これがアメリカンドリームか
細かい話は後に回させてくれ。とにかくこの盛況ぶりを見てほしい!!
対戦テーブルの周りは3重くらいのすごい人だかり
今回は、その場でロボットを作って戦わせる形式。作業ブースも満員。
量産されていく技術力の低いロボット
試合の行方を真剣にそして楽しげに見守る子供たち
集合写真のこの思い出感!
試合中の歓声やリアクションも、アメリカンスタイルで日本の5割増しである。そんな中で口々に発せられる、「ヘボーイ」の声。
トーナメントは1日3回。各回の最初に僭越ながらヘボコンの創始者としてあいさつをさせてもらい、その中で「ヘボい」という単語を覚えてもらったのだ。
「ウマミ」「カラオケ」に続く、あらたな世界共通語「ヘボい」が誕生した瞬間である。
ベイエリアは聖地
さて、そもそもの話に戻ろう。僕たちはヘボコンをやるためにアメリカに行った。その背景の説明からだ。
ヘボコンというのは僕が2年前に始めた、「技術力の低い人限定ロボコン」のことだ。ロボットなんて作る技術がない人が、自作のガラクタを持ち寄り戦う、ロボットバトルのイベントである。
そして今回行ったのはMaker Faire Bay Area(以下、MFBA)。僕らも毎年MFTに出展しているけど、あれをはじめ、世界中で毎年130か所以上で開催されているMaker Faireの総本山である。言ってみれば、聖地みたいなところだ。
聖地に降り立った瞬間(ただの関係者受付なので絵面は地味)
ありがたいことに、MFT事務局のみなさんのお誘いで、今回MFBAでヘボコンをやらせてもらうことになった。本場に、日本のMakerカルチャーを紹介したい、という企画である。共同出展ということで、準備や運営も一緒に進めてくれる。これ以上ない好条件で、僕の心の中にあるありがたみゲージが頂点に達した。
外国でイベントをするということ
実際に行くことが決まって、本格的に準備を始めたのは3ヶ月前くらいだ。
自慢ではないが、僕はヘボコンの開催についてはもう相当に慣れたものである。もう10回近くやっているのだ。スケジュールから準備品、会場への確認事項まで、すべて可能な限り効率化された手順が頭の中に入っている。
しかしである。会場が海外であるというだけで、これほどまでに勝手が違うものか。
MFT事務局というほぼ最強に近い味方がついていながらも、準備は難航した。
100均で2万円分くらいの雑貨を購入、軽量化のためひたすらパッケージを剥き、箱にぎゅうぎゅうに詰めて送る作業。(ロボットの材料になる)
Tシャツと横断幕を作りました!といってFacebookページにアップした写真がジャングル。ゴールデンウィークまっただなかの朝4時。頭が混乱を超えて錯乱していた。
荷物ひとつ送るにも、送料がひと箱で1万円とかかかるのだ。日本で用意して持ち込む/現地調達/海外発送可能な通販で直送、の3通りから慎重に選ぶ必要がある。
そして送ろうと決めたら決めたで伝票の書き方もわからない。
いっぽうで中国の通販サイトで材料用のおもちゃを大量に注文したところ、ぜんぶ船便で発送されてしまって注文し直しというトラブルもあった。
イベントが終わって約2週間後、弊社の現地駐在員の家に、大量のおもちゃが届いた…。
同じ遠地でも、山口や福岡でやった時は鼻歌交じりだったのに!国境の分断力、すげえ。
加えて、僕はアメリカ自体も初なのである。旅の準備も必要だし、悪あがきながら英語も勉強しておきたい。古賀さんと一緒に、イベント前の3週間ほどは、もう「右往左往」としか言いようがない状態で過ごした。
関係者が大勢参加するチャットで、現地で買うSIMの相談をする迷惑な二人
アメリカ浮かれを7枚で
そんなバタバタも、出国3日前までである。(それ以降は荷物を送っても当日までに着かないから)
その後は旅行用歯ブラシ買ったり、アメリカ人にウケるといわれて筆ペン買ったりしているうちに出発当日。
いよいよ、出発だ。
ユナイテッドエアライン。座席が狭く、コンセントがあるのに通電しないなど、ヘボコンにふさわしいフライトだった。
アメリカは見るものすべてが初めてで、うっかりすると会場に着くまでで3ページくらい書いてしまいそうだ。そんな気持ちをぐっと抑えるために、旅の浮かれは写真7枚に絞った。本編の前にこれだけ貼らせてくれ!!
