まずは南に行ってみる
今回、新幹線や飛行機は使わずに、電車や高速バスで北と南、どれくらいまで行けるのかを検証してみた。新幹線や飛行機なら遠くまで行けるが、値段が高い。旅行は低予算がいい。つまみはあぶったイカがいい。八代亜紀も言っていた。さて、南はどれくらいまで行けるのだろうか。
ただ、帰りのバスの関係でチケットを取ってある。複雑な調査方法を(ナビタイム調査)を使用し、「ここまで行ける」ということは想定し取った。なので、その場所まで行けないと帰れない。なかなか、緊張感のある旅である。
調べてみると、愛知県の豊橋まで行けるらしい。早速向かう。
18時に仕事が終わり、急いで渋谷へ。
夕日のバスターミナル。ビルの5階にあるので、景色が楽しい。
看板の裏がかっこよくて見とれていた。
渋谷からの連想するワードを集めたマインドマップかと思った。意識高い。
仕事終わりに急いで渋谷へ向かい、バスターミナルにて待つ。旅行に行くときの胸が高まる感じが好きである。どんなことがあるのかを想像することが楽しい。
ターミナルをブラブラして、風景を見たり、ここからどこまで行けるのかを見ながら待っている。すでに楽しい。その20分後、あんなことが起こるとはこの時、予想をしていなかった。
チケットがないから乗れない
さよなら、乗りたかったバス。
確かにチケットを買ったのだ。ただ、別のカバンに入れていた。仕事のカバンに入れるのを忘れて、持ってこなかった。「でも、振り込んでいれば、業者の人もわかるから大丈夫だろう」と思い、列に並び自分の番。チケットがないことを伝え、名前の確認をされると、「いや、お客様のお名前はないみたいですね。」と恐ろしいことを言った。こういうとき、涙と笑いは同時に出るらしい。そうか、ないのか。
でも、緊急事態の時は、あわててはいけない。この後買ったお茶をワイシャツにこぼれるほど動揺しているが、他のルートを調べるのだ。調べると、1本だけ行けるルートがあるらしい。
本来なら23:30に豊橋に着き、ご飯を食べようとしていたが、今回の緊急事態ルートは到着が0:08で都内に朝までに帰ってくるためのバスは0:15まで乗らなければならない。どこか1本でも遅れたら、明日会社に行けない。そうしたら、「今、豊橋でカレーうどんを食べているので休みます」と会社に言おうと思う。
緊急事態ルートで向かう
池尻大橋からからバス。こんな場所からも出ているなんて知らなかった。
急いで渋谷から池尻大橋へ向かった。そこから小田急のバスで、静岡の御殿場に向かう。しかし、時間になっても来ない。こっちは1分、1秒を急いでいるのに(来ないんじゃないか。どの円盤の食べ物が良く飛ぶのかに企画変更しようかな)と思っていたところに、15分遅れで到着した。
世の中の乗り物で「超特急」と名乗るものが池尻大橋にあった。
満員で補助いすだった。乗る機会がないので、ちょっと興奮した。
そして、着いたのは東名御殿場。
東名高速の御殿場出口近くにある待合室。ここで次のバスを待つ。
ここで待つのだが、この寂しさはなんだろうか。しかも、時間になってもバスが来ない。もし、来なかったらここで一夜を過ごすのか。バスが来ない夢を見そうだ。
2分ぐらいごとに外を見に行った。来なかった。
15分遅れで来てくれた。遅れても来てくれてよかった。本当によかった…。
運転席の温湿度計は22℃、湿度は70%をさしていた。湿度高めな車内。
夜の高速道路は旅行をしている感じがして好きだ。
街灯が後ろへと流れていく、夜の高速道路は旅を感じさせる。その中でふと思うのは、「チケットなんで取れなかったのかな」ということだ。今も思っている。根に持つタイプなのだ。明日はきっといいことあるだろう。家にポストにmacbookか3億円入ってないかな。
電車で豊橋へ
なんとか静岡駅に着いた。
間に合わなかったらどうしようかと思ったが、ギリギリで次に乗る電車の発車5分前に着いた。
走れ、俺。トイレを我慢して!
