奇抜な人を探しに原宿にやってきました
やはり原宿はイケてる人たちが多い
ということで検証をするために、奇抜のオリンピック会場「原宿」に降り立ちました。
僕は原宿に普段来ることがありません。
「奇抜な格好をしている人がのさばるルール無用な街」という北斗の拳の世紀末的なイメージがあるからです。(あくまでイメージ)
ミスター平均値である僕のような男からすると、奇抜な格好をしている人は怖いわけです。
「普通の考えの人じゃない」という偏見が僕の中にはあります。
今回は恐れながらも共通して、下記の5つの普通の質問をするようにしました。果たして奇抜な回答が返ってくるのか、それとも普通の回答が返ってくるのか。
Q1. 年齢
Q2. 出身
Q3. 職業
Q4. 奇抜な格好をするようになったキッカケ
Q5. 将来の夢
いきなり奇抜すぎる!!◯万円のマスクを持つ「羽マスク」さん
一人目からいきなり奇抜すぎる。マスクに羽がついている謎の男
原宿のキャットストリートを歩いていて、彼を見つけた時には思わず二度見してしまった。
羽のついたマスク、黄金のカバン、ジャケットについた大量の缶バッチ、、、これこそ奇抜だ!
見つけたのは良いものの、いざ話しかけようとすると身体がすくむ。
話しかけて、いきなり殴られたりしないよね?ナイフとか持ってないよね?
めちゃくちゃ良い人だった!!
見た目から想像つかないほど物腰が柔らかい。
カバンもすごい奇抜。タイで作られたものらしい
少し話してみたら、服装が奇抜なだけで中身は普通の人だった。福祉関係の仕事をやっているとのことで、職場でも優しいに違いない。
「奇抜な服装 = 変な人」ってわけではないのかもしれない。
「この人は何を言っているんだろう?」と思いながらも冷静さを保って話を続けた
スピリチュアル、、、やっぱり変な人かもしれない。
ただ決めつけるにはまだ早い。もう少し違うことを聞いて見る。
この人は何を言っているんだろう?
回答が予想外すぎて、思考がフリーズした。
さすがにこの回答は意外すぎる。いきなり鈍器で頭を殴られた気分。
これ以上聞いてもしかたないと思い、気を取り直して「マスク」のことを聞くことにした。
こんな派手なマスク見たことない。
10万円!!!!!
デザイナーの背後霊がついていると言われ、マスクが10万円で、将来はお坊さんになりたい、、、
情報過多すぎて頭がパンクしそう。1人目からいきなり奇抜すぎる。胃もたれするわ。
Q1. 年齢
A. 30歳 前後
Q2. 出身
A. 東京
Q3. 職業
A. 福祉関係
Q4. 奇抜な格好をするようになったキッカケ
A. スピリチュアルな友達に「デザイナーの背後霊がついてる」と言われた
Q5. 将来の夢
A. お坊さん
【備考】
マスクが10万円する
ゲームプログラマで元ボカロP。マルチな才能を発揮するchiepommeさん
顔出しはNG。理由は後ほど。
羽マスクさんに「竹下通りの入口が熱い」と教えてもらい移動した。
竹下通り付近に着くと、すぐに奇抜な人は見つかった。さすが原宿。
サンリオのキャラクターのような、ふわふわとした洋服を着こなすchiepommeさん。服装は「ゆめかわいい」というジャンルらしい。
ゆめかわいいとは、
「パステルカラーを基調として、夢みたいに可愛いけど、病んでる要素が少しある」
というのが定義。病んでるのが定義ってどういうこと?
髪の毛も黒ではなく紫色っぽい感じ
写真を見せてもらったら、予想以上に濃い緑色で驚いた
服装はふわふわしているけれど、目標は明確でしっかりしている
少し前は「ちえP」という名前でボーカロイドを使って作曲もしており、その楽曲も発売されている。
今までの制作物や今後発売されるアルバムが、顔出ししない方針なので、今回の記事でもNGだった。
まだ若いのに、技術力も実績も持っていて、多彩な才能があり驚いた。しっかり将来への道も定まっている。
奇抜な服装をしている人が、スーツをビシっと着こなしている人より、ちゃんとしていないわけではない。自分の考え方が少し変わる出会いだった。
「あ、そういえば名刺交換していませんでしたね」と最後に名刺交換した。真面目だ。そして絵面がシュール。
Q1. 年齢
A. 20歳前後(という設定)
Q2. 出身
A. 北海道
Q3. 職業
A. ゲームプログラマ
Q4. 奇抜な格好をするようになったキッカケ
A. 最初はワンアイテム入れるだけだったけど、どんどんエスカレートしていって派手になった。
Q5. 将来の夢
A. VRを使ってすごいゲームを作りたい
【備考】
アルバム「star-go-round」が6月に発売する。ちえPという名前で作曲をやっていた。
大学生でモデル!両親に隠れた秘密を持つおつねさん
髪の毛がピンク色で和装にサングラス。個性的すぎる
つづいて奇抜なお店が多いと噂の、ラフォーレに足を運んでみた。
店内でピンクの髪に和装という奇抜な人を見つけたので、すぐに追いかけて話しかけた。
話しかけたのは20歳で大学生のおつねさん。
大学に通いながら、モデル業もやっている。派手な人しか入れないモデル事務所があり、そこに在籍しているらしい。どんな事務所か気になる。
CMへの出演も決まっているとのこと
髪の毛をピンク色にしたのがキッカケで、服装も合わせて徐々に派手にしていったらしい。
母親が華道の先生でものすごく厳しく「大学に入学した時は地味だったんですよ~」と言い、学生証を見せてくれた。
誰だよ!!!