初めて食べた食事。日本でいうタコライス的なやつ。
アメリカは貨物車両がいちいちトレーラーで、でかい
車窓から外に向けて適当にシャッター押した写真がもれなく全部アメリカっぽい
ホテルに日替わりのフルーツ入り水があり毎日楽しみにしていたのだが最終日はキュウリだった
夜の会場付近。高い建物がなく、空が広い!
スーパーのオリーブ量り売りを見てテンションが上がってしまい、名物でも何でもないオリーブをお土産に買って帰った。しかも漏れるのが怖くて、これじゃなく瓶詰の。
最終日に打ち上げで食べた肉。大人の顔くらいのサイズがあった
繰り返しになるが、いやもうほんとに見るものすべてが初めての景色。
そしてそれは外にいるときだけでなく、MFBAの開場でも同じだ。一面見たことないような人や物ばかり。
こういうのが、飾ってあるだけじゃなくてそこらじゅう動き回ってるんですよ
今回、イベントのために渡米して、スケジュール的にも睡眠と食事を除けばのこりの9割5分は会場にいるような生活であった。
散策したり観光したりという時間はほぼなかったのだけど、それでも知らないものに触れて見聞を広めるという意味では、猛烈に「旅」だった。
新たなスターの誕生
そしてヘボコンだ。僕らが会場に到着したのは、イベント前日の設営日。その次の日の午前中いっぱいまでが設営タイムだ。
その間、僕たちは、
日本から持ち込んだ空き箱でトロフィーを作ったり
せっかく作った垂れ幕に、紙を貼ってさっそくヘボ仕様に変えたりしていた
床のテープ文字は途中でテープが足りなくなり色が変わった
そんな中、いつの間にか古賀さんが作っていたのがこの見本ロボット
左の犬は動かすと目が緑に光り、キャンキャン吠えながら進む
この犬が大人気!3日間ずっとマスコットとして、通行人をつぎつぎヘボコンブースに呼び込んでくれた
子供が「Soooooo cute!!」って言いながら正座をして見ていく
ずっと正座してる
この子だけじゃなくて、子供が次々やってきては、正座して「Sooo cute!」と言って去っていく。正座というのは日本特有の姿勢だと思っていたのだけど、アメリカの子も感情が高まると正座するのか!という発見があった。
子供子供子供子供子供子供
初日は午後からの開場。この日はエデュケーションデーといって、子供と教育関係者だけが入場できる日だった。予定ではヘボコン開催は明日から。僕らは映像見せてチラシ配る程度の予定で、割とのんびり構えていた。しかし、だ。
明日からだっつってんのにドバドバ―と子供がやってくる
「作っていい?」「作ってもいいの?」みたいなこと言ってきてなし崩し的にOKになった
車を粘土で固めてキラキラを付けたマシン
ネズミに木目の折り紙を貼りつけた(だけ!)の斬新なロボット
もはやロボですらない、棒(しかしこれは本当に、最高の棒)が現場に残されていた。
この貪欲さとクリエイティビティ。「参加者集まるのかな…」と心配していた一同だったが、これでイベントの成功を確信した。
子供たちが載ってきたスクールバスがめちゃくちゃ長かった
そしてヘボコンUS、スタート
翌日2日目から、参加登録もオープンし、いよいよ本番スタート!