電車に乗り換えて、浜松へ。
駅のホームにフードの自販機があった。夜に見る自販機は魅力的だ。
うなぎを食べたい(浜松に着いたときに思ったこと)
駅のホームでおつまみを買えるのが地味によい。
そして、0:15。
着いた!
なにか書くことはないか、神経を集中してみていたが特になく、中年サラリーマンに「犬を飼った」という話で絡まれたことぐらいである。とてもかわいいとのことだ。それなら良かった。
そして、目的の豊橋駅に到着した。到着時間はバスの集合時間の0:15。また、走れ!Suicaの残高がなくて、改札がエラー音ともに閉まったけど、チャージして走れ!
バスいた!
なんかわからない動物もいた。
新宿へバスで戻る
何とかバスに乗れた、本当にギリギリであった。あまりバスの車内の写真は撮れなかったが、簡単に紹介しよう。
スタイリッシュな車内。トイレもあるので安心。
座席にはブランケット、スリッパ、アイマスクがあった。アイマスクがかっこいい。
コンセントもあるので携帯を充電できる。無いバスもあるのでこれはうれしい。
4列の深夜バスでこれだけそろっているとかなり快適である。しかも、前の座席との距離が広々としており、足を伸ばして寝ることができる。4列で快適だと感じるバスは少ないので、これは良かった。
休憩で寄った牧之原サービスエリア。
深夜2時なのにお土産屋が開店していた。
休憩で寄るサービスエリアはなぜ、魅力なのだろうか。静かな雰囲気が癒しにも似た雰囲気を放っているからであろう。一番好きな深夜バスの休憩方法は、冬の寒い中で缶コーヒー飲むことである。止まっている車やそこでの風景を見ながら飲むと(旅しているな)と思う。心たかぶる休憩である。
ご当地サイダーコーナーにはおいしそうなサイダーから、
変わったコーラがあった。うなぎコーラは最初はおいしく、後味は魚っぽい匂い。結構おいしい。
朝4時の海老名サービスエリア。
朝焼けがキレイ。深夜バスに乗ると、夜から朝にかけての空を見ることができるのも魅力だ。
そして、6時頃、新宿に到着。
眠いが仕事に行ってきます。
北へ向かう
南は豊橋まで行くことができた。さて、北はどれくらいまで行けるのだろうか。
小田急の新宿駅を撮影したのは、私が小田急ユーザーだから。
別の日、北へと出発した。出発地点は新宿である。18時前まで仕事をして、着いたのは18:10。ここで今回は、緑の窓口を使った。あんなドキドキの旅行なんてしたくないのだ。
聞いたところ、どうやら新幹線を使わないでも福島まで行けるとのこと。電車でも行けるが、王子へ行き、そこからバスで1本で到着するらしい。
日本3大緑の1つ「みどりの窓口」。他にはみどりのおばさん、草がある。
王子駅から5分ぐらいのところにあるので、迷いがち。
近くにあったサンドイッチレシピの本、50円であってほしいとめくると、
650円だった。
福島行きのバスが来た!ロゴがかっこいい!
