーメンの味は生かされ、そこに牛乳の優しさがあるのだ。私もこのような人間になりたい。
そのままの牛乳が
そのままの牛乳が
いっちゃん
いっちゃん
美味しいけどね!
美味しいけどね!

牛乳の街の牛乳は濃い

中標津の牛乳は濃く感じた。顔が濃い私が言うので濃いで間違いない。濃い人間は濃いに敏感なのだ。そして、濃いは美味しいのだ。中標津は転勤族が多いが、中標津を離れてからも、中標津の牛乳をネットなどで買い求める人も多いそうだ。つまり美味しいのだ。
私も、
私も、
乾杯しました!
乾杯しました!
乾杯用のコップは小さいので、適量と言ってもいいだろう。飲む前に牛乳を飲むことで健康になった気がする。お酒を飲むことが許される気がするのだ。ちなみに別海町では、「ジョッキ牛乳宣言」をしていた。真逆だ。
別海町の宣言!
別海町の宣言!

牛乳で乾杯!

中標津の牛乳は本当に美味しかった。これはマジなやつだ。値段も別に高くないのだけれど、濃い。分かりやすく美味しいのだ。また中標津空港では期間限定でウェルカム牛乳をやっているらしい。空港に降り立った人にウェルカム牛乳。牛乳が中心にある街だ。
乾杯しましょう!
乾杯しましょう!
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