ここからはめちゃ強力な現地ボランティアスタッフの皆さんが参戦。ありがとうございました!!(写真は最終日終了後)
MFBAでは、MFT以上に参加型イベントが人気のようで、ヘボコンも出場枠があっという間に埋まってしまった。
そして試合を前に、ロボット製作にもいっそう力が入る。
つまようじをテープで固めて丸ごと使う豪傑が登場
見る見るうちに増えていくロボたち
紫のウサギが座っているのは、PA機材を入れていた箱。参加者が貪欲すぎてすべての物資が材料にされてしまうので、必要なものは隠しておかないとやばい。
いっぽうでスタッフも作りたくなってしまい、見本ロボも増える増える
子供が使った後のテープの切り口がすごい
出場者みんな、めっちゃくちゃハングリーである。すごい勢いで物が作り出される空間だった。
そんな熱気の中、2日間で計6回のトーナメントを開催。その中で気づいたことを、次のページでは順番に紹介していこう。
女の子がすごい
MFTでやるときも出場者の半分くらいは子供になるのだが、MFBAではそれどころではない、出場者の大半が小学生くらいの子供であった。
こうして見ると試合中も前列はみっしり子供である
試合後に撮った記念写真。この回は全員子供だ
参加したがる子供は日本だと大半は男の子なんだけど、アメリカでは女の子のほうが多かった。
そしてさらに印象的だったのが、材料置き場に一緒にゴーグルを置いておくと、みんなちゃんとつけてから作業を始めること。
みんなは言い過ぎた。でも真ん中の二人はつけてるよね。
家でか学校でかはわからないけど、ふつうに工作をしたり、工具を使ったりする習慣があるのだろうなと思った。さすがDIYの本場。ヘボコンをやってみてわかる、国民性の違いである。
接着はテープ
不器用な人が物をくっつけようとしたとき、もっとも簡単で、そして見た目が悪くなる方法がこれである。接着剤を使わず、テープで済ます。
紐で結んだうえに、さらに貼る
ラメ入りテープは装飾効果もある
配線もテープでやる
ヘボコンというのは「自分の不器用さを積極的に楽しんでいこう」という趣旨のイベントである。それに関しては説明してはいるものの、つたない英語だし子供はあんまり話聞いてないしで、伝わっていたのかどうかちょっとよくわからない。
しかしながら、ロボットのテイストだけは完全にいつものヘボコンになっているのが最高だった。やはりヘボは国境も言葉の壁も超えるのだ。
紐ブーム、テーブル叩きブーム
ヘボコンは基本的に相撲のルールを踏襲しているので、相手を押し出したり倒したりしたら勝ちだ。しかし今回は材料も限られており、また安いおもちゃは馬力も弱いため、土俵の真ん中で拮抗して膠着状態になってしまう試合が続出した。
そんな中で自然に流行したのが、紐である。
鵜飼の鵜匠のごとく巧みなヒモ遣いで敵を煽る
ほとんど標準装備みたいになってきた
紐は、以前よりロボットを後退させるのに使うことが認められていた。しかし今回はエスカレートして、紐でロボットを持ち上げて敵を転倒させる作戦まで登場。司会者に「No lift!!」と突っ込まれる事態が頻発した。
そしてもう一つ、テーブルをバンバン叩いて衝撃を与え、膠着状態を解消する方法も編み出される。
最初は、動かなくなったら1回叩いてみるくらいだったのが、じょじょに叩くのがふつうみたいな感じになってくる。日本人ボランティアの間では「ほぼ紙相撲ですね」と話題になっていた。
形あるものはバラす。バラバラにしてから使い道を考える
これも日本とは違った傾向で、みんな「とにかく分解する」のだ。
日本だと、電動のおもちゃなりタミヤのキットなりをベースに、そこに追加の機能や飾りを追加していってロボットを作り上げることが多い。
でもアメリカ人は違う。目の前に動くおもちゃがあると、とりあえずバラすのだ。
電動のネズミが上下真っ二つになって使用されている
空に向けて掲げられたコントローラは銅線がすべて切られ、電車も壁を破られ別のモーターが積まれている。豪快。
いろいろなものが分解され、再び合体している
ハンマーから棒を抜いて使っていた。どうやってやったんだそれ…
あふれる独創性。これがDIYの本場アメリカか!と当初は素直に感動したものである。
しかし、それがのちのち、運営に牙をむいてくるとは、予想だにしていなかった……。
深刻な材料不足に
ヘボコンは技術力のない人のためのイベントなので、ロボットの自作といってもイチから作ることはない。
基本は市販の電動おもちゃの改造である。
そのためには材料のおもちゃが必要不可欠。
事前に日本の100均や中国の通販でそれなりに確保していたのだが、それでも十分ではない。一度使ったおもちゃの再利用をお願いしていた。
ところが、である。
