二つのお店が中でつながっている
これが日高屋+焼鳥日高
日高屋と焼鳥日高が合体である。いくつも顔があるような神様を思わせる作りだ。迫力がすごくてありがたいレベルまで来ていると思う。
入り組む店境
いちいち日高屋と焼鳥日高の境を目で追ってしまうが、そんなことは無用だった。二つのお店は中で完全につながっている。
焼鳥日高は立ち飲みの店
そもそも「焼鳥日高」とはどんな店か。ラーメンの日高屋にくらべると店舗が限られているために、知らない人が多いだろう。
わくわく立ち飲みスタイル
焼鳥日高は立ち飲みのお店だ。立ち飲みのお店って、安くて楽しいのだけど、ちょっと荒んだ雰囲気を醸し出していて、入りにくかったりするだろう。
ところが焼鳥日高ではそういうことがない。大手チェーンの安心感につつまれつつ、立ち飲みの良いところだけ享受できる良い店だ。生中は一杯310円である。
ねぎ間とぼんじり
うめえ
主力にしているのはもちろん焼鳥だ。ねぎ間2本で250円。ほんじりは2本で210円。タレと塩が選べるのだが、日高屋の味付けってなぜかどの料理もちょっと甘めなので、塩がいい。とくにぼんじりの塩が脂っこくてうまい。
ネギチャーシュー220円
もちろん焼鳥の他にもおつまみは充実している。
これはネギチャーシュー。暴れまわるネギに、隠れるチャーシュー、ちょこんと乗っているカラシ。こういう見た目を一切気にしない盛り付けは逆にソソる。
カレイ唐揚げ200円
カレイなんて高級魚が200円でなんてすごい、と思って注文。出てきたのは、フィッシュアンドチップスみたいな物だった。がっかり、とは言いたくない。このくらいの意外性が背中をくすぐられているようでなんとも楽しいのだ。
だいたいのメニューが200円前後
潔いメニューたち。食べ物の名前が羅列しているだけなのに「男らしい」と思ってしまう。この文字見ているだけでも酒が進む。
ラーメン日高屋のメニューも自由自在に頼める
とまあ、ここまではある意味ふつうの立ち飲み屋の話だった。「ラーメン日高屋」+「焼鳥日高」の真価を発揮するのはここから。
このお店は、ラーメン屋のメニューも好きなように頼むことができるのだ。これは今までの焼鳥日高だけの店にはなかった要素である。
餃子210円。日高屋は埼玉県行田市に餃子製造ラインを作って以来、大きく味が向上したことは周知の事実
半ラーメン200円。ふつうのラーメン日高屋には半ラーメンという単品メニューはない(セットの中についているのはあるけど)
もちろん立ったままラーメン食べる
ぼくとしては「あの日高屋のラーメンや餃子を立ったまま食べられるなんて!」というのが、この記事最大の興奮ポイントなんだけど、みんなにもわかってもらえるかどうか自信はない。
座ることも可能
疲れたら座れるという「自由」
立つのに飽きたら席を移動して「座って食べる」こともできる。なにしろ、店内は立ち飲みのゾーンとふつうのラーメン日高屋ゾーンがシームレスにつながっている。
立ち飲みにおける根本的な弱点「立ち続けるのがつらい」をあっさり回避。すばらしい。
なお、立っている人たちはテーブルが満席だから立っているわけではない。自らが立つという意思を持って立ち飲みをしている。やはり基本的には立ち飲みやりたいのだ、みんな。
昼から焼鳥を食べられる
別の日にランチに訪問
昼でも焼鳥日高はやっている。こんな風にラーメンに餃子をつける感覚で焼鳥を食べることができるのだ。
「ラーメンに焼鳥つけたいな」なんて今まで思ったことは一度もなかった。でもやってみると「夢が叶った!」とか思うからふしぎだ。
なんだかんだで日高屋から目が離せない
意外と日高屋は実験的な業態をいろいろ作っている。武蔵野うどんの店をやっていたこともある。鳥の半身揚げのお店をやっていたこともあった(どちらも今はもうない)。
そんな中で生まれた「日高屋」+「焼鳥日高」の業態のお店は、広がってゆくのか、それともなくなってしまうのか。東武東上線沿いで今一番ホットなプレイスなので、絶対になくなって欲しくないのだが。
ぼくが一番日高屋らしいと思っているメニュー「冷やし麺」。具と麺が別々の皿で出てくるのが合理的