悩みは「地元に帰ったときに外出がしづらい」こと。
高校生の時から服装がガラリと変わったので、同級生や近所の人に驚かれて大変らしい。そりゃそうだ。
おつねさんとしばらく話していて、どうしても気になることが一つあった。
声が異様に高く、どこか女性的な雰囲気がある。
あれ? 僕は質問をしてみることにした。
何を質問してもおおらかに答えてくれる良い人だった。
芸術系の大学に通っているので、将来は映画を撮ったりしたいらしい。しかし、「最終的には好きなことをして適当に生きたい」とも言っていた。youtuberか。
「今は好きな格好をしても目をつむる。大学を卒業したらちゃんとしなさい」
と両親に言われているので、自分のやりたいことと、両親の気持ちのどちらを大切にすれば良いのかと悩んでいた。
奇抜な格好をするためにも、苦悩があるものだと知った。
上着は古着の和服を自分で切ってアレンジしている。 下はユニクロの商品で、女性もののパンツを履いている。ユニクロには見えない。
スマホのカバーもモフモフしていて派手だった。
Q1. 年齢
A. 20歳
Q2. 出身
A. 長崎
Q3. 職業
A. 大学生/モデル
Q4. 奇抜な格好をするようになったキッカケ
A. 髪の毛をピンクにしたので、合わせて服装も個性的にした
Q5. 将来の夢
A. 好きなことをして適当に生きたい
【備考】
モデル事務所に所属。CMにちょい役だけど出演予定。
派手な髪色だけど中身は真面目!将来に野望があるアパレル店員の菊地マリナさん
まるでファッション雑誌の写真のよう
歩いていると、仕事の休憩中らしき女性を見つけたので話しかけてみた。
髪がレインボーカラーで派手なアパレル店員の菊地マリナさん。服装や髪型などすべて含めて、僕のイメージする「裏原宿」を体現するような人。
髪の毛にいくつの色を使っているのか気になった
「自分を変えるために服装を変える」というのは、すごく納得ができた。派手な服装をしている時点で、すでに自分の殻を少し破っているわけだし。
ただ最近は「個性ってなんだろう?」と悩むこともあるらしい。
熱い思いがあるマリナさん
「真面目な回答ばっかりで大丈夫ですか?おもしろくないですよね?」と自分から聞いてくるくらい真面目な人だった。
アパレル店員って苦手なイメージがあったけど、ギャップがあってむしろ親近感がわいた。あと可愛かった。
笑顔が眩しい。
Q1. 年齢
A. 23歳
Q2. 出身
A. 神奈川
Q3. 職業
A. アパレル店員
Q4. 奇抜な格好をするようになったキッカケ
A. 自分を変えるため。今は洋服自体が好き。
Q5. 将来の夢
A. 日本から世界に発信できるカルチャーを作りたい
【備考】
性格が真面目。休みの日は1人でビール持って海に行くことがある。
服装が奇抜だからといって「変な人」ではない
奇抜な人たちに質問をしてみて、予想以上に「真面目」な人が多いことがわかった。
将来のことをちゃんと考えているし、悩みを抱えている人も多い。
もちろん人によると思うが、少なくとも僕は今日を通して「奇抜な服装の人だから」などと偏見を持つようなことは今後ないと思う。
そもそも「奇抜な服装の人」と、一括りにその人達を同じように考えていた自分が恥ずかしい。
当たり前だけど、そういった服装が好きなだけで、本質は自分たちと何ら変わらない。「人を見た目で判断してはいけない」ということを、改めて再認識することができた。
並ぶと改めてわかるが、やはり個性的だ
今回、出会った中で奇抜さが一番なのはやっぱり羽マスクさん
自分を変えるために、少しだけ奇抜な服装をしてみるのは良いことだと思った。少し違う服装をするだけでも、気分が変わって新しい自分が見つかるかもしれない。
ただこの企画の合間に奇抜な服装を着てみたのだけれど、僕にはまだ早すぎた。
もう少し奇抜な人の話を聞いて、自分に合った奇抜さを見つけていきたい。
奇抜、奇抜と言いすぎて、もはや奇抜って何かわからなくなってきた。やはり奥が深い世界なのだろう。
ラフォーレ内のhoyajukuというお店で、パワードスーツ風の洋服を着てみた。僕には着こなせる自信がない。