「残骸」といった趣の作業場
みんながおもちゃをバラバラにするので再利用が困難となり、深刻な材料不足に陥ったのだ。
仕方がないので二日目は電動の材料を配給制にしたうえで、本当にスカスカになってしまった第6トーナメントは、リカバリ力の高い大人専用トーナメントとすることで乗り切った。
最初はこんな感じで潤沢な資源を使い凝ったロボットが作られていたのだが
最終トーナメント、スカスカの材料の中から何とか生まれてきたマシン。見ただけで泣ける。アメリカの地で「侘び寂び」が自然発生した瞬間
そんなぐあいで6回のトーナメントを行い、怒涛のうちにヘボコン・ベイエリアは幕を閉じた。
次のページでは活躍したロボットの紹介をする予定ですが、そのまえに今回のトーナメントとは離れて、個人的な体験を少し。
世界と対峙すること
今回、僕はヘボコンをやるために、アメリカに来たつもりだった。でも、とんでもない。そこには、「世界」があったのだ。
Maker Faireというイベントはいま世界で130以上のイベントが行われていて、今回出展したMFBAは、その発祥の地であり、総本山であり、そして世界最大のMaker Faireでもある。
だから言ってみれば聖地みたいなもので、ここにはアメリカ人だけじゃなく、世界中からものづくりを愛する人が集まってくるのだ。
ヘボコンは僕が一昨年始めたイベントで、いま25カ国くらいで開催されている。海外のイベントを開催しているのは現地のオーガナイザーで、僕はそのとりまとめをしている。とりまとめといっても、基本的に海外イベントとの接点は、Facebookメッセンジャーの、片言の英語でのやり取りだけだ(一度だけ香港に見に行った。あれも本当に楽しかった)。チャットで会話して、イベントが終わったら写真や動画を見せてもらう。それだけ。だから正直、世界にヘボコンが広がってるといっても、ちょっとピンと来ていないところがあったのだ。
でもMFBAでヘボコンをやっていると、いろんな人に声をかけられた。ネットでヘボコンのビデオ見たよ!という人、海外のイベントに参加したんだよ、という人。それから、海外でイベントを開催したオーガナイザーも、何人か会うことができた。
ミュンヘンからやってきたオーガナイザーとTシャツの交換をしたところ
いままで、外国の盛り上がってるヘボコンの映像を見て「おー」くらいに思っていた。「なんかすごいことになってるんだなー」って、ちょっと他人事みたいな感じである。僕にはわからない言葉をみんな喋っているし、見たことのない場所で、歓声のテンションもちょっとなじみのない感じだ。映画の中の話みたい。
それが、ここに来てみたら急に目の前にその人がやってきて、握手を求められて、なんなら「最高の楽しみを思いついてありがとう」くらいまで言われるのである。英語でバーッて話されて半分くらい何言ってるかわかんないんだけど、それでも、この人はこれだけの熱意でヘボコンのことを話してくれている。目の前にいる人は違う大陸から来て、全然違う言葉を話す人で、それでもヘボコンを愛してくれているのだ。
右上にいるのがバレンシアのヘボコンの発起人のデイビッド。いま世界中で使われてるマイコン、Arduinoの創立者の一人でもある。
このときようやく、僕はいま世界中で何が起こっているのか理解して、全身の毛が逆立つような思いがした。こういう人たちが世界におそらく何千人もいて、ヘボコンっていう一つのイベントを通して、同じ楽しみを味わったのだ。言葉が通じなくても、同じヘボいロボットを見て、笑ったのだ。
理屈では知ってたことだったから、新しく感想とかはない。ただ衝撃だけがあった。めちゃくちゃあった。それをしいて言葉で表すとすると、「やばい」だろうか。
世界、やばい。
これがアメリカに行って、僕が持ち帰った感想である。
トーナメント結果発表
ここからは、各トーナメント、優勝ロボットと、投票で決めた「最も技術力の低かったロボット」をご紹介していこう。
なお、当日書いてもらったロボットのデータシートがまだ手元に届いていないため、情報が断片的ですがすみません。こういうヘマがあっても「ヘボコンだからね」で許されるのが、運営サイドから見たこのイベント最大の武器である。
第1トーナメント出場者の皆さん
The Winner : HEDGEHOG
ランダムに動く車をベースにしながら、紐を使うことで動きをうまくコントロールし優勝。ビジュアル的にも初期の潤沢な資源を物語るロボット
Most Heboi Award : sparkle
ユニコーンのかわいさに加え、その下にシャーシが二つ重なっている意味不明さも評価されての受賞。作ったのが4歳の女の子というのもすごい。
第2トーナメント出場者の皆さん
