特集 2016年5月10日

最強の画びょうを決める「画びょうコマ-1グランプリ開催」

画びょうたちの熱い戦いが始まる…。
画びょうたちの熱い戦いが始まる…。
小学生の頃に、画びょうをコマをして遊んでいた。休みの時間になれば、いい画びょうを探し出し、机の上で回すのが流行っていたものである。どのくらい回せるかを競い合い、わいわいと遊んでいた。
あれから何十年も経ち、色んな画びょうでやったらもっと回せる画びょうがあるのではないかとふと思った。
やってみよう。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

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画びょうコマとは何か?

ベーゴマ、ベイブレードなどコマ遊びはどんどんと進化している。しかし、それらは子どもの遊びであるにも関わらず、学校に持って行ってはならないものだ。
そこで編み出したのが、画びょうコマである。
ささっているように見えるが、回っている。地球と同じ。
ささっているように見えるが、回っている。地球と同じ。
上の画像を見ると、ささっているだけに見えるかもしれない。
しかし、これはさしているわけではなく、画びょうが回っている状態なのだ。
回し方は針の方を持ち、指ぱっちんをする感じで回転を加えつつ、空中へ。
回し方は針の方を持ち、指ぱっちんをする感じで回転を加えつつ、空中へ。
竹とんぼがあると思う。両手と飛ばそうとするが、あの飛ばし方を片手で飛ばそうとする感じだ。地面と平行にするのがポイントである。
くるくる回る。これでだいたい6秒ほど。
くるくる回る。これでだいたい6秒ほど。
動画にしてみるとわかりやすいかもしれない。コマのようにくるくる回っているのがわかると思う。どのくらい長い時間を回せるのかに全てをかけていた小学5年生。
ちなみに回す為にベイブレードのスタジアムを買った。ベイブレードは欲しかったが我慢した。だって27才だから。27才の初夏だから。
ちなみに回す為にベイブレードのスタジアムを買った。ベイブレードは欲しかったが我慢した。だって27才だから。27才の初夏だから。

他の画びょうでも回してみる

画びょうコマは学校で見かける二重画びょうと言われるものが(あの頃の僕らの中では)主流である。しかし、世の中には色々な画びょうがあるではないか。他のもの方が回しやすく、そして長い時間回せるかもしれない。
文房具屋で見かけたときには宝石のようにキラキラと光っており、それはもうキレイだった。
文房具屋で見かけたときには宝石のようにキラキラと光っており、それはもうキレイだった。
文房具屋に売っていた画びょうを買ってきた。形や素材、針の長さなど色々と違いがあり、「どれが回しやすいのか?」と考えながら探すのはとても楽しい。小学生なら鼻血が出るほどである。

ちなみにそれぞれのタイムはこんな感じである。
慣れない画像ソフトを使ったら文字が荒い。
慣れない画像ソフトを使ったら文字が荒い。
球型画びょうは球を軸にしても回せる。
球型画びょうは球を軸にしても回せる。
上の画像とは関係ないが、公園では少年たちが水風船のぶつけ合いをしていた。夏。
上の画像とは関係ないが、公園では少年たちが水風船のぶつけ合いをしていた。夏。
結果的に上が皿になっている形状の方が長く回りやすいようだ。遠心力が働くからだろう。
ちなみにダルマ型画びょうの頭を軸にして回しても5秒くらいは回せる。
ちなみにダルマ型画びょうの頭を軸にして回しても5秒くらいは回せる。
ブレイクダンスをしているようにも見える。あと、この画像を見ていると目が回るので注意しよう。(今、ずっと見ていて気が付いた。罠だ。)

画びょう-1グランプリ開催

回せる秒数は分かった。そんなことより、どの画びょうが強いのか、決めようではないか。丸ピン以外のメンバーのトーナメント戦で優勝を決めよう。
2つ同時に回すことに気付いて呆然とするが、練習して2つ回せるようになった。修行の成果である。
2つ同時に回すことに気付いて呆然とするが、練習して2つ回せるようになった。修行の成果である。
第1試合はダルマ型画びょうのプラスチック、木製の対決。
同じ形ではあるが、素材の違いが勝敗を分けるだろう。似たもの同士の対決であり、格闘技なら同じ流派の戦いであろう。果たしてどちらが勝つのか、運命のゴングが今、鳴ろうとしていた。
まずはダルマ型画びょう同士の対決。これは熱い戦いが予想される!
まずはダルマ型画びょう同士の対決。これは熱い戦いが予想される!
木製の画びょうは普通に回してもそんなに強くなく、回しにくかったので、ブレイクダンス方式を取り入れた。しかし、プラスチックの防御力には勝てず、惨敗。同門対決はダルマ型画びょう(プラスチック)の勝利であった。
強者のオーラが漂っているように見える。
強者のオーラが漂っているように見える。