1番後ろの席だった。
嬉しさのあまり、真顔のダブルピースが出た。
パーキングエリアが楽しい
今回、福島まで向かうバスはJRグループが運営しているあぶくま号である。JRバスの特徴としては、足元が広く、きつい感覚がない。なので、降りるときに足が痛いということがないのだ。
途中、2回の休憩があるらしい、20分と休憩が長いため、ゆっくりと見て回ることができる。
まずは羽生パーキングエリアだ。
羽生パーキングエリアに到着。
ここでは宮城県塩釜市のかまぼこ屋さんと協力開発した練り物を食べることができる。
チーズベーコンを食べたが、おいしさがすごい。もちもちした食感とベーコンが合う。
次の休憩では那須高原サービスエリア。
さすが、栃木県。餃子が大量に売られている。
ごはんにかける餃子もあった。栃木県民、餃子が好きすぎるな。
餃子やレモン牛乳など、栃木名産のお土産が並んでいる。レモン牛乳を飲んだが優しい味だ。
ここで、金運が上がる福招きサイダーを買い一緒に向かった。
パッケージに描かれている招きねこが初めてのビルを見ているところ。
ちなみに福招きサイダーは甘さがとてもすっきりしていて、一般的に売られているものよりも高級感があった。6億円が当たる気がする。
深夜の福島観光
23:10到着。約4時間で到着した。「ようこそ!」と歓迎をされている。
豊橋とは違い、かなり順調にゴールできた。都内に帰るバスの発車時刻は25:15。2時間ほど観光する時間がある。まずはご飯だ!
途中、餃子を食べている絵があって、餃子食べたくなった。
深夜にやっているラーメンを発見。ここに決めた!
しょうゆラーメンを注文。餃子も食べた。
ここのラーメン屋はスナックや居酒屋の入っているビルの1階に入っている。店内はお酒を飲んで陽気な人で溢れていた。味もお酒を飲んだしめに食べたくなるようなさっぱりとした味わいのラーメン。シャキシャキしたカイワレ大根がより口の中をさっぱりさせる。おいしい。
そして、食後にカフェオレである。
福島では酪王カフェオレという福島の人なら全員が知っている飲み物がある。ミルクの甘味とコーヒーの風味が合わさり、甘すぎず、上品な味わいというと「そんなのどこでもあるじゃないか!」という人もいるだろうが、都内でも売っている場所があるので、是非飲んでほしい。飲んだ後、ほっこりする。
そして、酪農カフェオレを堪能したあと、お腹に余裕があり何かもう少し食べたい。
なか卯の5種野菜の冷やし坦々うどん。野菜を取ろうとしたところは評価してほしい。
探したが、名物っぽいお店はやっていなかった。なんとか見つけたのはチェーン店のなか卯である。なか卯はいつでも我々の味方だ。
担々麺が思いのほか辛かったので、カフェオレを飲んだ。2本目なのにおいしく、鼻の穴が開いた。
お腹も満たされ、まだまだ時間がある。観光名所には行けないが、駅前をぶらぶらしてみよう。
意図せず写ってしまった人。
このにこやかに笑っている方は古関裕而(こせきゆうじ)という福島生まれの作曲家である。巨人軍の応援歌「闘魂こめて」と阪神タイガースの「六甲おろし」を作曲した方で、ライバル同士の応援歌を作ったそうだ。
これで応援しているチームがヤクルトなどの別チームだったら面白いが、そんな表記はどこにもなかった。残念だ。
松尾芭蕉も奥の細道で来た記念に銅像が建てられていた。
3本目のコーヒー牛乳。だっておいしいから。
さよなら楽しかった福島
観光をして、カフェオレを飲んで有意義な時間だった。そんな観光をしている間にバスが出る25:15近くに。さよなら福島。
バスにモニターついていた。テレビも見れる!
他人の視線が気になる人にも、顔全体が隠れるので安心。光も入ってこないので熟睡してしまった。
2回の休憩があったのだが、あまりの眠さに降り忘れてしまった。それぐらい快適だったということである。
朝の新宿。(1日ぶり2度目)
気づいたら朝だった。寝返りがうてなかったので腰が痛いが、無事到着。
豊橋、福島ともに都内からは約300km。豊橋までは5時間、福島までは4時間くらいで行ける。
移動するだけでも楽しい
ハプニングはあったが、移動をするだけでも十分楽しい。旅行の気分を味わうことができる。気軽に旅行できる世の中である。