The Winner : Pooper Scooper
写真奥。車のフロント部分にチリトリを搭載したロボ。ちなみにPooper Scooperは犬の糞を拾う器具のことです。
Most Heboi Award : Mouse Rat
子供が作ったロボットを押しのけ、若者が受賞。もともとタイヤがついていたモーターの回転を腕(?)に費やしたことで、移動手段がなかったことから受賞。
第3トーナメント出場者の皆さん
The Winner : MATTEO
前述したように馬力不足で膠着状態になりやすかった今回、先に敵陣まで攻め込めるスピード型の機体が強かった。(時間切れになると移動距離が長いほうが勝ちになるルールがあるため)
Most Heboi Award : JOAQIN
ランダムに移動する車をベースに使ってしまったため、何度やり直しても自分から土俵外に出ていってしまい、受賞
第4トーナメント出場者の皆さん
The Winner : Copper Head
フライ返しによるすくい上げに加え、サイドに伸びた金具を対戦相手に応じて変形させるなど、戦略の多様さで勝利
Most Heboi Award : The Oracle-bot
明らかにバランスの悪そうな、重心の高い本体。スタートで手を放すと同時に転倒し、受賞。
第5トーナメント出場者の皆さん
The Winner : Spider
右。スピードで攻めるタイプかと思いきや、正面の二本の角を当てて相手の進路を狂わすなど、トリッキーな活躍を見せた。
Most Heboi Award : Queen Glacier
1回戦でSpiderと対戦、Spiderの角の間に閉じ込められ、その場でくるくる回りつづけるというキュートな芸で観客を沸かせ、受賞。
第6トーナメント出場者の皆さん
The Winner : Garaxy Express
真ん中の銀色の機体。マスターヨーダをいただくこのマシンは圧倒的な対戦相手の弱さとミスに恵まれ勝利。これがフォースの力か。
Most Heboi Award : Mire
資源不足に悩まされた最終トーナメントの中でも、群を抜いて貧弱だったロボ。モーターの先端にテープを巻いて振動させ動くのだが、スイッチを入れるたびにテープが吹っ飛んでいくので5回くらい試合をやり直した。
アメリカのDIYスキル水準の高さに驚くとともに、それでもできてくるロボットがことごとくヘボいという、矛盾した2つの現象を一気に味わえる、最高のイベントだった。
なにより最初に書いたとおり、みんなが「ヘボい」という言葉を覚えてくれて、僕が提唱したとおりのポジティブな概念として捉えてくれたこと、それで思いっきり楽しんでくれたことが、うれしかった。
もう最高としか言いようがない
めちゃくちゃつかれたけど、めちゃくちゃ最高の4日間でした。もういくら書いても書き足りないので、あまった情熱で最後に叫んで終わりにします。ウオーーー!!!
特によかった展示に送られる、Make: Editor's Choice のリボンをもらいました。ウォー!!
成田に着いてから最後に撮った一枚。右が今回の出展および旅程の面倒を全部見てくれた、Maker Faire Tokyo事務局の浅原さん。死ぬほど疲れたと思いますが本当にありがとうございました。勢いで謝辞入れちゃうと、ベイエリアに誘ってくれた田村さん、現地でご協力いただいたボランティアスタッフの皆さん、弊社駐在メンバー、みんな本当にありがとうございました!!!!!!
告知:頭の悪いメカ 発表会やります
実用性もなければ社会的意義も知性もない、頭の悪い機械を作っている人たちでトークイベントをすることにしました。
詳しい紹介記事はこちら。
イベント概要
fabcross × デイリーポータルZ presents
頭の悪いメカ 発表会
6/25(土) 17:00 OPEN 18:00 START
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東京カルチャーカルチャー
役に立たない機械を作っている人たちのトークショーです。
・石川大樹(デイリーポータルZ編集・ヘボコン主催)
・爲房新太朗(デイリーポータルZライター)
・てらおか現象(マンガ家、Fabcrossライター)
・藤原麻里菜(Youtubeチャンネル「無駄づくり」)
・マンスーン(ハイエナズクラブ、オモコロ等ライター)
・森翔太(パフォーマー、映像作家)
・司会:越智岳人(fabcrossウェブマスター)
・ゲスト:きゅんくん(ロボティクス・ファッション・クリエイター)
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