第2試合 平らと丸

第2試合は平らな画びょう(プラスチック)と球型画びょうである。形も違えば、針の長さも違う。ボクシングとプロレスの異種格闘技戦のような戦いである。
美しきものたちの戦い。
美しきものたちの戦い。
見どころは球型画びょうが止まったかと思った瞬間に復活するところ。
最初にタイムを計ったときには、平らな画びょうが優勢かと思われたが、なんと勝ったのは球型画びょう。波乱の展開である。平らな画びょうは回転がもしかしたら弱かったかもしれないが、勝負は1度切り、運を味方につけた球型画びょうが勝利をおさめた。

第3試合 兄弟対決 二重画びょう対二重画びょう

ついに実現した兄弟対決。左が弟、右が兄。弟は兄を超えられるのか…?
ついに実現した兄弟対決。左が弟、右が兄。弟は兄を超えられるのか…?
材質、形は同じだが、針の長さが違う。兄の画びょうの方が針が長い。
昔から弟は兄に勝つことができなかった。どうしても勝てない。いつか兄を倒すため日を夢見て、毎日練習を欠かさないできた。そして、兄との勝負を迎えた。(今日こそは兄を倒す!)と心に熱き闘志を秘めて、いざ勝負のとき!兄を倒すのだ!

と熱い少年漫画のようにあおりを書いたところで、結果はどうなったのか。
兄優勢と思いきや、最後に弟が意地を見せて引き分け
まさかの引き分けである。この時、驚くほど興奮していた。こんな熱い展開、予想できなかったな。これが見たくて画びょうコマをやっている部分もある。良い戦いだ。
ブレブレになるほどの熱戦。
ブレブレになるほどの熱戦。
第3試合。
弟がついに兄を倒した。試合終了後、兄は優しく弟を見守っていたという。感動的な場面だ。

ついに最強の画びょうが決まる

決勝は三つどもえの戦い。さすがに3つ回せなかったので友人を呼んで回してもらった。
決勝は三つどもえの戦い。さすがに3つ回せなかったので友人を呼んで回してもらった。
公園で遊ぶ男の子たちが水道を全開にして立ち去って行った。こういうの子供のときにやっちゃう。
公園で遊ぶ男の子たちが水道を全開にして立ち去って行った。こういうの子供のときにやっちゃう。
決勝を始める前、この戦いをまるで祝福するかのように公園の水道が天へと舞い上がった。本当は水風船で遊んでいた子どもたちが、水道で遊び始めただけなのだが、タイミングがよかった。
あと、我々は濡れなくてよかった。濡れたら泣くかもしれない。
緊張の決勝戦。
圧倒的なフィジカルの強さを発揮し、優勝したのは二重画びょうである。単独で回しても長く回すことができ、また、複数との試合でも強い。今後、画びょうコマをする際には二重画びょうの針が短いものをおすすめする。
コマにするために生まれてきたのかもしれない圧倒的な強さを誇る画びょう。しかも、壁にさすのにも使えて便利。
コマにするために生まれてきたのかもしれない圧倒的な強さを誇る画びょう。しかも、壁にさすのにも使えて便利。
最後に画びょうの勝利を舞をご覧ください。

勝負に興奮している自分がいた

勝負の中、コマ回しの戦いに興奮している自分がいた。こういう対決は見ていて飽きない。少年の心を突かれるのだと思う。今日はいいものを見た。
警備の人も興味を持って話してくれたが、最終的には「閉館です」と告げて去って行った。多分、それをメインに伝えたかったんだろうな。
警備の人も興味を持って話してくれたが、最終的には「閉館です」と告げて去って行った。多分、それをメインに伝えたかったんだろうな。
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